女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
139話 積もる話は恋バナのち(熱)
大和「なんで俺らだけなんだろうな。」
日向「ほんと意味わかんないよ。なんであそこで行くって言っちゃったのさ。」
大和「あいつ、あぁでも言わないと聞かねぇんだよ・・・昔っからそうだ。」
日向「お母さんに甘いんだから・・・もう。」
大和「でもまぁ、日菜のこと見てあげなきゃだもんな。」
日向「・・・そうだね。いつも頑張ってくれてるんだもんね。」
初日の出を待つ間、僕とお父さんは車の中で話をしていた。学校のこと、家でのこと、そして。
大和「・・・で、アフィアちゃんだったか?あの子との進展はどうだ?」
日向「し、進展?何言ってるの、お父さん。僕とアフィアちゃんは、お友達で・・・」
大和「なんだ、つまんねぇの。由良達が話してるのを聞いた限りだと、アフィアちゃんにゾッコンだって言ってたんだがな。」
日向「うぅ・・・たしかに好きだけどさ。」
顔が熱くなるのが分かる。
大和「はは、由良達が怒ってたぞ?なんで私たちに振り向いてくれないの?私たち、日向が大好きなのにってさ。」
日向「そんなの、妹だからに決まってるじゃん。誰かさんと違って、僕は妹に手を出すような人にはなりたくないの。」
大和「おう、言ってくれるじゃねぇか。あのな、俺だってそんなことするつもりはなかったさ。好きだとはいえ、妹だし。」
日向「じゃあなんで?」
大和「あっちから勝手に来たの。まだお前は知らなくていい事だけどな。」
日向「ふーん・・・?」
お父さんは、そう言って話をはぐらかすのだった。
ふぅ・・・危ねぇ危ねぇ。息子に要らん知識教えるとこだった。あ、ども大和です。
既成事実なんて、知らなくていいもんな。・・・あの時、ちゃんと鍵閉めとけば、こうはならなかったのかもしれんな・・・はぁ。
日向は未だ怪訝そうな目で見てくるけど、知らん知らん。というか、そんなことは置いといて。
大和「なぁ、日向。ひとつアドバイスしといてやるよ。」
日向「アドバイスぅ?」
大和「おう、好きな子ができた時の、な。」
日向は吹き出した。
日向「ばっ・・・何言ってんの!?」
大和「いいから聞いとけ。タメになるぞ。」
日向「お父さんからタメになる話が出た試しがないんだけどなぁ。」
大和「いらんこと言うな。」
日向「事実でしょ?」
大和「・・・。」
こいつ・・・理子みたいなことしてきやがる。流石に俺と理子の子か・・・。
日向「いらないよ、アドバイスなんて。自分で、ここぞって時に告白すればいいんだから。お父さんのことだから、ハーレムつくれなんて言うんでしょ?」
こやつ、マジで理子だ。理子がいじわるをする時の顔そっくり。うぜぇ。
でも、これを言わない訳にはいかない。
大和「・・・真面目な話だ、聞け。俺みたくなりたくないなら。」
日向「へ?・・・う、うん。」
こいつには、俺みたいな思いはして欲しくないから。
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