こじらせ女の恋愛記録

ひよこまめ。

初めての失恋

好きでもなかった水泳部のロマンチスト男とのお付き合いは
実にしんどいものだった。


遊び半分で付き合ってしまった自分のせいであることは確かなのだけど。笑


大好きなんていう甘い言葉は毎日どころか1日に何通もくるし


「外見てみて!今日は月がきれいだよ。みおかの方が綺麗だけどね」
とか


「君の止まり木になりたい…」
とか


たとえ好きな人であっても
ちょっと、いや、かなり引いてしまうような内容のメールがたくさんきた。


付き合いはじめこそ
「私も大好きだよ!」
とか
「嬉しい。ありがとう!」
なんて返していたけど


徐々に気持ち悪さは増していき
正確な期間は忘れてしまったけど
ものの1週間程度で振ってしまった記憶がある。


そんな私には
また別に気になる人がいた。


それは
同じクラスにいたテニス部の爽やかボーイだった。
   

彼とは出席番号が前後だった。


同じクラスだから同じ授業を受けるのは当たり前のことだけど
英語や数学は習熟度別でクラスがいくつかに分かれていて
彼とはそこでも同じクラスになることが多かった。


習熟度別の授業では大体出席番号順で座ることが多く
彼はいつも私の後ろの席に座っていて
わからない問題があると
私の肩をポンポンと叩いて聞いてくるのであった。


単純すぎるけど
私はそれがとても嬉しかった。


ある時、帰り道が一緒の女友達に彼のことを相談した。


彼女は彼と同じ部活だったので
タイミングを見計らって
彼の気持ちをうまく聞き出してくれるのではないかと思ったからだ。


私は彼女に
「どうだった?」
と何度か聞いてみたのだけど


「いつもはぐらかされて、なかなか突っ込んで聞けないんだよね、、」
と言われた。


彼女は続けてこう言った。


「でも、はぐらかすってことは照れ隠しでもあるんじゃない?いっそ告白しちゃえば?」と。


日に日に彼を想う気持ちが増していく中で
彼の本当の気持ちを知りたいと思っていたし
彼女の後押しもあって
私はついに告白をする決心をした。


人生初めての告白。


直接言う勇気はなかったので、メールで伝えた。


返ってきた答えは
「ありがとう!返事は少し考えさせてもらってもいいかな!?」だった。


私の中で
告白の返事はイェスかノーかしか頭になかったので
「考える」という返事をプラスの意味で捉えていいのか
それともマイナスの意味で捉えたほうがいいのかわからなかった。


告白を後押ししてくれた彼女にこのことを伝えると
「えー、なにそれ!?」
と私と同じ反応をしていた。


最終的に
「ポジティブな意味で捉えて待とう!」
と言ってくれたので


不安でたまらない毎日だったけど
とにかく私は、良い返事がもらえる事を期待して待つことにした。


返事を待っていた期間
私は彼と会うのが少し気まずかったけど
彼の方はいたっていつも通りだった。


返事はいつくるのだろうか、、


毎日そわそわしながら過ごしていたが
数日後、彼からメールが届いた。


「考えてみたんだけど、俺、みおかとは付き合えない。ごめん。」と。


人生初の
ちゃんとした失恋だった。


振られたショックが大きすぎて
理由を聞く余裕はなかった。


その結果を相談していた彼女に伝えると
振られた私を全力で励ましてくれたのだけど
私のもやもやした気持ちはしばらく消えなかった。


数日後、彼女からこんな事を伝えられた。


「あいつ、隣のクラスのSちゃんのことが好きらしいよ!」


なるほど、、
彼には他に好きな子がいたのか、、


Sちゃんは
小柄で、笑顔がキュートな可愛らしい女の子だった。


それを聞いて妙に納得できた自分がいた。




初めてのちゃんとした恋で
初めてちゃんとした失恋を経験した私は
この経験があまりにもつらすぎたので
もう二度と自分から告白はしないと決めた。




しばらく経って
彼とSちゃんが付き合い始めたことを知った。


余計にショックを受けたけど
あまりにもお似合いな2人だったので
私は認めざるを得なかった。

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