こじらせ女の恋愛記録

ひよこまめ。

男は単純な生き物


これは高校生になってすぐくらいの話。


中学の時に同じクラスだった男子から
私はずっと恋愛相談を受けていた。


その人はバスケ部所属で身長は高かったが
強めの天然パーマがかかったチリチリ頭に、モアイ像みたいな顔をした人だった。笑


彼の相談は親身になって聞いていたし
彼が想いを寄せていた女の子とはお似合いだと思っていたので
キューピッドになれるよう全面的に協力していた。


そのおかげかはわからないが
彼はその子と付き合うことになった。


「おめでとう!」と喜んでいたのも束の間
気持ちのすれ違いからか2人はすぐに別れてしまった。


詳しい理由を彼女に聞いてみたけど
「よくわからない」と言われた。


今度は彼に聞いてみた。


すると
「実は他に気になる人ができちゃって…」
という答えが返ってきた。


「え!誰??」
と、私はすぐさま彼に問いただした。


彼は答えるのを渋っていたけど
私の追及に観念したのか、教えてくれた。




それは、、、




ほかの誰でもない




私だった。




「いやいや、なんでだよ!」
と、私は思わず笑いながら突っ込んでしまったのだけど
彼はいたって大真面目だった。


相談しているうちに仲良くなって恋愛関係に発展するというのは
まあよくある展開ではあるけど
私の方には全くそんな気は起きていなかったもんだから
とても困った。


友情関係に恋愛感情を持ち込むとろくなことがないからだ。


彼とはずっと仲の良い友達でいたかったのにな、、


そんな気持ちでいたから
後日、「俺と付き合ってほしい」と
改めて告白された時も当然断った。


だけど
彼はなかなか諦めてくれなかった。


なぜダメなのか?と何回も聞かれたし
メールはともかく、ひっきりなしにかかってくる電話はさすがに怖くて着信拒否をした。


廊下ですれ違っても
私は目すら合わせなかった。


そんな風に彼を避ける日々が続いていたのだけど


ある日、廊下を歩いていると
彼が急に私の前に立ちはだかってきた。


当然避けようとしたのだけど上手く避けられず
彼は私に謎のキーホルダーを渡してきた。


中身を確認すると
それは首がもげた猫だった、、笑


今思い出してみてもちょっと不気味だ。


そのあと彼からメールが届いて
「あのキーホルダー、実は意味が込められてるんだ。大切な人へって意味。
 店員さんに、好きな人にあげるんですか?って聞かれて、ちょっと恥ずかしかったけど、はい!って答えたよ!」と。


彼には申し訳ないけど
本気で気持ち悪すぎてゴミ箱に捨てようかと思ったけど
なにしろ首がもげた猫。


そのまま捨てたら、なにか不吉なことが起こりそう、、、
と思ったので


翌朝
彼が登校してくる前に私は彼のクラスの教室に行き
彼の机の中にそっとしまいこんだ。


そのあと彼と同じクラスの子から
「朝、悲しそうにキーホルダー見つめてたよ」
と伝えられた。


申し訳ないと思う気持ち以上に
彼を生理的に受け付けられない気持ちが上回っていた。


この頃からだろうか。




男って単純すぎないか、、?




と、私は感じ始めていた。


水泳部のナルシスト男もそうだったけど
仲良くなっていい雰囲気になったらすぐ好きになる。


みんなそんなもんなんだろうか?


私はそれをちょっと試してみたくなって
その当時、たまたま私の後ろの席に座ってた男の子を
少しばかり弄んでみることにした。


その人は、天パと一緒でバスケ部所属の
マスコットキャラクターみたいな人だった。


クラスのムードメーカーでもあったけど
見た目は太っちょで、決してモテるようなタイプではなかった。




まずはひたすら褒めること。


そして、目があったら必ずニコッと笑うこと。


これによって悪い気をする人はいないし
なんなら俺に気があるのではないかと
男は思い始める。


男から告白させるには
ある程度「いける!」という確信を持たせることが大切だ。




こうして私は
見事に彼を落とすことに成功したのである。


当然私は彼からの告白を断ったけど
やっぱり男って単純なんだなと、その時確信した。

「こじらせ女の恋愛記録」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く