半熟2丁ココハミュ探索記
第4話 この星おかしいよ…
気分が高まったココが外で宇宙船の確認作業をハミュと替わってもらっていた。
そしてその作業もすでに終わり、周辺の草や花を観察していた。
しばらくするとハミュが宇宙船から出てくるのが見え、ココに向かって飛んできた。
「とりあえず、船に大きな問題は無かったミュ さっき見つけた小さな外傷は簡単な修理で済むミュ」
「よかったーひとまず安心だね!ありがとうハミュ」
ココがサボっていたわけではないが、ハミュが率先して船を調べてくれたのでココはお礼を言った。
同時にほとんど問題ないことに喜び、一層の笑顔を見せた。
「さすがココのお父さんが用意した船ミュ」
ハミュの何気ない一言だったが、ココは少し喧嘩した父親をふと思い出し少し寂しくなった。それに加え、父親の偉大さを思い知らされる。
そんなココには気付かず、少し厳しい顔でハミュは続けた。
「でも、おかしなこともあったミュ 船のGPS機能を見てみたミュけど、この星を示してくれないミュ…」
「え、どういうこと?」
ココは首をかしげた。
テラで生産しているGPSは携帯向けに広く普及している。宇宙の広範囲に渡って位置がわかるのだ。
だがこの星を示さないとはどういうことだろうか、ココもハミュも今までそのような事例は聞いたことがなかった。
「わからないミュ…でもGPS機能に異常はなさそうミュ それに周辺の草木を検索してみたミュけど…まったく情報が引っかからなかったミュ」
「え?それって…」
「この星おかしいミュ…」
ハミュは困ったように続けた。
しばし重い空気になると予想していたが、ココの目に不安が現れていないことに気付いた。
嫌な予感…
「それって未開拓の謎の星ってことだよね!? 私たち新種の星を発見しちゃったのかな! これは探索しがいがあるね!!!」
見事に予感は的中だった。
ハミュは興奮気味に言う。
「やっぱりそんな風に思ってたミュ!」
「うわぁ!」
「そうじゃなくて、この星は危険かもしれないミュ! おいらたちが暮らす星「テラ」の技術はすごいミュよ! でもそれが使い物にならないミュ! この星には解明されてないものがたくさんあミュ! それは危険かもしれないミュよ!!!」
ハァハァと息を切らしている。
「ハミュ落ち着いて………確かにその通りだけど…新しい星を探索するってなかなかないことだし…それに知らない星の探索をしたら、お父さんだって認めてくれるはず…!」
ハミュを更に怒らせることだとわかってはいるが、どうしても探索をしたい気持ちを抑えきれず、ココも負けずに主張する。口調は弱めだ。
「ミュー!!!」
我慢ならないハミュは怒りの叫びをあげた。完全に火に油だった。
ハミュは怒っているが、ココも引きたくなかった。ハミュを落ち着かせる。
「ま、まぁまぁ…きっといいこともたくさんあるよ!…………………………たぶん」
最後の一言がガソリンの如くハミュを怒らせた。ここに来て怒ってばかりだ。少し可愛そう。
「ミュー!!! なんてポジティブな性格ミュ!!! いっそ羨ましいミュ!!!」
流石にまずいことをしたと気付いたココは、もはやうなだれるしかなかった。
そしてその作業もすでに終わり、周辺の草や花を観察していた。
しばらくするとハミュが宇宙船から出てくるのが見え、ココに向かって飛んできた。
「とりあえず、船に大きな問題は無かったミュ さっき見つけた小さな外傷は簡単な修理で済むミュ」
「よかったーひとまず安心だね!ありがとうハミュ」
ココがサボっていたわけではないが、ハミュが率先して船を調べてくれたのでココはお礼を言った。
同時にほとんど問題ないことに喜び、一層の笑顔を見せた。
「さすがココのお父さんが用意した船ミュ」
ハミュの何気ない一言だったが、ココは少し喧嘩した父親をふと思い出し少し寂しくなった。それに加え、父親の偉大さを思い知らされる。
そんなココには気付かず、少し厳しい顔でハミュは続けた。
「でも、おかしなこともあったミュ 船のGPS機能を見てみたミュけど、この星を示してくれないミュ…」
「え、どういうこと?」
ココは首をかしげた。
テラで生産しているGPSは携帯向けに広く普及している。宇宙の広範囲に渡って位置がわかるのだ。
だがこの星を示さないとはどういうことだろうか、ココもハミュも今までそのような事例は聞いたことがなかった。
「わからないミュ…でもGPS機能に異常はなさそうミュ それに周辺の草木を検索してみたミュけど…まったく情報が引っかからなかったミュ」
「え?それって…」
「この星おかしいミュ…」
ハミュは困ったように続けた。
しばし重い空気になると予想していたが、ココの目に不安が現れていないことに気付いた。
嫌な予感…
「それって未開拓の謎の星ってことだよね!? 私たち新種の星を発見しちゃったのかな! これは探索しがいがあるね!!!」
見事に予感は的中だった。
ハミュは興奮気味に言う。
「やっぱりそんな風に思ってたミュ!」
「うわぁ!」
「そうじゃなくて、この星は危険かもしれないミュ! おいらたちが暮らす星「テラ」の技術はすごいミュよ! でもそれが使い物にならないミュ! この星には解明されてないものがたくさんあミュ! それは危険かもしれないミュよ!!!」
ハァハァと息を切らしている。
「ハミュ落ち着いて………確かにその通りだけど…新しい星を探索するってなかなかないことだし…それに知らない星の探索をしたら、お父さんだって認めてくれるはず…!」
ハミュを更に怒らせることだとわかってはいるが、どうしても探索をしたい気持ちを抑えきれず、ココも負けずに主張する。口調は弱めだ。
「ミュー!!!」
我慢ならないハミュは怒りの叫びをあげた。完全に火に油だった。
ハミュは怒っているが、ココも引きたくなかった。ハミュを落ち着かせる。
「ま、まぁまぁ…きっといいこともたくさんあるよ!…………………………たぶん」
最後の一言がガソリンの如くハミュを怒らせた。ここに来て怒ってばかりだ。少し可愛そう。
「ミュー!!! なんてポジティブな性格ミュ!!! いっそ羨ましいミュ!!!」
流石にまずいことをしたと気付いたココは、もはやうなだれるしかなかった。
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