女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
248話 救いの手を差し伸べること(忘)
あれから1週間後。ようやく退院出来た僕は、まっすぐ家のほう・・・いや、アフィアちゃんの家のほうへ向かっていた。
向かう途中、僕はお父さんに愚痴っていた。
日向「いやぁ、なかなかに退屈だったよ。由良達が来てくれたからよかったけど。」
大和「だろうなぁ。俺も入院したことあるから、お前の気持ちはよくわかるよ。」
日向「ここまで長く入院する必要あるのかね・・・大した怪我じゃなかったのにさぁ。」
大和「何言ってんだ。何かあってからじゃ遅いんだぞ。アフィアちゃんのことが気になるのは分かるけどな、お前だって大事なんだぞ。」
日向「お父さん・・・親バカはきついよ?」
大和「親バカちゃうわ。親が子を思うのは当たり前のことなんだよ。」
そんなことを言っているうちに、アフィアちゃんのうちに着いた。
大和「・・・1人で大丈夫か?」
日向「やっぱり親バカでしょ。大丈夫だって。」
大和「お前なぁ・・・わかったよ。頼むぞ、日向。」
日向「うん。」
少し震える手でピンポンを押す。
「はーい」と声がして、ドアが開く。・・・出てきたのは、アフィアちゃんだった。
アフィア「っ!?!?」バッ
日向「・・・久しぶり、アフィアt」
アフィア「や、いやっ!!」ダッ
日向「アフィアちゃんっ!」
2階へ駆け上がっていくアフィアちゃん。気持ちはわかる、でも、追いかけない訳には行かない。忍さんに一礼して、僕も2階へ。
アフィアちゃんの部屋の前へ行き、ノックをする。が、
アフィア「やめてっ!!来ないでっ!!」
拒絶される。・・・覚悟してはいたけど、やっぱり心にくるものがある。
日向「アフィアちゃん・・・」
アフィア「なんで・・・なんで来たのよっ!!私・・・あなたに・・・っ!!」
苦しそうに、そういうアフィアちゃん。酷いって思われるかもしれないけど、ここで引く訳には行かない。アフィアちゃんのためにも、僕のためにも・・・。
日向「・・・アフィアちゃん。あれは、君のせいじゃないよ。僕が、勝手にやった事だもの。」
アフィア「違う、日向のせいじゃない!!私が、私がちゃんと周りを見てなかったから・・・!!」
日向「・・・あそこまでしなくても、もっと安全に助けることが出来たんだ。なのに・・・」
アフィア「日向は必死で私を助けてくれた!!なのに・・・私は何も出来なかった・・・!!」
・・・想像はしてたけど、やっぱりこうなった。お互いがお互いをかばい合う。このままじゃ、いつまで経っても始まらない。
だからといって、嘘はつきたくない。アフィアちゃんは悪くない・・・いや、誰も悪くないのかもしれない。強いて言うなら、作s・・・いや、やめておこう。
そして、このかばい合いは唐突に破られた。・・・アフィアちゃんから発せられた、耳を疑うような言葉によって。
アフィア「それだけじゃない!私は・・・私は、あんなに大事なことを忘れていた!!日向との思い出を!!」
・・・え?今、なんて・・・?
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