半熟2丁ココハミュ探索記
第1話 お父さんめ…私だって宇宙探索できるんだからね!
遠く離れた地球とよく似た星「テラ」。
この星では宇宙開発が発展していた。
様々な星への旅を記録し、その記録から便利なものを生み出した。
その結果、テラの暮らしは豊かになり素晴らしい発展をしていった。
宇宙に飛び立ち星の調査をする者…彼らを「宇宙探索士」と呼ぶ。
(…子供の憧れNo.1の職業なんだよ!)
そして彼らは必ずパートナーとして動物を連れて行くルールがある。
これは宇宙で遭難しても動物の帰巣本能を利用して必ず帰るためのおまじないのようなものだ。
(…子供が憧れる最大の理由だよ!)
これは宇宙探索士になりたい少女と奇妙な動物による探索記録の物語…
======================================
「もーーーー、お父さんなんて大っきらい!」
船内にココの声が響いた。
クリーム色の長い髪の女の子。憧れでもある父親のジャケットを着込んでムスッとしている。
もう中学校の卒業も近いと言うのに衝動的に父親を嫌いと言えてしまうなんてなんとも子供っぽい。
「ミュ~」
操縦室にいたハミュが呆れ顔でため息とついた。
船内は寝室と操縦室の2部屋しかない小さな宇宙船だ。ココが寝室にいたところで嫌でも船内すべてに響いてくる。
仕方ないと思いつつ、ココを落ち着かせるために寝室へと向かった。
「まだ言ってるのかミュ」
ココと対照的にこの珍獣は落ち着いている。
ハミュはハムスターのような出で立ちだが、コウモリのような羽を持ちふわふわと浮いている。その大きさはバスケットボールほどあり、長い尻尾の先にはポワポワと光る宝石を持っている。
もはや特徴が迷子になっていて困る。
「だってさ〜!」
「とりあえずそろそろ落ち着くミュ」
「もう!なんでハミュは落ち着いていられるの?私たち、お父さんのせいで宇宙探索士になれないかもしれないんだよ?」
さんざん文句を言っていたのが翌日になっても引きずっているようだ。
やれやれ…と思いながらも昨日と同じやりとりを繰り返す。
「まだそうと決まったわけじゃないミュ」
「そうだけどさ〜」
「ミュ〜……もうテラを出て24時間は経ってるミュ。とりあえず少し落ち着くミュ」
この2人は宇宙探索のためにテラとは他の星に向かっている最中だ。
昨日ココは中学卒業後の進路について父親と話をしたが口論になってしまった。宇宙探索士になりたいココに対し、父は断固反対した。
しかし、ココが納得出来ないのもしかたない。昔から宇宙探索士なりたいと言っていたのだ。それについて今まで何も言及してこなかったのに…と思うのも無理はない。
しかし、ココはそんな父親への腹いせ(本人は宇宙探索士の素質を証明するつもりらしい)に、初めて2人だけの宇宙探索に出発したのだ。
”逆効果なのでは?”と巻き添え被害のハミュは思わずにいられなかった。
その時、船がガタッと大きく揺れた。
「うわぁ!!!?」
「ミュミュ!!!?」
ベッドに座っていたココが落ちそうになったがなんとか耐えたようだ。
この船は自動操縦モードで進んでいる。
今まで何度も父親に宇宙へ連れてもらっていたが、宇宙の真ん中でトラブルなど初めてだった。
「な…なに…?」
「わからないミュ」
2人とも不安な顔をして見合わせる。
そんな静かな瞬間も数秒で、すぐに大きくガタガタと揺れ始めた。
「うわぁ~~~~~~~」
「ミュミュ~~~~~~」
何が起こっているかわからないまま揺れはどんどんと大きくなってった。
置物や本などが揺れに耐えきれずあっちこっちに飛び交っている。
ココとハミュはベッドにしがみついて揺れが収まるのを祈るしかなかった。
船はやがて進行方向から90度回転し、見知らぬ星に落ちていった。
この星では宇宙開発が発展していた。
様々な星への旅を記録し、その記録から便利なものを生み出した。
その結果、テラの暮らしは豊かになり素晴らしい発展をしていった。
宇宙に飛び立ち星の調査をする者…彼らを「宇宙探索士」と呼ぶ。
(…子供の憧れNo.1の職業なんだよ!)
