女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

298話 もろもろ全ての元凶は(封)




その日の帰宅後、僕達は一直線へ愛菜お母さんの元へ。

睦月「お母さん、これ・・・」

愛菜「ん・・・」

睦月は愛菜お母さんに、水晶玉を見せた。愛菜お母さんは一瞥したあと、ソファに座り直した。睦月は机に水晶玉を置く。

日向「愛菜お母さん、これは・・・」

愛菜「・・・」

愛菜お母さんは、少し悩んだ後、頭をかきながら言った。

愛菜「いやーまいったまいった。私としたことがなぁ・・・。」

睦月「・・・えと、どういうこと?」

愛菜「いやさぁ、あげる水晶玉間違えちゃってさぁ。あんまり良くないやつあげちゃったんだよね~。」

日向「な・・・」

皆「なんですとぉぉぉぉぉ!?!?」

家の中に、皆の悲鳴が響き渡った。



由良「良くないやつあげたって、どういうこと!?水晶玉2つあるの!?」

愛菜「何を言うか、2つな訳あるかい。」

由良「そ、そりゃそうよね・・・」

叶恵「さすがにそれはないよねぇ?」

愛菜「使う用に飾る用、保管用に崇める用、そして魔よけ用と、最低5つはあるよ?」

叶恵「アニメのフィギュアかグッズかよ!?」

愛菜「布教用はないんで、違いますね。」

日向「そこはどうでもいいよ!?」

何故か愛菜お母さんは自慢げだった。

睦月「それで、良くないやつを渡したってのはどういうこと?使ってるのをくれたんじゃないの?くれる時に、お母さんも貰ったやつだって・・・」

愛菜「いや、使う用は私も使うし。お母さんに貰ったのもお母さんの保管用だったから、保管用をあげようとしたんだけど・・・ね。」

愛菜お母さんは苦笑いをした・・・そこで、何となく察した。

睦月「・・・あ、まさか!」

愛菜「・・・魔よけ用のあげちゃったのよねぇ・・・。しかもさ、風水的にあんまり良くない場所に置いてるから・・・」

日向「・・・まさか」

僕は青ざめながら、聞いた。

愛菜「・・・呼んじゃったのかも」

イヤーな予感が的中してしまった。というか水晶玉関係あったじゃんかよ!



次の週から、今まで起きていた霊障がぱったりと止むことになった。

まず、水晶玉は封印された。最初は粉々に割る計画だったのだが、後生だからと愛菜お母さんが止めたため、封印という形に。

愛菜お母さんは新しい水晶玉を渡そうとしたが、睦月は断った。自分で買ったキーホルダーサイズの水晶玉をぶら下げ、やっと解放されたと意気揚々いきようようとしていた。愛菜お母さんは泣いてた。

学校には見た目から「The・除霊師」という人が来た。怪しさMAXだったが、どうやら上手くいったらしい。人は見かけによらないものだ。

何はともあれ、この騒動はなんとかカタがついたのだった。・・・無理矢理感が強い気もするけど、気にしたら負けですよ。有り得るかどうかなんて、考えるだけ無駄なのだよ。フィクションですから。


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