女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
200話 八つ当たりはもはや常識(怯)
叶恵「くっそイライラすんなぁ・・・!」
日向「お、落ち着きなよ・・・そんなイライラしててもいいことないって。ね?」
奈々「にーの言う通りなの。それに、私はなんともなかったの!」
叶恵「それはよかったなそれはぁ!ちくしょうあいつら、今度会ったらメッタメタのギッタンギッタンにしてやる・・・!」
叶恵、荒れてるなぁ・・・。軽くキレることはよくあるけれど、ここまでブチ切れてるのは珍しい。
よく分からないけど・・・周りからの目線を気にしてるのかな?叶恵はそういう細かいのは気にしないタイプだと思ってたけど・・・うん、覚えとこ。今後怒らせない為にもね。
叶恵「イライラするなっつってもよぉ、あそこまで言われてイライラしないやつがいるかぁ?」
奈々「まぁ、確かにあれは酷かったけれど・・・でも、怒るとシワが増えるからよくないの!」
叶恵「おうおうどうやらキレられたいみたいだな。よかろう、今から1対1でPK戦としゃれこもうじゃねぇか。」
奈々「え、いやあの・・・奈々はサッカーは・・・」
叶恵「いいからこいや。言っておくが、今のあたしは手加減できねぇぞ?ついでに、年上の怖さってものを教えてやる。」
奈々「ひえぇ・・・にー助けて・・・」
日向「いやぁ・・・さっきのはちょっと擁護できないかなぁ。」
奈々「そんなぁ・・・。」
その後、自業自得ではあるけれど、ヘットヘトになって帰ってきた奈々なのであった。まぁ・・・ドンマイ。
ちなみに、叶恵はむしろスッキリした表情で帰ってきた。色々吹っ切れたみたいで何よりですね。
運動場を後にした僕達は、近くのハンバーガーショップへ足を運んでいた。
叶恵を怒らせて、余計な体力を使ったせいで足元がおぼつかない奈々と、満足気な表情で歩く叶恵。・・・こういうのを、対極っていうのかなぁ?
叶恵「また今度、みんなで来ような!」
奈々「出来ればもう行きなくないの・・・」
叶恵「あ?」
奈々「ひえっ、な、なんでもないの!また行きたいのー!」アセアセ
叶恵「だよな!」
日向「そ、そうだね・・・」
ここまで来ると脅しだよね、うん。しかもタチが悪いのは、本人が一切無自覚で、なんにも分かってないことなんだよね。
・・・しゃーない。奈々にはあとでフォロー入れとくか。このまま怯えてる奈々も、それはそれで・・・いや、なんでもない。可哀想だからやめておこう。ちゃんとフォローします、はい。
結局、この一方的な無自覚の威圧状態は、ハンバーガーショップに着くまでずっと続くのだった。・・・可哀想な子。あ、でも自業自得か。
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