こじらせ女の恋愛記録

ひよこまめ。

チャットでの恋


中学受験をした私は無事に合格をし
知り合いが1人もいない中高一貫校に進学した。


新しい環境。
新しい友達。


小学校までのおとなしく引っ込み思案な自分を捨てたくて
地元を離れたくて受験の道を選んだ。


そんな私が中学生になって初めて好きになったのは
チャットで出会った人だった。


その当時は
モバゲーとかmixiとか前略とかそういうのが流行っていて
いわゆるSNSが少しずつ浸透してきていた時代だった。


私は適当に検索して入り込んだチャットで
“ルル”と名乗る男の子と出会った。


彼とはチャット上で仲良くなり
周りのネット民から
「ふたり付き合っちゃいなよ〜」
と唆されるがままに
お互いの連絡先を交換した後
正式に付き合うこととなった。




これは余談だが…


「初めて付き合ったのは?」
という問いに正確に答えるならば
これが本当の初めて付き合った人と言えるけど


「どこで出会った人?」
なんて聞かれた時に
ネット上で出会った人と答えるのはなんとなく恥ずかしくて
私の中ではカウントしていない。




話を元に戻そう。


彼の本名は“ハルカ”


女の子みたいな名前だったから嘘ではないかと疑っていたけど
学生証か何かを見せてもらって本名であることを確かめた記憶がある。笑


“ルル”というペンネームにも近かったので
私は彼のことを“ハル”と呼ぶことにした。


彼は京都に住んでる人だったので
東京に住んでいる私とは遠距離恋愛だったけど
意外にもラブラブな毎日を過ごせた。


当時の私は中学2年生で、彼は中学3年生。


お互いにお金もないから
会いに行くなんてことはできなかったけど


会えない寂しさはテレビ電話で紛らわしていた。


でもある時
彼からの連絡が途絶えてしまった。


心配のメールを送ってみたけど
それにも返信がなかった。


しばらく日にちが経った頃
一通のメールが届いた。


彼のお母さんからだった。


「ハルカの母です。ハルカの彼女さんよね?
いつもハルカがお世話になっております。
実は、ハルカは先日事故に遭って今入院しています。
連絡ができなくて心配しているハルカに頼まれて、代わりに私が今メールをしています。
急にびっくりしたわよね。ごめんなさいね。
明後日には退院できると思うから、それまでハルカからの連絡を待っててあげてね。」


ハルが事故に遭って入院していたこと。
ハルのお母さんから連絡がきたこと。


2つの驚きで混乱していたけど
ハルカのお母さんが言っていた通り
後日ハル本人からも
「心配かけてごめんね」という連絡がきた。


それからも変わらぬ毎日を過ごしていたのだけど


いつになったら会える日が来るのかわからない
そんな現状にお互い寂しさを感じていて


付き合うことへのモチベーションを保つのが難しくなり
次第に連絡をとる頻度が減っていった。


付き合って半年が過ぎた頃
彼から「別れよう」と言われた。


私も同じ気持ちでいたので
すんなりと別れを受け入れた。


失恋したことに変わりはないのだけど
私にはその時すでに他に気になる人がいて
ハルとの別れに寂しさは感じなかった。


私はなんだか浮気しているような気持ちになっていたけど
ハルもまた、他に気になってる人がいたことを後々知ることとなり
お互い様だなと思ったことを覚えている。

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