女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

250話 あの時の言葉を、もう一度(幸)




・・・しばらくして。

アフィア「・・・」ゴシゴシ

日向「落ち着いた?」

アフィア「えぇ・・・ごめんなさい、みっともない姿見せちゃって。だから顔を合わせたくなかったのよ、絶対にこうなるって分かってたもの。」

日向「そうは言ってもさ、やっぱりお互い顔を合わせて喋らないと分からないこともあるでしょ?」

アフィア「そうね。ゲーム内で友達になっても、その人の素性までは分からないものね。」

日向「それはまたなんか違う気もするけど・・・まぁいいや、そういう事にしとこう。」

まだ目は赤いけど、大分落ち着きを取り戻したみたいだ。普通に話せてるし、とりあえず第1歩かな。

・・・さて、そろそろ気になってたことを。

日向「それで・・・本当なの?全て思い出したって。」

アフィア「・・・えぇ。事故の直後だったと思うけど、昔の光景がバーッと頭の中を駆け巡ったというか・・・そんな感じでね。まるで、ダムの水門を開けたようにね。」

日向「じ、じゃあ・・・1個質問してもいい?」

アフィア「えぇ、いいわよ?」

僕は、アフィアちゃんが記憶を取り戻したら絶対に聞こうと思っていたことを、口にした。

日向「・・・別れる日の朝の挨拶で、アフィアちゃんが僕のことを、なんて言ったか覚えてる?」

・・・アフィアちゃんは、固まった。



アフィア「あ、あう・・・そのことね・・・」

日向「やっぱり、覚えてない?」

アフィア「覚えてるわよ!覚えてるけど・・・あんた性格悪いわね!?さっき私が扉越しで言いかけてつまってたの知ってるでしょ!?」

日向「さて、なんの事だろう。それに、性格悪いのはお互い様じゃない?突然みんなの前で、あんなこと言い出すんだからねぇ?」ニシシ

アフィア「うぐ・・・あの時はその、感情が高ぶっちゃって・・・。」

日向「うんうんそっかそっか。で?アフィアちゃんは僕になんて言ったのかな?」

アフィア「あんた・・・後で覚悟しなさいよ。この仕返しはあとでぜーったいするから。」ギロリ

日向「あう・・・そ、そんな睨まれても怯まないもんね!さぁアフィアちゃん、答えて!」

ふっふっふ、あの頃の弱っちぃ僕は、過去に置き去りにしたのだよ。人は変わるものだからね仕方ないね。

まぁ、それはいいとして・・・僕はどうしても、アフィアちゃんの口から聞きたかった。あの時の、突拍子もない言葉を、もう一度。

アフィア「あ、あの時・・・わたしは、こう言ったわ。」

アフィアちゃんは、恥ずかしさを紛らわすためか、腰に手を当てて高らかに言い放った。

アフィア「こいつは・・・私の夫よ!!!・・・・・・って。」

・・・顔を真っ赤にして、目もキョロキョロしながら。

僕は今、宇宙一の幸せものだ。いつまでも頭に残っていたあの言葉を、アフィアちゃんの口から、聞くことができたのだから。


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