女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
157話 拗ね拗ねアフィアと気遣い
あのあと、ほとんど収拾がつかなくなっていた由良達は、撫でてあげると何故かぴたりと止んだ。僕の手って、そんな効果あるの?もうわけわかんないよ。
だけど、止めたそばからアフィアちゃんがくっついてきて、それをみてまた怒る・・・というら無限ループに突入した。
アフィアちゃん、もしかして嫉妬してたのかな・・・?
アフィア「・・・なによ、あんま見ないでよ」
気のせいか、うん。というかこれ、拗ねてますね。
その後、アフィアちゃんをなだめることで、その場は何とかなった。ふぅ、良かったぁ・・・。
帰りの会後。先生に呼ばれ、僕と叶恵は教壇の近くに立っていた。きっと、由良達も同じ状況だとは思うけど・・・一体なんなんだろうね?
女子1「はいこれ、持ってって。」
日向「これは?」
女子3「寄せ書き、だよ。向こうで寂しくなったら読んで。」
叶恵「なんかわるいな、わざわざ・・・。」
女子2「そ・れ・と・・・それいっ!」グッ
アフィア「ひゃぁっ!?お、押さないで!」グッグッ
クラスメイトの女子のひとりが、僕の前にアフィアちゃんを連れてきた。
女子2「ささ、手でも繋いで帰んな!」
アフィア「えちょ、何言って・・・」
女子1「夫、なんでしょ?」
アフィア「うぐ・・・」
アフィアちゃんは何も言い返せ無い様子だった。まぁ、自分で言ってたし。しょうがないね。
叶恵「ちょ、ちょっと待った!日向とはあたしが・・・!」
女子2「はーい叶恵ちゃんはあっちいってましょうね~」ガシ
女子3「たまには私たちと帰ろ~♪」ガシ
叶恵「ちょ、離し・・・日向ぁぁぁ!」ズルズル
叶恵はクラスメイトの2人に引きずられ、教室の外へと出ていった。
先生「ちょっと、まだ帰りの挨拶してないのに・・・はぁ。まぁいいわ、皆さんさようなら!」
みんな「さようならー!」
先生「日向君、元気でね。叶恵ちゃんにも言っておいて。」
日向「は、はい。」
そのままの流れで、みんなはそそくさと帰り、この場には僕とアフィアちゃんの2人だけになった。
日向「・・・えっと」
どう切り出せばいいのやら。さっきまでのやり取りがおかしすぎて、言葉が上手く出てこない。
アフィア「・・・うーんと」
それはアフィアちゃんも同じようで、頬をかきながら少し困ったような顔をした。
なんだろう、昨日のこともあってか、ちょっと気まずいぞ。
まぁでも、なにか行動しなきゃ。せっかくこの場を作ってくれたのに・・・と言っても、何すりゃいいんだろ。
しばらく2人して考えていたんだけど、これと言って案は出ず、時間だけが過ぎていく。・・・えぇい、もういいや。とりあえず・・・
日向&アフィア「「・・・帰りますか」」
僕とアフィアちゃんは、何故か同じことを同時に言った。2人して顔を見合わせる。
・・・そして、どちらからともなく、笑いだしたのだった。
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