女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
225話 ムフフは時に地獄と化す(心)
どうにか逃げようとしたけれど、ことごとく失敗。結局、僕が4人に日焼け止めを塗ることになってしまった。
アニメとか漫画とかでもさ、こういう場合の日焼け止め塗りって、だいたい男がやらされる羽目になるよね。
普通に考えて、女子同士で塗ったほうが、間違いなく効率いいと思うんだけどね・・・分からないものですなぁ。
由良「日向!ぼーっとしてないでさっさと塗りなさいな!」
考え事をしていると、由良に急かされた。・・・はぁ、仕方がない。
日向「はいはい・・・どうしてこんなことに」ボソッ
江美「あら、なにか言ったかしらぁ?」
日向「え?あ、いやなんでも・・・」
地獄耳ぃ・・・ですかねぇ。まぁいいや、さっさと済ませてしまおう。こういうのは、恥ずかしがった方が負けなのだ。
叶恵「うんうん、そんな感じそんな感じ。案外上手いじゃねぇか。」
日向「誰のせいだと思ってんだ、誰のせいだと。昔っからなんでも押し付けて・・・全く。」
由良「前に私に塗ってくれたこともあるもんね~?上手くて当然じゃないの。」
日向「そうだね、お前の時だけ乱雑にしてあげるから覚悟しな。」
由良「ちょっ!?」
江美「自業自得ねぇ。あ、日向?背中終わったらむn」
日向「背中以外は自分で届くよね?絶対に僕はやらないからね。」
江美「ケチなんだから、もう。」
もうじゃないんだよなぁ・・・心臓に悪いよ。
そんなことを思いながら塗ること数分、やっとこさ3人に塗り終わった。無駄口叩きすぎたかな。
・・・さて、と。ここからが難所ですよ。
日向「えっと・・・アフィアちゃん?今から塗るからね?冷たいと思うけど・・・」
アフィア「遅い、なんでもいいから早くしなさいな。」
日向「ご、ごめん。すぐ塗るから・・・」
口では簡単に言うけど、手はなかなか進まない。やましい事は何一つないのは理解しているのだけど・・・。
日向「んしょ・・・んしょ・・・」
アフィア「ん・・・日向、ちょっと強いわ。」
日向「あ、ご、ごめん・・・」
アフィア「謝らなくていいから・・・」
・・・うーん、気まずい。やっぱり緊張と恥ずかしさで、3人の時みたいに上手くいかない。
結局塗り終わるのに、3人を塗った時間と同じくらいかかってしまった。単純計算3倍の時間である。・・・だって、恥ずかしいんだもん。僕悪くないもん。
アフィア「・・・ふぅ、ありがとね。」
日向「うぅん、上手く出来なくてごめんね・・・」
アフィア「いいの、気にしないで。」
由良「・・・意味がわからん。私たちの時にはあんなに手際が良かったのに・・・」
江美「これが、恋の力なのかしら・・・」
叶恵「いや、納得いかんわ」
僕がしゅんとしている間、3人はグチグチと愚痴をこぼしていた。
??「・・・ターゲット5名、海に到着。しばらく待機します。」
??『了解、2人ともお願いね。』
??「任せてほしいのでs」
??「語尾」
??「あ、えっと・・・任せてほしいな!」
??「よろしい」
??『・・・とにかく頼むぞ』
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