女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

144話 お誘いの行方は(叫)




同日、午後。

日向「き、緊張する・・・」

大和「大丈夫大丈夫、今日は誘うだけだから。」

日向「そうは言っても・・・」

お父さんに言われるがまま、アフィアちゃんの家の前まで連れてかれた。誘うだけって言ったって・・・きついものはキツいんだよぉ。

震える手で、ドアホンを押す。しばらくして、スピーカーから声が聞こえてきた。

??『はーい?』

日向「い、稲木日向です。アフィアちゃんに用があって来ました・・・。」

??『あら、日向?私よ、アフィア。』

日向「あ、アフィアちゃん。あの、ちょっと用があるから、出てきてもらってもいい・・・?」

アフィア『・・・いいけど?ちょっと待ってね。』

日向「う、うん。」

ドキドキしながらアフィアちゃんを待つ。その間、お父さんと話して気でも紛らわせようと・・・したのに。

日向「ふう、お父さんはどうす・・・って、居ない!?ちょ、なんで・・・!」

嵌められたよ・・・もうやだ。

どうしようかと迷っている間に、玄関のドアが開いた。

アフィア「こんにちは、日向。どうしたの?」

日向「こ、こんにちは。あ、あのね・・・」

なんか、言葉が詰まってしまう。

アフィア「???」

・・・えぇい、ままよ!

日向「アフィアちゃん!!」

アフィア「っ!?な、なに!?」

日向「ぼっ、僕と!でーとしてくだしゃっ!」

・・・噛んだ。おもいっきし、噛んだ。・・・恥ずかしすぎるうぅぅ!

アフィア「・・・ふふっ」

わ、笑われた・・・アフィアちゃんに。もう僕、無理。

日向「ごめん、やっぱり」

アフィア「えぇ、いいわよ。行きましょ行きましょ。」

日向「ダメだよねってえええええっ!?」

あ、この感じ。漫画で読んだことある!でもいざ現実で起こると、どうすればいいのかわかんないや!

アフィア「なに、私がダメって言うと思ったの?」

日向「う・・・そりゃ思うじゃん。突然だし・・・」

頬をかきながら、そう答える。

アフィア「まさかその、ストレートに誘ってくるとは思わなかったけどね。日向のことだから、遠回しに行ってくるかと思ったよ。そこは驚いたかな。」

日向「き、緊張して頭が真っ白になっちゃって・・・」

アフィア「聞いてはいたけど、さすがに驚くわよ。日向らしいっちゃらしいけどね。」

アフィアちゃんは笑顔でそう言う・・・ん?聞いてはいた・・・だって?

日向「アフィアちゃん、聞いてはいたって・・・?」

アフィア「ん?あぁ、日向のお父さんに、『近々日向がデートに誘うと思うから、よろしく頼むな』って。」

ワナワナと、何かが込み上げてくる。お父さんめ・・・最初から仕組まれてたのか!外堀から埋めやがって!

日向「あんのバカお父さんめぇぇ!」

僕は頭を抱えて叫ぶのだった。ちくしょう、緊張するだけ無駄だったじゃんか!


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