女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

263話 人の想いにご用心(叫)




お父さん達と妹達の仁義なき言い争いは、体感にして1時間以上のものだった。・・・まぁ、実際は10分チョイってのがオチだろうけど。

その間、僕はアフィアちゃんと世間話で盛り上がる。たくさん話せたから、僕としてはもっと続いてくれても良かったんだけどね。

そして、事態は急速に動き始めた。まぁその、なんとなーくわかる気がするだろうけど・・・一応どうなったのか結果を言うとね。

大和「・・・はぁ、わかったよ。今後のことちゃんと考えて言ってるみたいだからな、俺達には止められねぇよ。」

由良「あったりまえでしょう?そんじゃそこらの連中とはひと味もふた味も違うんでね!」

小鈴「止めようにも、自分たちがだもんね?あとは日向君の甲斐性次第ってとこね。」

江美「甲斐性、ねぇ。」

叶恵「こっちの説得次第でもあるわな。」

見事なまでに抑え込まれちまってますよ、えぇ。しかもちゃんと筋通ってるってのがなぁ・・・多分だけど、由良達みんな、ちゃんと将来考えてそうだし。

いや、叶恵あたりは怪しいか?それ言ったら睦月とかも・・・。まぁ、長くなるから置いとくとして。

叶恵の言葉に、みんながこっちをギランと見つめてきた。例えるなら、ステルスゲームでこっちを見つけた敵くらいには。もち、速攻で目をそらす。

・・・はぁ、もう疲れたよこの感じ・・・。



由良「さて日向?お父さん達からはオールオッケーですってよ?」ニコッ

江美「兄妹だとしても、何にも問題なくなったわよねぇ?」ニコォ

叶恵「愛はときに、法律すら乗り越えるんだぜ?すげぇだろ。」ニシシ

日向「そりゃすごいね、で?」

奈々「で?じゃないの!にーは、私たち全員とお付き合いするべきなの!」

睦月「それが最善の選択。これ以上にないくらいの。」

衣玖「さぁ・・・ちゃんと答えてもらうよ?お兄ちゃん!」

誰か助けてくれませんかね・・・この子達、圧がすごいんですが。もちろんお断りですが・・・

日向「さっきも言った通り、僕はアフィアちゃんとしか付き合う気は・・・」

由良「ん?聞こえないわねぇ」

江美「何か言ったかしら?」

叶恵「さっさと答えてくれよな~」

この調子なんだもん。退路が完全に崩壊済みなんですよね・・・というより、破壊済みって言った方が正しいか?

ここはアフィアちゃんからもズバッと言ってもらおうとして、目を向けたら・・・

睦月「アフィアさん、あなたはどうなんですか?」

アフィア「え、私?」

奈々「たしかに。アフィアさんはどっちがいいの?独り占めするか、皆でハーレムの方がいいか。」

アフィア「・・・そりゃあ」

衣玖「言わなくてもわかるよ!1人より皆で、だもんね!」

アフィア「え、えぇ?」

すかさず睦月が反応するわけで。心読めるってずるいわほんと。しかも衣玖は、意見を押し付けてるし。

さすがにそれは見過ごせない。

日向「衣玖、決めつけはダメだよ。ちゃんとアフィアちゃんの口から、アフィアちゃんの本当の気持ちを言ってもらわないと。」

衣玖「む・・・まぁ、たしかに」

日向「でしょ?だから・・・アフィアちゃん?」

アフィア「は、はい。」

日向「アフィアちゃんが、本当にどう思っているのか。・・・ここで、皆に言ってあげな。」

アフィア「・・・そう、ね。わかったわ。」

アフィアちゃんは立ち上がった。よし、これで万事OKよってね。由良達には悪いけど、僕はハーレムは・・・。

アフィアちゃんは、コホンと咳払いをして、こう言い放った。

アフィア「私は!・・・私は、みんなで愛するのがいいと思うな。独り占めより、日向をみんなで愛してあげたい。」

日向「うんうんそうだよねえええええええええええ!?」

思わず叫んだ。叫ぶしかなかった。


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