第１章３　部員募集？？

　  副部長に任命するわ！とか言われても・・
　何この子？スゲーふんぞり返ってるんですけど・・
「紹介がまだだったわね。勝負部　部長の林道　茜よ」
　あれ？どっかで聞いたような？
「あなた同じクラスのはいきた　かつまでしょ？」
　同じクラスだからか・・。
　授業中寝てばっかりだからなぁ・・。
　忘れててゴメンね！


　かつまが心の中で謝っていると、茜は何やら考え込んでいる。
「敗北　勝負なんてうらやましい名前だわ」
　うんうんと首を縦にふっている茜。
　どこがだよ！
　おぉい！はいぼく～って変なあだ名つけられちゃうんだから・・クソ～山口君め！
　小学校のトラウマを思い出しながらかつまは茜に聞く。
「副部長に任命ってここが何をする所なのかわからないんだけど」
「読んで字のごとくじゃない」
　え？解らないよ？勝負する部ですか(笑)
　心の中でかるく馬鹿にしていると茜はこいつ馬鹿なの？って感じでかつまを見る。
「勝負する部よ」
　噓だ！！
　いかんいかん・・あのアニメばりのツッコミをしちゃう所だったぜ。
　いやあれはツッコミではないか。
　落ち着けかつま！考えろ！お前ならこの変な子にも対応できるはず。


　一呼吸置いてかつまは茜を見る。
「勝負って誰とだよ」とりあえず聞く事にした。
「我々勝負部の目的は、我が高校の部活動を勝たせる事にあるのよ」
　駄目だ・・さっぱりわからん。
「助っ人団的な感じか？」
「助っ人じゃないわ。勝たせる部よ」
　誰か～この女が何を言っているのか説明してくれ。
　ついでに消費税３０％になる理由も頼む。
「とにかく。かつまは負けたんだから口答えしない」
　ぷく～っとほほをふくらませる茜。
「他に部員はいないのか？」
　かつまは周りを見て他に部員がいたら、助けてもらおうと考えたのだがどうやらいないみたいだ。
「いない。そこで明日の活動内容を発表するわ」
　バンっと音と共にテーブルにポスターを出す。
　そのポスターにはでかでかと部員募集‼︎と書かれている。
　その下にはこう書かれていた。


　一つ　やるからには勝つ。


　一つ　絶対勝つ。


　一つ　死んでも勝つ。


　一つ　部長は絶対！！


　・・・何これ？てか最後の何？王様ゲームか何か？


「さぁかつま！部員募集で私と勝負よ」


　次回　助けて下さい？？