魔法×科学の反逆者
第1章 レイの願い⑥
ゆっくりと起き上がるレオン。
一歩、また一歩と、レイの元へと歩み寄る。
「レオン!!起きたのか!?」
ジャンヌの呼びかけは、今のレオンの耳には届かなかった。
「くっ…私は魔導師であって魔導士とは違うんだがな」
魔導師は魔を導く者の更に上にいる存在である。
また、魔導士は、魔を導く者とは違う存在であった。
序列でいうのであれば、魔導者→魔導士→魔導師である。全ての魔導の師匠という事から、魔導師が一番偉いとされている。
また、似た分類に、魔術士が存在している。
魔術士は魔法陣やルーン語を唱える。
魔導士は魔導書から唱える。
魔導書を暗記すれば、魔導士は本が無くても魔法を唱える事が出来るのである。
「ほら、姉ちゃん。いい加減諦めなって」
「く…そ」
右、左、下、と、繰り広げられる連続攻撃。
魔法を使う者と戦う事に対し、相当慣れている戦いであった。
魔法を使えない者が、魔法を使える者に勝つにはどうしたらいいだろうか?答えは簡単である。
魔法を発動させなければいいのだ。
つまり、肉弾戦、接近戦に持ち込んでしまえば、勝機は充分にあるのであった。
日頃から肉弾戦や接近戦を想定して、鍛えているモリ・コウランに対し、ジャンヌは魔を導く事に時間を費やしている。
勿論、ジャンヌもそれなりに肉弾戦や接近戦は訓練しているが、達人と呼べる域には達していなかった。
「レ・・オ。お、ぼえて、覚えていますか?」
「クソ!クソ!クソ」
溢れ出す涙をおさえきれず、レオンは涙を流す。
「わた・・シハ。ワタシハ・・シアワセデ」
「ま、待てレイ!!」
途切れ途切れの発音に、レオンは焦った。
直ぐにしゃがみ込み、レイの頭を拾って抱きしめた。
ーーーーーーーーーー
「おじさん、おじさん!これ!俺、この子にするよ」
(誰かが私を起動させたようだ。子供?)
「今日は妹の誕生日なんだ!だから、このまま連れて帰るね」
(どうやら私は、この男の子に買われたようだ)
「ねぇ、おじさん?何か服とかないの?流石に恥ずかしいよ」
両目を開き、私は貴方を見つめていました。
すると、貴方は私の視線に気づき、こう言います。
俺、涼宮レオン!よろしくな!と。
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