私に彼氏ができないのは天使(妹)のせい!?

りゅう

私の天使(妹)と食べ比べ!?




 「ねーお姉ちゃん。みゆ。お腹すいたな…」
 私の天使(妹)がお腹が空いたと言っている。私はショッピングモールの店舗一覧を見ながら何か食べ物屋さんがないか探す。
 「夜ご飯は帰ってちゃんと食べるから軽く食べれるものがいいかな…フードコートにマック、たこ焼き、ドーナツ、クレープとかあるけどフードコート行く?」
 「うん!みゆ、クレープ食べたい」
 妹は目をキラキラさせながら私に言う。私は妹の手を引っ張ってエスカレーターで一つ上の階に上がりフードコートに向かう。
 フードコートに着いて私と妹はクレープ屋さんに並んだ。
 「クレープいろいろあるけどどれがいい?」
 私が妹に聞くと妹は少し悩み始める。いちごかバナナで悩んでいるようだ。悩んでる姿もかわいい…
 「じゃあ、お姉ちゃんバナナにするからみゆはいちごにしなよ。あとで食べ比べしよ」
 「うん。そうする」
 妹は嬉しそうに返事する。よっしゃ。これで妹と間接キ…じゃなくて食べ比べできる。
 私はクレープ屋さんでいちごのクレープとバナナのクレープを注文する。クレープを受け取っていちごのクレープを妹に渡して近くの椅子に座る。
 妹は座ってすぐにクレープにかじりつき美味しいと満足そうな笑顔を浮かべる。
 「みゆ、ほっぺたにクリーム付いてるよ」
 私は妹のほっぺたに付いたクリームを取ってあげる。手についたクリームを口に運びぺろり…なんてことはせずにフキンで拭いて私もクレープをいただく。
 「ん。このクレープ美味しいね」
 「あ、みゆもバナナのクレープ食べたい。少しちょうだい!」
 私は妹にバナナのクレープを渡す。妹はバナナのクレープにかじりつき美味しいと満足そうに言う。
 「お姉ちゃん、はい。お返し」
 そう言いながら妹はいちごのクレープを私に向けてくる。私は妹が差し出してくれたいちごのクレープを少しかじる。バナナも美味しいがいちごのクレープも美味しい。
 「お姉ちゃんもほっぺたにクリーム付いてるよ」
 妹はそう言いながら私のほっぺたに付いたクリームを指で取りその指を口に運んでぺろり…そしてめっちゃかわいい笑顔を私に向ける。あざとい…あざといよぅ…あざといって思うけど本当にかわいい…抱きしめたい…
 私はそう言った欲望を押さえつけてクレープを食べる。途中で、妹のクレープをもらったり妹に自分のクレープを食べさせてあげたりした。
 私と妹、どちらのクレープもなくなりクレープの包み紙をゴミ箱に捨てると妹がドーナツ屋さんをじっと見ていた。かわいいなぁと思いながら夜ご飯食べた後のデザートに買う?と聞いたら満面の笑みでうん!と答えたのでドーナツをいくつか持ち帰りで買い、フードコートを後にした。




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