女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

206話 可愛いのか可愛くないのか(助)




日向「ね、ねぇもうやめてよぉ・・・」

由良「嫌よ。今日という今日は許さないって言ったでしょう?今日はとことん絞ってあげるわ!」

日向「ひえぇ・・・」

壁際にジリジリと詰め寄られる。怒っているのは一目瞭然。だけど、なんでここまで怒っているのかが、全くと言っていいほど分からなかった。

僕がなにかした訳じゃないし・・・どちらかと言うとされた側なんだけどな。

・・・えぇい、このままじゃ埒が明かない。さらに怒られるかもだけど、聞くかぁ。

日向「ちょ、ちょっと待ってよ!僕が由良に何したってのさ!」

由良「何したですってぇ?あんたはねぇ、逆セクハラされた罪があるのよ!」

日向「え、えぇ・・・?」

何?逆セクハラされた罪って。セクハラした罪ならともかく・・・ねぇ?

日向「ねぇ、何それ?」

由良「あんたが逆セクハラをされるような態度を撮るのが悪いの!わかる!?」

日向「いや、全く。」

由良「可愛いところとか初々しいところとか、可愛いところとか純粋なところとか、極めつけに最高に可愛いところとかぁ!」

日向「や、やめて・・・恥ずかしいからやめて!」

由良「何を恥ずかしがることがある!可愛いのは事実!もうぎゅっと抱きしめてあげたいくらい!・・・いや、それじゃ足りないね!」

日向「ゆ、由良?どうしちゃったの・・・?」

由良「そういうビクビクしてるとこ!最っ高に・・・可愛いじゃあありませんか!」

日向「え、江美助けてぇ!由良が変なの!」

江美「あら・・・由良は変なこと言ってないわよ?あくまで、事実を述べてるだけ。だって、可愛いんだもの。」

叶恵「たしかに日向は可愛いな。男なのにどうかとも思うけど、守りたくなるっていうか・・・な。」

奈々「同感なの!にーは可愛いの!」

睦月「・・・私もそう思う。お兄ちゃんは、可愛い。」

日向「やめて!それ以上はやめて!」

可愛いの連打にダウン寸前です。でもでも、僕そんなに可愛くないし、カッコイイって言われた方が嬉しいもんね!

衣玖「ただいま~・・・って、あれ?お兄ちゃん達、どうしたの?」

日菜「お兄ちゃんただいま!」ダダダギュ

叶恵「おーおかえり日菜に衣玖。2人出かけてたのか。」

日向「衣玖・・・日菜・・・助けて・・・」

日菜「お兄ちゃんどうしたの?ぽんぽ痛いの?」

日向「心が痛いの・・・」

小学生に助けを求める高校生って・・・いや、知ったこっちゃないね!さぁ2人とも頼む!

日向「こいつら、僕のことを可愛い呼ばわりするんだよ。そんなわけが無いのに・・・なんとか言ってあげて。」

さぁ、大声で言うんだ!お兄ちゃんは

衣玖「え、可愛いよお兄ちゃんは。何当たり前のこと言ってるの?」

日菜「日菜も一緒!お兄ちゃんは可愛いから大好き!日菜、大きくなったらお兄ちゃんと結婚する!」

可愛くな・・・あ、あれ?

日向「あ、あは、は・・・そっかぁ。」チーン

由良「日向ーッ!?」

叶恵「おわっ!?こいつ気絶してるぞ!?」

江美「あらあら、いちいち反応が可愛いんだから、もう。」

どうして・・・なんだろうね?僕、カッコイイって言われたいのになぁ・・・。


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