バイオハザードが起こったので自由に生き残ります。
バイオハザードが起こったので自由に生き残ります。
第一章脱出編
第一話最後の日常
四限が終わり昼休みで教室内は生徒たちの喧騒で満ちていた。
そんな喧騒をよそに吉良亮介(きらりょうすけ)は足早に教室を去っていった。
吉良亮介は、他人と群れないいわば世間一般で言うボッチというやつだ。
学校で生徒と話したことなど数えるほどである。
そんな亮介を見て、他の生徒たちは可哀想だとか社会不適合者だと思っているか亮介自身は他人を気にしてエネルギーを使うのは無駄無駄であると考えている。
そして亮介は喧騒から逃れるために昼食とスマホなどの貴重品を持ち、いつも昼休みに行っているベストプレイスに向かった。
ベストプレイスは人通りがほとんどない特別教室棟にあるである。
そこでゆったりと椅子に腰掛けてコロッケパンを食いながらネットサーフィンをしていると奇妙な記事が書かれていた。
アフリカ地域で流行している狂犬病のような症状がでるウイルスに日本人観光客が感染したまま日本に帰国したというニュースだった。
「まさか、B級映画じゃあるまいし。」
亮介がそんな冗談じみた一人言を発してから持ってきたお茶を飲んでフゥ一と一息つくと五限が始まるため、うだるような気持ちで教室に戻って行った。
教室棟に戻るために廊下を歩いていると、教室棟の方から悲鳴のような叫びと肉を食い破るような音が響いてきた。
亮介は窓の外を見ると教室棟の窓ガラス一面に血しぶきが飛びついていた。
すると教室棟から一人の男子生徒が足を引きずりながら歩いてきた。
「お前は...同じクラスのボッチの吉良だったか...頼む...助けてくれ...。」
「おいおい、なんで名前も知らない奴を助けろと?」
「いいから、今すぐ助けろ!奴らが来る!」
すると奥からドタドタと走ってくるような音が聞こえると、その元凶が姿を現した。
肌は黒ずみ、白目を剥き、全身血跡まみれの人間ではないナニかが男子生徒の懐に飛びついた。
そして奴は、発達した鋭いキバとツメで男子生徒の腹を食い破る。
「イヤだァア!!!!ヤメテクレエエェ!!!!イタイ.....イタイヨォ!!!」
男子生徒の絶叫と共にあたり一面血のシャワーが飛び散った。
その叫び声を聞きつけたのか、他の奴らが集まって腹の内臓を食いあさっていく。
まるで地獄絵図だ。
亮介はここに居てはマズイと思い。ゆっくりと後退りしながらその場を去ろうとするが一人の化物がこっちを見た。
まるで美味しそうな餌でも見るかのようにヨダレを垂らしてこちらに向かってきた。
「マズイ!マズイ!マズイ!」
亮介は、猛ダッシュで特別教室棟に向かった。
化物は人間とは思えないようなスピードで追ってくる。
追い付かれると亮介は考えて図工室のドアを開けて鍵を閉めた。
化物は扉を破壊しようと暴れている。
亮介は急いでそばにあった複数の作業台でバリケードを作った。
しばらくすると化物は大人しくなり、別の音がする方に走っていった。
「ハァ....ハァ....ハァ....死ぬかと思った....」
まさにそのとうりである。あと一歩遅れていたら確実に食い殺されていた。
壁にもたれかかるように座る。
「状況を整理しなきゃな」
亮介は一言、言うと目を閉じた。
まず、あの化物はおそらくアフリカ地域で流行していたウイルスの感染者だろう。
そして仮説だか、奴らに噛まれたら確実に感染する。
ネットニュースを見る限り政府はこのバイオハザードに対応できていない。
つまり、自衛隊や警察も機能していないだろう。
高校で突然感染者が出てこんな状況になったと言うことは市街地も似たようなものだろう。
まずは、学校からの脱出が最優先、そして次の目的地は自宅のマンションだ。
