女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

115話 お返し!ホワイトデー part3




よし、これで妹たちには渡し終わった。残るはアフィアちゃん、ただ1人。

だけどそこが難しい。渡すタイミングが読めないんだ。学校で渡すのは、没収とかが怖いからパスで、登下校中は妹たちがいるからパス。つまり、下校後になるんだけど・・・。

「チョコのお返ししたいから、家に行っていい?」とストレートに言うのは、なんか違う気がするし・・・かといって、何かそれ以外の用事があるのかというと、ないのが現状。

授業中に色々考えて、結果ある1つの案が浮かび、それを実行することにした。

・・・ちなみに、授業中にそんなことを考えていたせいで、指されたときに変な声を上げてしまった。恥ずかしい・・・。



アフィア「ほら、こっちよ。」

日向「お、お邪魔しま~す・・・」

僕は無事にアフィアちゃんの家に入ることが出来た。どうやったのかって?簡単さ、学生にのみ使える技法だよ。

アフィア「よいしょ。そっちの座布団、す好きに使ってくれていいわよ。」

日向「ありがとう。ごめんねアフィアちゃん、突然一緒に勉強したいなんて・・・」

アフィア「いいのよ。今日の宿題、いつもより難しいし。」

そう、宿題。僕はこれを使って、アフィアちゃんと2人きりの環境を作ったのだ。・・・あ、もちろんちゃんと宿題はやるよ。お返しはその後。

日向「さて、やろっか。」

アフィア「えぇ、パパッと終わらせちゃいましょっか。」

僕とアフィアちゃんは、協力して宿題に取り掛かった。



30分後。

アフィア「ふぅ・・・こんなもんね。」

日向「お疲れさま。僕もキリのいいところまでおわったよ。」

アフィア「人に教えるのって大変だけど、その分頭が良くなる気がするのよね。」

日向「本当だね。」

僕がのびをすると、アフィアちゃんが僕のことをじっと見つめてきた。

日向「・・・?どうしたのアフィアちゃん?」

アフィア「・・・今朝ね、ある話題で持ち切りだったのよ。」

日向「今朝?何かあったっけ。」

アフィア「あんたは気づいてないみたいだけど。・・・まぁいいわ。由良達から聞いたのよ。」

日向「・・・?」

なんだろう、分からないけど・・・嫌な予感が。

アフィア「由良達が、みんな日向からお返しを貰ったって。」

日向「あいつら・・・」

予感的中。

アフィア「それで、2人で勉強したいなんて・・・まさかとは思ったけど。」

日向「・・・はは、アフィアちゃんには勝てないや。その通りだよ。」

まさかバレていたとは・・・しかしまぁ、渡すことには変わりはない!今こそ誠意を見せる時!

日向「えっと・・・はい、どうぞ。」スッ

家から持ってきた、小さい紙袋を渡す。

アフィア「ふふ、わかってても嬉しいわ。ありがとう。」

アフィアちゃんはそれを受け取ると・・・おもむろに袋を開けた。・・・ま、まぁいっか。

中に入っていたのは・・・

アフィア「・・・これ、お守り?」

1つのお守り。神社で売っているような、そんな感じのやつ。まぁ、売ってるやつよりかは、歪で形もびみょうだけど。

日向「うん。僕とお揃い。」

アフィア「ということは、手作り?」

日向「・・・うん。」

そしてアフィアちゃんは、最高の笑顔で。

アフィア「ありがとう!嬉しいわ!」

と、僕に言うのであった。


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