女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

268話 集中できない原因は(悩)




お昼休みも終わり、午後の授業中。

奈々に盛られた惚れ薬とやらは、少量だったからか効くことはなかった。

というか、もしかしたら奈々の冗談だったのかもしれんね。少量だとしても、効かないなんてことはない気がするし。

それか、ネットでパチモン掴まされたか・・・ま、どうであれ効かなかったのは幸いでした。

と、その時。

先生「じゃあこの問題の答えを・・・アフィアさん、答えてください。」

先生がアフィアちゃんに問題を出した。・・・だけど、返事が返ってこなかった。アフィアちゃんの方を見ると、お昼同様に、僕の方を見てボーッとしていた。

先生「・・・アフィアさん?どうしたんですか?」

アフィア「・・・え?あ、すみません。その問題は─」

先生の問いかけで、我に返ったのか、それからはぼーっとせず授業を受けていた。・・・だけど、やっぱりおかしい。今までこんなこと無かったのに。

何かあったのかな・・・そう思った僕は、放課後の同好会前に、アフィアちゃんとお話することにした。

アフィア「どうしたの?日向。わざわざ2人きりでなんて・・・改めて告白?」

日向「それもしたいとは思ってるけど、そうじゃなくて。アフィアちゃんこそどうしたのさ?なんか今日、ぼーっとしてる事多くない?」

そういうと、アフィアちゃんはピクっと反応し、少し目を逸らした。・・・やっぱり何かある。

アフィア「あ、あぁ・・・そういうこと。いや、大したことじゃないのよ、うん。」

日向「でも、心配だよ。僕でよければ話してみて?」

アフィア「あーいや、本当に大丈夫だから・・・その、ね?」

そこまで聞いて、もしや僕には話しずらいような事なのかなと思う。僕にというか、男にかな。

日向「僕に話しづらければ、由良とかにでも話してみて。自分ひとりで抱え込むより、誰かに話した方が・・・」

アフィア「あぁいや、そういうことでもないの。それに・・・由良に言ったらバカにされそうだからヤダ。」

日向「あー・・・」

由良ドンマイ。といっても自業自得だけどね。

日向「でも、それなら・・・」

アフィア「・・・あーもう、分かったわよ。言えばいいんでしょ言えば!そのかわり笑うんじゃないわよ!」

日向「笑わないって。人が悩んでるのに、笑うわけないでしょ?」

そう、キッパリと言い切った。当たり前だもんね。

アフィア「ならいいけど・・・そのね、私たちって、か、カップルじゃない?」

日向「そうだね。か・・・カップルだね!」

アフィア「う、うん。だから、その・・・いつもより、恥ずかしいというか・・・意識しちゃうのよ!!悪い!?」

日向「悪くない悪くない!それに僕も、少し恥ずかしさはあるし・・・」

アフィア「そ、そう・・・とりあえず、それだけよ。・・・はぁ、まさかあんたに言うことになるとはね・・・。」

日向「な、なんかごめん・・・。」

アフィアちゃんと僕は苦笑いして、2人で部屋に向かうのだった。


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