脱出するためには車か、バイクが必要になる。運転の面では免許を取得しているから運転はできる。
自動車のキーはおそらく職員室にあるだろう。
でもこのまま生身で出ても殺されるだけだ。
武器を調達しなければならない。
考えがまとまった亮介は早速、図工準備室に入った。
部屋を物色しているとバールを発見した。
バールは金属製で壊れにくく頭蓋骨を簡単に粉砕できるほど威力が高い。
亮介はバールを二本工具用ベルトに装備した。
まだ使えるものはないかと物色を続けると錠前が掛かった棚を見つけた。
その錠前をバールで破壊すると棚の中からネイルガンが出てきた。
ネイルガンは釘を銃のように発射して木材に釘を刺す道具である。
亮介の手にしたネイルガンはマガジンタイプで釘が入った弾倉を入れ替えただけで弾の補充ができる仕様になっていた。
亮介はこいつは使えると思い一発試し撃ちをしたが反動がかなり大きいかった。
反動を抑えるため亮介は、角材や導線や合金を使ってストックをネイルガンに取り付けた。
もう一度撃ったら反動は軽減され弾は真っ直ぐに壁につき刺さった。
バッテリーや釘が入った弾倉を拾ったポーチの中に入れて準備は完了した。
バリケードを外して扉の鍵を開けた。
周りをクリアニングすると女子生徒の化物もといアンデット(亮介命名)を一体発見した。
ネイルガンで落ち着いて照準を定めてトリガーを引く。
プシュとサプレッサーのような音を出し釘が発射される。
釘は直線を描きながら進んでいく。
そして釘は女子生徒の脳天に打ち込まれた。
女子生徒の体は生命活動が停止したせいなのか体がドロドロに溶けて蒸発していった。
そしてアンデットを一体倒した亮介は決意した。
「決めた。俺はこのクソッタレな世界で生き延びてみせるぞ。」
第一話最後の日常
四限が終わり昼休みで教室内は生徒たちの喧騒で満ちていた。
そんな喧騒をよそに吉良亮介(きらりょうすけ)は足早に教室を去っていった。
吉良亮介は、他人と群れないいわば世間一般で言うボッチというやつだ。
学校で生徒と話したことなど数えるほどである。
そんな亮介を見て、他の生徒たちは可哀想だとか社会不適合者だと思っているか亮介自身は他人を気にしてエネルギーを使うのは無駄無駄であると考えている。
そして亮介は喧騒から逃れるために昼食とスマホなどの貴重品を持ち、いつも昼休みに行っているベストプレイスに向かった。
ベストプレイスは人通りがほとんどない特別教室棟にあるである。
そこでゆったりと椅子に腰掛けてコロッケパンを食いながらネットサーフィンをしていると奇妙な記事が書かれていた。
アフリカ地域で流行している狂犬病のような症状がでるウイルスに日本人観光客が感染したまま日本に帰国したというニュースだった。
「まさか、B級映画じゃあるまいし。」
亮介がそんな冗談じみた一人言を発してから持ってきたお茶を飲んでフゥ一と一息つくと五限が始まるため、うだるような気持ちで教室に戻って行った。
教室棟に戻るために廊下を歩いていると、教室棟の方から悲鳴のような叫びと肉を食い破るような音が響いてきた。
亮介は窓の外を見ると教室棟の窓ガラス一面に血しぶきが飛びついていた。
すると教室棟から一人の男子生徒が足を引きずりながら歩いてきた。
「お前は...同じクラスのボッチの吉良だったか...頼む...助けてくれ...。」
「おいおい、なんで名前も知らない奴を助けろと?」
「いいから、今すぐ助けろ!奴らが来る!」
すると奥からドタドタと走ってくるような音が聞こえると、その元凶が姿を現した。
肌は黒ずみ、白目を剥き、全身血跡まみれの人間ではないナニかが男子生徒の懐に飛びついた。
