女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

259話 主人公自らタイトル詐欺(資)




由良「えちょ、そこ即答するとこじゃありませんぜ?」

日向「いんや、それに関しては即答できるね。答えはNoだ。」

江美「そこまで悪い話じゃあないと思うわよぉ?」

叶恵「江美の言う通りだ。日向、お前がYESって言えば、全員が救われるんだぞ?」

日向「そうとも限らんよ。少なくとも、僕はハーレムなんかまっぴらごめんだね。」

奈々「た、タイトル詐欺なの・・・」

睦月「奈々、メタい・・・けど、その通り。大丈夫、全員仲良くやりますぜ。」

衣玖「お兄ちゃん、どうしたの?そこまでキッパリ断るなんて・・・」

アフィア「そうね、なにか理由があるの?」

皆が問いかけてくる。どうやら、全員賛成のようだ。アフィアちゃんは分からないけど・・・とにかく、僕の答えは変わらない。僕は絶対に全員と結婚するとかいう、ハーレム展開は嫌だ。

日向「理由なら、あるよ。」

由良「へぇ、なら語ってもらいましょうか。さぞかし大層な理由なんでしょうね?」

由良が煽ってくるけど、無視。僕は深呼吸して、話し始める。

日向「理由はいくつかある。まず大前提として・・・アフィアちゃんは別なんだけど、由良達は僕の妹だ。・・・僕は、妹をそういう風に思えないし、思いたくもない。」

江美「思いなさい、今すぐに。」

日向「話に割り込まないでもらっていいっすかね。」

江美「はーい」

江美に少しペースを乱されるも、すぐに立て直して話を続ける。

日向「まずそれが1つ。あと・・・僕含め稲木家全員に言えることだけど、お父さん達のせいで感覚狂ってるんだよ。異常だからね?わかってる?」

叶恵「・・・なにが?」

日向「日本はね、一夫一妻制なの。お父さん達みたいに、たくさんの奥さんがいるケースなんてほとんどないんだよ?・・・特に妹は!浮気は大罪だからね!」

奈々「難しい話なの・・・わからないの・・・」

日向「分かれ!これ常識!あと、僕はお父さんみたいに甲斐性があるわけでもないし、その・・・言い方は悪いけど、たくさんの女性を侍らせるような奴にはなりたくない。」

睦月「・・・お父さんが異常ってのは、分からなくもない。普通、あれだけの女性を侍らかせておいて、全員幸せそうって凄いよね。」

日向「うん、僕もそう思うよ。昔は一方的に、あんな大人にはならないって思ってたけど・・・ちゃんと信念があるからね、あの人。だからこそ、僕はそんな人にはなれない。・・・全員を愛せる自信も、資格もない。」

衣玖「資格って・・・お兄ちゃん優しいし、大丈夫だって。現に、お父さんだって妹さんと結婚してるんだよ?だから、私が居るんだし。」

日向「・・・そりゃそうなんだけどさ。僕、お前らには幸せになって欲しいんだ。・・・僕なんかじゃなくて、もっといい人と。」

由良「居ないわね、そんな人。」キッパリ

妹s「同感(なの)」

日向「いるよ絶対、探せ。」

妹s「いやだ」

日向「こいつら・・・」

うーん、埒が明かない。どうにかして、みんなには諦めて頂かないと・・・アフィアちゃんとの普通のお付き合いなんて、無理だろうしなぁ。

そんなことを考えていると、不意に部屋のドアが開いた。日菜が帰ってきたのかと思ったけど・・・ドアの方を見た瞬間、愕然がくぜんとした。

そこにいたのは・・・

大和「お前ら、揃いも揃ってなにやってんだ?」

小鈴「さっきから声大きいよ?」

稲木家の兄妹、お父さんと小鈴お母さんだった。


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