学園護衛(タイトル適当)

おりごおり

1話

俺は相対する相手を見ながら呟く。

「はぁ。またお前か……。」

こうなった理由はしばらく前に遡る……。







俺は、犯罪を犯した。軽いものでは無い。
人を…殺した。
復讐だった。今は亡き母を殺した相手への。
復讐を果たす為に何人も、何人も殺した。
そして復讐を果たした後、力尽きて倒れ……


(今、警察のお世話になってます。)

手は逃げられないよう壁に手錠を繋げられ、目は見えないように隠されている。

普通なら俺のような大罪人はすぐに死刑のはずだが何故か今、生かされている。
それから、2日がたった……。

足音がする。
(飯の時間には早すぎるが……。それか死刑がとうとう決まったか……?復讐を果たした今、これからのことなんてどうでもいいが痛いのだけは勘弁してほしいな。)

などと考えているうちに足音の主が現れる。

「あら?思ってたより若いわね。凶悪犯罪者と聞いていたからもっとヤバい顔してると思ってたわ。」

この場に似つかない少し幼く甲高い声がが響いた。
そして恐らくその声の主に目隠しを外される。
久しぶりの光に思わず目を細め、声の主を確認する。
そいつは一言で言えば少女だった。
俺と、同じぐらいの年齢の……。

その少女の顔立ちは全体的に幼く、絹のような薄茶色の髪と濁りのない黄色の瞳が印象的な少女だった。

「そうね…。決めたわ!あなた、私の護衛になりなさい!」

「なっ!いけませんお嬢様!相手は犯罪者。何をしてくるか分かりませんよ!」

執事らしきやつがその少女に強く反論する。少女の傍らに佇んでいた警官らしき大男も驚いている様子だが反論はしない。

「いいじゃない、面白そうなんだから…。あなたは堅すぎるのよ」

「ですが!」

(俺もしたくねーよ。頑張れ執事)

「もう決めたわ。お父様に頼んで圧力かけて貰えば解決することよ。文句ある?」

「いえ……」

(文句あるわ!やりたくねーんだよ執事粘れや)

「わかった?あなたは私の護衛になるの。いいわね?」

少女が俺に問いかけてくる。俺は反射的に反発してしまった。

「俺はお前の護衛をする気は無い。諦めろ。」

少女がニッコリと微笑み俺に話しかける。俺は何故かその微笑みがとても恐ろしいものに見えた。

「そういえばあなた、妹がいるそうね?今は施設に入ってる」

「……何が言いたい」

俺はとてつもなく嫌な予感がした。
そしてその予感は

「あなたの妹の雪ちゃんは私が今引き取らせて貰っているわ」


当たってしまった。

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