女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
123話 暴走の意図、想い(稼)
銭湯のシーンで「カッポーン」という音を使用したのは誰だっただろうか。
銭湯といったらコレって言えるほどよく使われる音だけど、これだけで銭湯って感じがするのもすごいよね。
・・・話逸れてるって?まぁまぁ待ちなさんな、ここからがいいとこr
睦月「・・・」ジー
あーはいはい、睦月とのお風呂ですよっと。心読めるって凄いわほんと。
日向「・・・それで、ひとつ聞きたいんだけどいい?」
睦月「・・・なに?」
日向「なんとなく分かってるとは思うんだけどさ、なんで小学校に上がった途端、ガラッと雰囲気と行動を変えたの?」
睦月「・・・それは・・・」
言い淀む睦月。よっぽどの理由がないと、ここまで変わることは出来ないと思うんだけど・・・。というか、無理やり話させるつもりも無いし、別に話してくれなくてもいいけどさ。
日向「・・・話したくなければ、別に」
睦月「ま、待って!言う、言うから!」
急に焦りだし、少し落ち着いたあと、睦月は少しずつ話し始めた。
睦月「・・・初めてみんなで登校した日、すごく楽しかった。小学校が楽しみになった。」
でも、と睦月。
睦月「一緒に、チクっていう痛みが出てきた。お兄ちゃんが、由良お姉ちゃん達と楽しく話しているところをみると、もっと痛くなった。」
日向「・・・」
睦月「それで、わかった。私、お兄ちゃんを取られたくないんだって。もっと一緒に居たいんだって。そしたら、気づいた時にはお兄ちゃんと手を組んでた。お兄ちゃんと、ずっと一緒がいい。離れたくない。」
日向「・・・そっか。」
睦月「幼稚園生の頃は、なにも感じなかったのに。だから、キャラを変えてみたの。」
・・・いつも思うけど、睦月って言葉遣いが大人っぽいよなぁ。なんていうか、小学生らしからぬっていうか・・・。
睦月「・・・お兄ちゃん?聞いてる?」
日向「ふぇ?ちょ、近い!」
睦月「・・・大事な話だから、ちゃんと聞いてね。」
日向「ちゃんと聞いてるよ。」
ぽーっとしながら考え事をしていたら、いつの間にか睦月が目の前にいた。ビックリしたぁ。
日向「とりあえず、睦月の気持ちは嬉しいよ。でもね、今は良くてもいつか必ずお兄ちゃん離れしなきゃ行けないんだ。だから・・・」
睦月「やだ。お兄ちゃん離れなんてしてやらないもんね。私、お兄ちゃんラブ。」
日向「睦月、お前なぁ・・・。」
淡々とそういう睦月に、若干呆れる僕。ここまでくると、一周まわって清々しいよ。
日向「そもそも、妹と結婚とか、普通にありえないから。」
睦月「・・・お父さん」
日向「あれはお父さんがおかしいの!」
さりげなくお父さんをディスったところで、睦月の話が変わることはなく、結局睦月との距離は何も変わりませんでしたとさ。とほほ・・・。
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