女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
127話 可愛い妹とアフィアちゃん(褒)
7月下旬。今年もこのあっつい季節がやってきましたよ。
扇風機かけても毎朝汗でびっしょりだし・・・夏休みは好きだけど、こういうとこだけは好きになれませんね、うん。
少しずつ学校の勉強も難しくなってきてるし、宿題も多いし。ヤになっちゃうね。
・・・で、今僕が何をやってるのかと言うと。
日向「日菜、お兄ちゃんですよ~」ナデ
日菜「あー」
理子「ふふ、日菜?今日はお兄ちゃんがミルク作ってくれたんだよ~。」
日向「えへへ・・・」
お母さんのお手伝いの一環として、日菜のお世話をしてるところです。お母さんに習って、粉からミルクも作れるようになったんだよ!
とは言っても、由良達も手伝ってくれるし、お母さんの手際はいいしで、そこまでたくさんお世話してるわけじゃないけどね。
午後になってアフィアちゃんが遊びに来た。アフィアちゃんは日菜のところへ行き、優しい目でじっと見つめていた。
独り言なんだろうけど、「可愛いなぁ・・・」とか「癒されるなぁ・・・」とか言ってたけど、バリバリ聞こえてました。僕からすれば、どっちも同じくらい可愛いけどね。
その後は一緒に2階で遊んでたんだけど、どうしても日菜の様子が気になるようで、途中からリビングで静かにトランプをするようにしました。
ことある事にチラチラと日菜を見るアフィアちゃんの姿は、新鮮で可愛かった。・・・ちょっとだけ、ほんのちょっっっとだけ日菜に嫉妬しちゃったよ。
そんな僕の気持ちは知る由もなく、クークーとお昼寝してる日菜。可愛いから許す。
数時間経った今も、アフィアちゃんはチラチラと日菜のほうをみている。
少しの間だけでもいいから、僕のこともちらちら見てくれないかな、なんて考えてた僕がいます。
そんなことを考えていたせいか、いつもより多く、そして長くアフィアちゃんを見つめていたらしく、気づいた時にはアフィアちゃんは顔を赤くして目を逸らしていました。
しかも、逸らした先には日菜がいるという、抜かりない構図です。凄いですわこりゃ。
アフィア「・・・ね、ねぇ、日向」
日向「ん、なに?」
アフィア「名前、日向が決めたってほんと?」
なんで知ってるんだろうか・・・と思ったけど、どうせ由良あたりが喋ったんだろうね。
日向「うん、そうだよ?我ながらいい名前だと思うんだよね~。」
アフィア「日菜ちゃんだっけ。いい名前だと思うわよ。
日向「ほんと!?ありがとう!」
まさかアフィアちゃんに褒められるとは思わなかったんで、すごく嬉しかった。
・・・ふと、アフィアちゃんが呟く。
アフィア「・・・赤ちゃんって、可愛いわね。」
日向「うん、そうだね。可愛い妹だよ。」
アフィア「・・・そう。」
アフィアちゃんは何故か、少し悲しそうにそう言った。
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