こじらせ女の恋愛記録

ひよこまめ。

小悪魔誕生


他に気になる人。
それは隣のクラスにいた水泳部の男子だった。



彼とは中学1年生の時同じクラスだったが
そんなに絡んだことはなかったし、興味もなかった。


腹筋がきれいに6つに割れていて
“チョコレート”とか“三葉虫”とか言われていたのが印象的だったくらいだ。笑


そんな彼に初めて連絡をしたのは
彼が水の張ってないプールに落ちて怪我をしてしまったという話を聞いた時だった。


そこまで仲良くもないのに連絡したのは
彼に聞きたいことがあったからだ。


それは
彼が私と仲の良い女友達のことを好きだという噂についてだった。


その噂が本当かどうかを確かめたかったのだ。


自分のことながら
なんとも中学生らしい理由だなと思う。


それを聞き出すには彼と仲良くなる必要があった。


だって
仲良くもない人に自分の好きな人を話してくれるわけないだろうから。


それからというもの
彼とは毎日のようにメールのやり取りをするようになった。


そして私はついに
噂の真偽を聞くための約束を取り付けることに成功したのである。


それは
次の期末テストの結果で私が勝ったら教えてくれるというものだった。


けれども
噂の真相を聞く前段階で、ある問題が発生した。


彼が私に好意を抱き始めているのではないかということだった。


決して自惚れていたわけではないけのだけど
なんとなく、日々のやり取りの中でそんな気がしていた。


私自身、彼のことを少しだけ意識してしまっていた時期があったのだけど
顔も性格も、どうにも私のタイプではなかったので、好きになるまでには至らなかった。


もし、彼が私のことを好きになってくれたのだとすれば
もともと聞きたかった噂の真偽を聞く必要性はなくなるし
テストで負ければそれを聞く必要はなくなると考えていたけど


期末テストの結果
私は彼に勝ってしまったのだった。


「どうしよう、、、苦笑」


それが私の率直な気持ちだった。


ここで噂について聞けば
その流れで私に告白…


なんて展開もありうるかもしれない。


でも私は彼のことが好きではない。


どうしよう、、、。




そんなことを考えてるうちに
私の中の悪魔が動き出した。


私は彼のことが好きではないけど


誰かに好きだと言われること。
告白されること。
それ自体は全く悪い気はしないし
むしろ嬉しいものだ。


ネット上での出会いで付き合ったハル以外の人と
ちゃんとした恋愛を経験したことがなかった私は


普通の恋愛における駆け引きというものに
ちょっぴり憧れを抱いていた。


告白されたという優越感に浸ってみたい、、笑


そんな悪い考えが働いた私は
彼に告白されるような筋書きを自分の中で企てた。




まずは噂の真偽について聞いてみる。


私: 「〇〇(私の友達)のこと好きなの?」
彼: 「違うよ!なんでそう思うの?」
私: 「みんなそう言ってたから。笑
   じゃあ、他に好きな人いるの?」
彼: 「まあ、、いるかな。」
私: 「え!誰!?教えて!!」
彼: 「嫌だ。笑」
私: 「なんでよー。笑 いいじゃん!」


こんなやりとりを続け
粘りに粘った数分後…


彼:「俺が好きなのはみおかだよ。」




(私の心の声:「キター!!!!!!!!!!」)




私: 「え!?まじ!?そうなの!?」
彼: 「そうだよ。気づかなかった?笑」
私: 「気づかなかった!笑」
彼: 「みおかは俺のことどう思ってるの?」


この時点で
告白させるという計画を
見事成功に収めた私は楽しくなり始めていた。


その私が出した答えは、、


全く好きじゃないけど
実は両思いだったという設定にすることだった。


私: 「私も〇〇(彼の名前)のこと好きだよ!」
彼: 「まじ!?」
私: 「まじだよ!笑 なんか照れるね。笑」
彼: 「メールで言うのもあれだけど、
   良かったら俺と付き合ってくれない?」
私: 「私でよければ喜んで!」


こうして私は水泳部の彼と付き合うことになった。


のだけど、、
その彼は引くほどロマンチストな男だった。

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