女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

120話 いつもと違う子(小)




4月17日。睦月が入学して、早1週間となった。この1週間、僕は精神的なダメージが酷かった。

・・・理由?前置きがある時点で、言わなくてもわかるんじゃない?じゃあ、先週の金曜日の様子ね。

日向「ほら、睦月のクラスはあっちだから・・・。」

睦月「・・・や。」ブンブン

日向「や、ってお前なぁ・・・。」

由良「もう、睦月?日向にあんまり迷惑かけちゃダメだよ?」

睦月「・・・お兄ちゃんは、睦月の。とっちゃ、や。」

アフィア「・・・この子、こんな甘えただったっけ?」

叶恵「いや、そこまでは・・・。」

江美「あんまりしつこい子は、嫌われちゃうわよぉ?」

睦月「・・・じゃあ、離れる。・・・でも、あとで膝枕を所望する。」

日向「えぇ・・・。」

はい、こんな感じ。えぇ、そうです。睦月のせいです。

今まであんまり甘えてこなかったのに、小学生になった途端これだった。何か吹っ切れたのか、露わにしてなかっただけで、ずっとそう思っていたのか。

とにかく、こんな感じのが1週間続いて、疲労が凄いんだよね・・・。どちらかというと、睦月が去ったあとの、周りの視線がキツくて。僕はシスコンでもロリコンでもないのに・・・はぁ。

でも、問題はここから。一昨日と昨日、つまりこの土日がやばかった。

簡単に言ってしまおう。睦月からの愛(?)が重かった。



まず、土曜の朝。

日向「ゔー・・・うん?」

急な寝苦しさで目が覚めた僕は、体に何かが・・・いや、誰かがはっついていることに気がついた。

・・・いや、正確には違う。はっついてたんじゃなくて、上着に頭を突っ込んでる奴がいた。

睦月「・・・グーグー」

ご察しの通り、睦月だった。

口でグーグー言う人初めて見たよ。明らかに狸寝入りだった。そもそも何故いる?僕が寝た時には、絶対居なかったのに。

無理やり引っ張り出すと、睦月はちょっと不機嫌な顔をしていた。いやなんで?こっちがその顔したいよ。

日向「・・・なんでここいんの?」

睦月「・・・寝に来た。」

日向「なんで頭突っ込んでたの?」

睦月「・・・何となく。」

そっかー何となくかー・・・それじゃあ仕方ないわけないでしょ!

睦月「・・・すべすべでした。」

日向「感想は聞いてないよ。」

睦月「・・・ボディーソープ、変えたんだね。」

日向「みんな同じの使ってるんだから、変えたのくらい分かるでしょ。」

睦月「・・・手強い。」

日向「そりゃどうも。そろそろ自分の部屋戻ろっか?」

睦月「・・・や。」

こいつ・・・。結局その日は追い出して、その日寝る前に鍵をかけた。・・・なのに、日曜の朝も一緒に寝ていた。もう訳が分からなかった。

・・・あ、一応言っておくと、嫌いなわけじゃないよ。抱きついてくるのだって、嫌じゃない。・・・外以外では。

睦月がお兄ちゃん離れするのは、いつになるのかなぁ・・・はぁ。


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