女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
171話 内緒の意味は(威)
日向「父さん・・・」
大和「お前が悲しむと思ったから、言うことが出来なかったんだ。でも、それがお前を苦しめたなら・・・すまない。」
父さんが、土下座をして謝ってきた。
日向「・・・そうだ、あんたは俺を苦しめた。俺は、あんたを許しはしない。」
大和「っ・・・」
日向「土下座だって、ただの自己満だろ。父さんは、そうやってみんなを苦しめるんだ。」
思ってもいない言葉が、スルリと出る。
理子「日向・・・!」バッ
大和「やめろ理子っ!」ガシッ
理子「離して・・・!たとえ息子でも、大和を侮辱するのは許せないの!」グググ
大和「頼むから、やめてくれ!俺が全部悪いんだ・・・俺が、ちゃんと伝えなかったばっかりに・・・!」
日向「母さん・・・」
母さん、ごめんね。こんな、こんな息子で。
加奈「・・・なぁ日向、お前はなんでそんなに怒ってるんだ?」
日向「なんでって・・・父さんがずっと、アフィアちゃんのことを僕に黙ってて・・・!」
加奈「なら、なんで黙ってたと思う?」
日向「・・・さっき言ってたけど、俺が悲しむから、とかいうやつでしょ?」
加奈「確かに言ってたが、それはちょっと違う。」
日向「は?何が違うって言うのさ。」
加奈母さんの言ってることが、よく分からない。そう思っていると・・・
加奈「大和に、その提案をしたのは・・・あたいだ。」
日向「・・・!?」
衝撃の、言葉だった。少なくとも、今の僕にとっては。
日向「加奈、母さんの・・・?」
加奈「そうだ。あたいが提案した。」
大和「加奈!」
加奈「言わせてくれよ、大和。事実はちゃんと伝えなきゃ、なんだろ?」
大和「・・・」
日向「どういう、こと・・・?」
意味が分からなかった。だってさっき、俺の責任って・・・。
加奈「こいつは元々、すぐに伝えようとしてた。だけど、それをあたいが止めた。」
日向「な、なんで・・・」
加奈「事実ってのはな、伝えなければならないことかもしれないが・・・伝えることが、最善なわけじゃない。悪となることさえある。」
日向「加奈母さん・・・?」
加奈「あぁ、悪い。最近、歳のせいか自分語りが多くなってな・・・。」
大和「加奈、別に言わなくても・・・」
加奈「あぁ、言うつもりはねぇさ。でもな、覚えとけよ日向。事実を伝えることが、良い行いだなんて・・・絶対に思うな。」
日向「・・・う、うん。」
いつの間にか、加奈母さんの威圧に気圧されて、黒い気持ちが無くなっていた。
加奈「よし、じゃあ大和と理子に謝りな。」
日向「うん・・・父さん、母さん、ごめんなさい。」
大和「あ・・・あぁ、気にすんな。」
理子「・・・まぁ、許すよ。次やったら、容赦しないけど。」
というわけ・・・で?加奈母さんのおかげで、全てが丸く収まるのだった。
大和「悪いな、全部押し付ける形になっちまって・・・」
加奈「いいってことよ。お前も、あんまし抱え込むなよ。」
大和「お互い様、だろ?」ハハッ
加奈「だな。」フフッ
2人は、大親友のように腕を組んでいた。
愛菜「・・・まぁ、実際大親友だし。」
睦月「へぇ、そうなんだ。」
日向「・・・お二人さん?」
なんか最後グダった
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