そして彼らは必ずパートナーとして動物を連れて行くルールがある。
これは宇宙で遭難しても動物の帰巣本能を利用して必ず帰るためのおまじないのようなものだ。
(…子供が憧れる最大の理由だよ!)
これは宇宙探索士になりたい少女と奇妙な動物による探索記録の物語…
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「もーーーー、お父さんなんて大っきらい!」
船内にココの声が響いた。
クリーム色の長い髪の女の子。憧れでもある父親のジャケットを着込んでムスッとしている。
もう中学校の卒業も近いと言うのに衝動的に父親を嫌いと言えてしまうなんてなんとも子供っぽい。
「ミュ~」
操縦室にいたハミュが呆れ顔でため息とついた。
船内は寝室と操縦室の2部屋しかない小さな宇宙船だ。ココが寝室にいたところで嫌でも船内すべてに響いてくる。
仕方ないと思いつつ、ココを落ち着かせるために寝室へと向かった。
「まだ言ってるのかミュ」
ココと対照的にこの珍獣は落ち着いている。
ハミュはハムスターのような出で立ちだが、コウモリのような羽を持ちふわふわと浮いている。その大きさはバスケットボールほどあり、長い尻尾の先にはポワポワと光る宝石を持っている。
もはや特徴が迷子になっていて困る。
「だってさ〜!」
「とりあえずそろそろ落ち着くミュ」
「もう!なんでハミュは落ち着いていられるの?私たち、お父さんのせいで宇宙探索士になれないかもしれないんだよ?」
さんざん文句を言っていたのが翌日になっても引きずっているようだ。
やれやれ…と思いながらも昨日と同じやりとりを繰り返す。
「まだそうと決まったわけじゃないミュ」
「そうだけどさ〜」
「ミュ〜……もうテラを出て24時間は経ってるミュ。とりあえず少し落ち着くミュ」
この2人は宇宙探索のためにテラとは他の星に向かっている最中だ。
昨日ココは中学卒業後の進路について父親と話をしたが口論になってしまった。宇宙探索士になりたいココに対し、父は断固反対した。
しかし、ココが納得出来ないのもしかたない。昔から宇宙探索士なりたいと言っていたのだ。それについて今まで何も言及してこなかったのに…と思うのも無理はない。
しかし、ココはそんな父親への腹いせ(本人は宇宙探索士の素質を証明するつもりらしい)に、初めて2人だけの宇宙探索に出発したのだ。
”逆効果なのでは?”と巻き添え被害のハミュは思わずにいられなかった。
その時、船がガタッと大きく揺れた。
「うわぁ!!!?」
「ミュミュ!!!?」
ベッドに座っていたココが落ちそうになったがなんとか耐えたようだ。
この船は自動操縦モードで進んでいる。
今まで何度も父親に宇宙へ連れてもらっていたが、宇宙の真ん中でトラブルなど初めてだった。
「な…なに…?」
「わからないミュ」
2人とも不安な顔をして見合わせる。
そんな静かな瞬間も数秒で、すぐに大きくガタガタと揺れ始めた。
「うわぁ~~~~~~~」
「ミュミュ~~~~~~」
何が起こっているかわからないまま揺れはどんどんと大きくなってった。
置物や本などが揺れに耐えきれずあっちこっちに飛び交っている。
ココとハミュはベッドにしがみついて揺れが収まるのを祈るしかなかった。
船はやがて進行方向から90度回転し、見知らぬ星に落ちていった。
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