女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

278話 常識人?知らない子ですね(止)




江美「アフィアちゃんが来るまで、まだ時間があるんでしょう?なら、私たちの遊び相手になってほしいな?」

叶恵「あたしは外でもいいよ!いつもの敷地は遠いから、近くだとできること限られるけど。」

由良「ま、そういうことよ。やることないんだから、大人しく私たちの暇つぶしに付き合いなさいな。」

3人が笑顔でそう言う。まぁ、実際問題暇ではあるし、遊ぶくらいなら・・・いっか。そう、思った。思ってしまった。

日向「別にいいよ、確かに一区切りはついたし。」

叶恵「よっしゃ!じゃあ何やるよ!?サッカー?バドミントンか!?」

日向「とりあえず外は却下で・・・」

叶恵「なんで!?」

日向「なんでじゃないよ!僕の今の格好で、外行けるとでも!?」

何度でも言うが、今僕はメイドさんの格好。下はスカートの状態なのだ。そんな格好で外出たら・・・考えるだけでも恐ろしい。笑われることは間違いないだろう。

叶恵「えー?別にその格好でも出来んだろ。パンツは役得!なんの問題もなし!」

日向「大問題だよ!!」

こいつは常識というものを知らんのか・・・女装した男が公園うろちょろしてたら、それはもう通報ものだろうて。

由良「まぁ、日向の言う通り外はやめとこうよ。服とか汚れちゃったら、怒られるし。」

日向「由良・・・お前・・・」

由良「な、何よ?」

日向「そんなことを考えられるようになったのか!」

由良「バカにしてない!?ねぇ!?」

叶恵の非常識っぷりとは反対に、由良が常識的なもんだから、反応せざるを得なかった。いつもが酷いからね、仕方ないね。

江美「ま、まぁまぁ・・・とりあえず、2階行きましょうか。」

日向「そうだね、行こっか。」

叶恵「ちぇー・・・」

由良「むぐぐ・・・」

こうして僕達は、揃って2階へと足を運ぶのだった。



えっと・・・先に行っておこう。後悔しました。

2階へ行くなり、僕の部屋へと連行。また服をジロジロと見たかと思うと、おもむろにスカートをめくろうとしてきたのだ。

必死に止めて、何とかそれは阻止できたんだけどね。前と後ろの両方から来られたもんだから、さすがにダメかと思ったけど。

由良「付き合ってるんだからこれくらい普通!というかもっと先まで進むもんなの!」

こんなこと言うもんだから、絶句ですよ。彼氏彼女の前に、兄妹ってことをお忘れか。

江美は止めるどころか、カメラを取り出す始末。叶恵は・・・口ではやめてやれだの、可哀想だの言ってたけど、どう考えても自らすすんでめくろうとしていた。

こいつらのイタズラ・・・というか暴走に、ちょっと慣れてきている自分がいることに気づき、更に嫌な気分になるのだった。


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