女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

181話 人の想いはいつまでも(妄)




中守「あなたが言う通り、私は先生としては失格なのかもしれない。」

アフィア「いや、そこまで言ってないんですけど。」

中守「・・・あり?そうなの?」

アフィア「はい」

中守「・・・あれー?」

首を傾げながら、頭に?を浮かべる中守先生。いや、あれー?じゃないのよ。

中守「まぁ、いっか。日向君に肩入れする理由だっけ?」

アフィア「はい、なんでかなって気になっただけです。」

中守「うーんと、ね・・・これに関しては、日向君だけじゃないんだけど・・・」

中守先生は、ちょっと恥ずかしそうに言った。

中守「その・・・自分が愛・・・愛した人の孫で、教え子の子供、だからかな。」

えへへ、と。照れながらそう言った。・・・うん?え?

アフィア「・・・はいっ!?愛した人の孫で、教え子の子供!?」

中守「く、繰り返さないでよっ!?」

アフィア「いやいやいや・・・え?その教え子ってのは、日向君のお父さんかお母さんがってこと?」

中守「どっちかじゃなくて、どっちもだね。」

アフィア「何その偶然・・・。」

唖然するしかなかった。

中守「私だって驚いたよ?でも、同時に嬉しかったからなぁ。」

アフィア「あ、まさか中守先生、今までずっと独身なn」

中守「お黙りなさい。まだ私は諦めてないからねっ!蒼くーん!」

アフィア「だ、誰・・・?」



蒼龍「へっくち!」

佳穂「あら、可愛らしいくしゃみだこと。風邪でも引いた?」

蒼龍「いや・・・誰か噂でもしてるのか?」

佳穂「あらあら・・・案外朝奈ちゃん辺りだったりして。」

蒼龍「さすがにそれは・・・ありえるな。」

佳穂「でしょう?うふふ・・・」



中守「くしゅっ!・・・そ、蒼くんが噂してる!?」

アフィア「なんなの、この人は・・・。」

突然騒いだと思ったら、スッと静かになって・・・また騒ぎ出した。喜怒哀楽が激しいのね、この先生は・・・。

アフィア「それで、その人の孫で、教え子の子供だから・・・ひいき目で見ちゃうと?」

中守「確かにそうなんだけど、ちょっぴり違うかな。由良ちゃんとかは割と厳しめで見てるし。」

アフィア「確かに。」

中守「親は親で問題児だったからなぁ・・・親が親なら子も子ってね。」

アフィア「その発言は、先生としてどうなんですか?」

そう言うと、中守先生はスッと目を逸らした。

中守「・・・日向君に肩入れしてるのは、大和君に似てるからなんだよね。危なっかしくて、何より他人優先で。」

アフィア「大和・・・日向君のお父さんですよね?」

中守「そそ。まぁ、あの子ほど辛い目には会ってないみたいだけど・・・でも、やっぱり親子は似るものだね。そんなだから、ちょびっと気にかけちゃうだけ。」

アフィア「そう、だったんですね。」

中守「だから、出来るなら思い出してくれると嬉しいなって。」

アフィア「・・・まぁ、努力はします。」

先生から話を聞いて、少し頑張ろうと思う私なのだった。

中守「あと蒼くんに似てるのもあるね・・・ぐふふ、ちょっとくらいスキンシップ激しめにしてもいいよね・・・ふへへへ。」

アフィア「ダメだこの人。」

ちょっと尊敬しかけたけど、秒で前言撤回するのだった。


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