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学園でもなく、ましてや、幻想でもなく

駒乃利久

もっと、書かねば量産を

「おい、貴様、新聞部の誇りを忘れているのかぁー!」

 新聞部の部長はいつも、炎のような目で新聞に情熱をかけている。
 彼のまっすぐな瞳は部員たちを困らせていた。特に暑い夏の季節は……

 「いえ、忘れてはいません!」

 部員は答える、彼の熱き思いに


 「新聞は!」

 「真実を求め」

 「新聞は!」

 「真実に描き」

 「新聞は!」

 「真実のために新聞を作るのである」

 「よし、これでいい!」

 そして、いつものように新聞部の新聞作りが始まる。
 しかし、このところ、ネタが尽きかけていて、それは、部長である阿月知志雄(あつきちしお)の目の炎が失われようとしていた。
 
 「部長の目が!部長の目の中の炎が」

 部員の一人、ぱっとしない田中が驚きの声をあげる。

 他の部員たちも阿月の目を見てみると、
 本当に炎の勢いが風前の灯みたくしょぼくれているように思えた。

 「どうする、ぱっとしない山田」

 「ぱっとしない田中だが、今はまぁ、いい、とにかく、今はできる限り、ネタを探しにいこう!」

 いつものじゃいけないんだ!
 面白いネタをとにかく、
 今までになかったものを

  ぱっとしない田中の冒険が少しばかし始まるのであった。

登場人物

新聞部部長 阿月知志雄(あつきちしお)、
部員、ぱっとしない田中(たなか)さん、
他、部員達
 

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