そして奴は、発達した鋭いキバとツメで男子生徒の腹を食い破る。
「イヤだァア!!!!ヤメテクレエエェ!!!!イタイ.....イタイヨォ!!!」
男子生徒の絶叫と共にあたり一面血のシャワーが飛び散った。
その叫び声を聞きつけたのか、他の奴らが集まって腹の内臓を食いあさっていく。
まるで地獄絵図だ。
亮介はここに居てはマズイと思い。ゆっくりと後退りしながらその場を去ろうとするが一人の化物がこっちを見た。
まるで美味しそうな餌でも見るかのようにヨダレを垂らしてこちらに向かってきた。
「マズイ!マズイ!マズイ!」
亮介は、猛ダッシュで特別教室棟に向かった。
化物は人間とは思えないようなスピードで追ってくる。
追い付かれると亮介は考えて図工室のドアを開けて鍵を閉めた。
化物は扉を破壊しようと暴れている。
亮介は急いでそばにあった複数の作業台でバリケードを作った。
しばらくすると化物は大人しくなり、別の音がする方に走っていった。
「ハァ....ハァ....ハァ....死ぬかと思った....」
まさにそのとうりである。あと一歩遅れていたら確実に食い殺されていた。
壁にもたれかかるように座る。
「状況を整理しなきゃな」
亮介は一言、言うと目を閉じた。
まず、あの化物はおそらくアフリカ地域で流行していたウイルスの感染者だろう。
そして仮説だか、奴らに噛まれたら確実に感染する。
ネットニュースを見る限り政府はこのバイオハザードに対応できていない。
つまり、自衛隊や警察も機能していないだろう。
高校で突然感染者が出てこんな状況になったと言うことは市街地も似たようなものだろう。
まずは、学校からの脱出が最優先、そして次の目的地は自宅のマンションだ。
脱出するためには車か、バイクが必要になる。運転の面では免許を取得しているから運転はできる。
自動車のキーはおそらく職員室にあるだろう。
でもこのまま生身で出ても殺されるだけだ。
武器を調達しなければならない。
考えがまとまった亮介は早速、図工準備室に入った。
部屋を物色しているとバールを発見した。
バールは金属製で壊れにくく頭蓋骨を簡単に粉砕できるほど威力が高い。
亮介はバールを二本工具用ベルトに装備した。
まだ使えるものはないかと物色を続けると錠前が掛かった棚を見つけた。
その錠前をバールで破壊すると棚の中からネイルガンが出てきた。
ネイルガンは釘を銃のように発射して木材に釘を刺す道具である。
亮介の手にしたネイルガンはマガジンタイプで釘が入った弾倉を入れ替えただけで弾の補充ができる仕様になっていた。
亮介はこいつは使えると思い一発試し撃ちをしたが反動がかなり大きいかった。
反動を抑えるため亮介は、角材や導線や合金を使ってストックをネイルガンに取り付けた。
もう一度撃ったら反動は軽減され弾は真っ直ぐに壁につき刺さった。
バッテリーや釘が入った弾倉を拾ったポーチの中に入れて準備は完了した。
バリケードを外して扉の鍵を開けた。
周りをクリアニングすると女子生徒の化物もといアンデット(亮介命名)を一体発見した。
ネイルガンで落ち着いて照準を定めてトリガーを引く。
プシュとサプレッサーのような音を出し釘が発射される。
釘は直線を描きながら進んでいく。
そして釘は女子生徒の脳天に打ち込まれた。
女子生徒の体は生命活動が停止したせいなのか体がドロドロに溶けて蒸発していった。
そしてアンデットを一体倒した亮介は決意した。
「決めた。俺はこのクソッタレな世界で生き延びてみせるぞ。」
「現代アクション」の人気作品
書籍化作品
-
-
93
-
-
37
-
-
29
-
-
3395
-
-
37
-
-
1359
-
-
140
-
-
149
-
-
127
コメント