女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
137話 去年からの進歩(良)
12月。サンタさんが待ち遠しくなるこの頃、僕達は良い子運動を始めた。
簡単に言うと、サンタさんからプレゼントをもらうために、いい事しようってだけ。欲が見え見えで清々しいね。
そんなわけだから、お父さん達の前でお手伝いやら日菜のお世話やら、なんでもやった。いつもは面倒くさがってやらない由良達が、率先してやるのだから、サンタさんの魔力って凄い。
まぁ、その話は置いとくとしても。みんなの作戦は24日まで続き、僕らは無事に、良い子に・・・なったよね?多分。
由良なんかは、「これだけ頑張ったんだもの、きっとサンタさんと欲しいものくれるでしょ!」と言っていた。
・・・ただ1つだけ、僕は由良達とは別に、サンタさんに対する良い子運動をしていた。
12月24日。
僕はこの日の寝る前に、事前に用意していたものを設置した。
それは・・・油揚げ!しかもちょっとお高めのやつ!
・・・え、用意した理由?そりゃ、サンタさんが、キツネさんが化けてる姿だからに決まってるでしょ?
去年のクリスマスのとき、確かにしっぽがあったのを感じたんだ。ここはガーナだから、日本の九尾とかではないだろうけど、それでれもきっと、反応してくれる筈!
そんなわけだから、机の上に設置してから布団に潜る。サンタさん、お願いします!今年もいい子でしたのでー!
そんなことを思いながら、僕は深い眠りについた。
そして、次の日の朝。
いつも通りに起きて、ベッドの周りを確認
してみると、無事にプレゼントの箱があった。めちゃくちゃ嬉しかった!
そして、もう1つ確認すべきことがある。
そう、昨日設置した油揚げ。サンタさんが本当にキツネさんなら、きっと油揚げは無くなっているはず!
そう思ったんだけど・・・
日向「・・・あれ?なくなってない・・・?」
油揚げはそのままどころか、封すらきられてなかった。その代わり、近くに手紙があった。
『日向君へ
あぶらあげありがとう。でも、きもちだけうけとっておくよ。それと、メリークリスマス!』
という、粋な内容。ひらがなとカタカナで書いているところを見るあたり、僕が読むことをきちんと考えてくれてるんだね。
それにしても・・・どうやら、キツネさんじゃないみたい?それと、ひらがなの配慮は嬉しかったけど、僕油揚げくらい読めるよ?
日向「・・・ま、いっか。とりあえず開けよーっと♪」
いつも通りの、ま、いっか精神です。そんなわけで、僕は欲しかったお人形さんをゲットして、とっても嬉しかったです。
サンタさん、ありがとう!あと、次こそ正体突き止めるからね!
グダった(白目)
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