女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

212話 ピンチにグダは付き物・・・なのか?




江美「確かに、叶恵の言ってることも、由良の言ってることも一理あるわ。でも・・・それじゃさっきまでの言い争いが無意味じゃないの。」

えぇ、無意味ですよ。全てにおいて無意味です。なのでさっさと解放してください。

叶恵「そうかもしれねぇが、このままだとずっと引きずるかもだろ?なら、全員やっちまえば、みんな公平だ。」

由良「そうそう。日向も嫌じゃないだろうし、私たちのいざこざも無くなる。一石二鳥じゃない。」

いや、一石二鳥じゃないからね?僕、やめてって言ってるよね?やめてってことは、嫌だって言うことなんだよ?わかる?

・・・あ、ちなみに。なんで心の中で思うだけで一切口に出さないわけが、実はあったりするんだよね。怖いってのも、もちろんあるんだけど・・・。

由良「そういうわけだから、いい?」

江美「・・・しょうがないわね。許可するわ。」

叶恵「あたしらは邪魔にならないように、少し離れるからな。」

由良「ありがと・・・日向も、いいよね?」

日向「んーーっ!!んーーっ!!」ブンブン

口にタオル挟まれて、椅子に縛り付けられてるんだよね。人質とかに、犯人がよくやる手法だね。ふざけてるのかなこいつら。

声が出せないため、思いっきり首を横にふる。全力の拒否!

由良「もう、そんな嬉しそうにして・・・よっぽど楽しみだったのね?」

日向「!?!?んんんーー!!」ブンブン

全くもって的はずれなことを抜かす由良。これのどこが嬉しそうなんですかね。誰が楽しみにするかってんだ。

由良「うふふ、恥ずかしがらなくていいのよ?」

もうダメですねこいつ。目の中にハートか見えます。

由良「江美ほどじゃないかもだけど・・・ふふ、私なりに工夫はするね。」

日向「んーー!!!!」ブンブン

やめてやめてやめて!お願いだから近づかないで!

江美「・・・うーん、ちょっと可哀想ね。タオルは外してあげましょうか。」

叶恵「そうすっか。由良ちょっとストップな。」

由良「もう・・・はやくしてね?」

と、とりあえず一旦助かった。口で拒否できるだけまだマシだからな。

日向「ぷは・・・いい加減にしてよ3人とも!こんなことして、タダで済むと思ってるの!?」

江美「・・・これを、さっきまで日向がくわえてたのよね・・・。」

日向「聞いてないっ!?というか素直に汚いしキモイからやめろ!」

江美「じ、冗談よ、冗談・・・ちっ。」

日向「おい今舌打ちしたろ。」

江美「なんのことかしらぁ?」シレッ

日向「こいつ・・・。」

叶恵「それ、あたしが洗ってきてやるから貸しな。」

江美「そう?じゃあお願いね。」

叶恵「あぁ・・・ふふへへ・・・」タラー

日向「叶恵、よだれと鼻血・・・」

叶恵「え?あ・・・み、見ないでっ///」

日向「お、おう?」

なんで今さら恥ずかしがってんの、こいつ?

由良「叶恵、洗うのは後でいいから。ちゃんと日向を抑えてて!江美もだよ!」

油断も隙もない奴らだ、なんて言ってる場合じゃない。すぐさまここから脱出を図る!

そうしてここから、僕の脱走劇が・・・始まる気がしなかった。取り押さえられたからね仕方ないね。


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