女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
304話 レッツ、開き直りタイム!
日向「あのなぁ、なんで恋愛対象の話からシスコンがどうとかの話になるのよ。」
由良「だって、妹が好きなんでしょ?」
日向「違うわ!妹だから恋愛対象にならないって言ってるでしょ!」
江美「つまり、妹は嫌いってことなのかしらぁ・・・?そんな、嘘よね?」ウルッ
日向「嫌いじゃない嫌いじゃない!自分で言っといて泣きそうにならないで!?」
叶恵「嫌いじゃないってことは、好きってことだろ?やっぱりシスコンじゃないか。」
日向「違うって言ってんだろ!いい加減にしろ!あと仮にそれを認めた瞬間、僕の人生終わるんで、冗談でもやめてね!?」
3人の容赦ない突っつき合いを何とか避ける。こいつら、ほんと油断も隙もないね!ちょーっと目を離した隙に、いらんこと言うんだから!
すると突然、奈々がポンと肩を叩いてきた。というかいつの間に後ろに!?
奈々「にー、ちょっと真面目な話をするの。」
日向「な、なんだよ改まって・・・」
奈々の目は真剣そのもの。何を言い出しても対応できるよう、脳内で回答を作り上げる。そして、放たれた言葉は。
奈々「妹を好きで何が悪いの?」
日向「・・・へぁ?」
あまりにも癖のある質問だった。用意した全ての回答を前に、避けるでも突っ込むでもなく、回れ右しやがった。
日向「何が悪いってお前、色々やばいんだよ。まずそもそも、家族間の結婚はダメだよーっていう法律があるんだから。」
呆れながらそう返すが、奈々は一切動じていなかった。
奈々「兄として、妹を可愛がるのは当然のことなの。」
日向「当然ってのはあれだけど、まぁ分かるわな。で?」
奈々「可愛がるってことは、その子の事が好きってことなの。」
日向「・・・うん?」
奈々「つまり、兄妹は愛し合うものなの。」
日向「ちょっと待てい!どこから突っ込めばいいの!?」
もうめちゃくちゃだった。何が真面目な話や。
睦月「・・・奈々の話は置いとくとして」
奈々「なぁ!?ひどいの!」
睦月「・・・前も言った通り、法律なんざ知ったこっちゃないよ。乗り越えてやる。だから安心して、お兄ちゃんは妹を愛しなさい。」
日向「前提がおかしくないかなぁ!?妹に恋心はねぇって言ってるでしょうが!」
衣玖「大丈夫、お母さん言ってたよ!お父さんもシスコンだったって!」
日向「人の話を聞け!あとお父さん許さん!」
要らん豆知識が増えたところで、本題に戻ろう。まず、ここから逃げてアフィアちゃんの元へ行く。そこで改めてアフィアちゃんに告白する。よし、完璧だ!
あとは逃げ道が作れれば・・・
睦月「む、お兄ちゃん逃げようとしてるね。全員、ドア前整列!」
睦月の合図とともに、離れてきていたドア付近にまた集まりだしてしまった。ぐぅ、睦月が強い・・・。
睦月「逃げられないからね、お兄ちゃん。ここで決めてもらうから。私と結婚するか、みんなと結婚するか。」
みんな「いやそれはおかしい」
睦月「・・・ちっ」
睦月への総ツッコミが炸裂したところで、まーた振り出しへ・・・。時間は稼げているけど、アフィアちゃんの映画が終わるまで持つのだろうか。
そして、数分後。
叶恵「ほら・・・素直になれって。」フゥ
日向「み、耳は・・・耳はやめて!」
江美「ならこっちかしらぁ?」コチョコチョ
日向「あっははは、脇もダメだってぇぇぇ!」
えぇ、持ちませんでしたとも。全員で手を繋いで囲ってくるのは卑怯や・・・。絶賛拷問(?)中です、はい。
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