女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
239話 ご利用は程々に(疲)
アフィア「日向、次あれやりましょ!」
日向「え・・・うん、いいよ。」
ゲームセンターに滞在し始めてから、かれこれ1時間近く経過した。
音ゲーだの格ゲーだの、様々なゲームをやりまくった・・・けど、アフィアちゃんのゲーム熱は、冷めることをしらない。
日向「アフィアちゃんって、ゲームセンターの中だと、何のジャンルを特にやってるの?」
なーんて、軽い気持ちで聞こうものなら
アフィア「そうねぇ、格ゲーの名作シリーズはまず間違いなくやるでしょ?その後、アーケードゲームをしばらくやって、あとはリズムゲーとかかな。そうそう、アーケードゲームといえばあのシリーズは─」
と、どんどん知識が出てくるわ出てくるわで・・・僕もゲームセンターは好きだけど、アフィアのそれは比べることも恐れ多いほどだった。
参考までに、さっきの話は順番待ちが無くなるまで続いた。約10分間ノンストップである。
・・・小学校の頃は、そこまでゲームを極めてなかったと思うんだけどなぁ・・・変わるもんだね。
アフィア「日向!」
日向「え、あ、何?」
アフィア「もう、ぼーっとしてちゃダメじゃない。」
日向「ごめんごめん。・・・にしても、色々と詳しいんだね。こりゃリリィさんが喜ぶわ。」
アフィア「博識よねぇ、あの人。」
日向「うん・・・うん?あれ、会ったことあるっけ?」
アフィア「会ったことあるも何も、私の師匠よ。最初オンラインで知り合ったんだけどね、色々教えて貰っちゃって。リアルで会った時にはびっくりしたわよ?」
日向「・・・うそぉ」
あの人のせいかよ!!何してくれちゃってんのリリィさぁぁぁん!!
・・・いや待て、リリィさんがいなければ、アフィアちゃんとゲームセンターに行かなかったかもしれないのか。
前言撤回、グッジョブリリィさん!!
アフィア「あースッキリした!やっぱりゲームセンターはいいわね~」
日向「はは・・・よ、良かったね。」
アフィアちゃんと僕は、その後また1時間以上ぶっ通しでゲームをやり、やっとこさゲームセンターから退出した。
どうにかアフィアちゃんに食らいついていたけど・・・ゲームセンスはアフィアちゃんのほうがはるかに上だね。
にしても・・・さ、流石に疲れた。ゲームセンターは、しばらくいいかなぁ・・・なんて思っちゃったりして・・・。
アフィア「・・・ん?日向どうしたの、なんか疲れてない?」
日向「い、いやぁ?そんなことないっすよ?えぇ・・・」
アフィア「・・・あ、まさか脱水症状とかじゃないでしょうね!?ちょっと待って、すぐ水を・・・」
日向「だ、大丈夫だよ!そういうのじゃないから・・・」
アフィア「そ、そう?ならいいけど・・・」
さすがにこの状況で、おめぇのせいだよとは言えなかった。・・・元から言うつもりもないけどさ、うん。
ただちょっと思うのは、こういうのって本人に悪意がないところがなぁ・・・って。指摘しづらいしさ。
そんなことを思いながら、僕はアフィアちゃんと、別の施設へと足を運ぶのだった。
・・・やっぱり、リリィさんにはあとでひとこと言おう、そうしよう。
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