女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

106話 大晦日だというのに 前編




12月31日。
今年もついに、あと1日になった。
といっても、別段いつもと違うようなことをする訳でもないけどね。

いつも通り。そう、いつも通りに─

由良「ひどい!私とは遊びだったのね!?」

日向「違う!違うんだ!」

江美「じゃあこいつらはなんなのよぉ?私という子がいながらぁ。」

叶恵「どう違うのか、説明してもらいましょうか?」

奈々「黙ってないでなんか言うの!」

睦月「・・・さいてー」

衣玖「おにーしゃんを悪く言っちゃメッ!」

アフィア「日向、あなたって人は・・・!」

日向「違う、そんなつもりじゃなかったんだ〜!」

・・・いつも通りに、ドロドロの昼ドラ演出が、おままごとに取り入れられていた。

・・・え?はい、おままごとですよ。



アフィア「あんたら、いつもこんな遊びしてんの・・・?」

由良「うん。奥さん1人と旦那1人、あとはその愛人役。」

江美「ドロドロとしたドラマに感化されてねぇ。」

叶恵「いつも思うけど、小学2年生がやるような話じゃないと思うんだよなぁ。」

日向「まぁ、そうだね。普通はやらないだろうね。」

奈々「でも楽しいからいいの!」

睦月「・・・お兄ちゃんの、迫真はくしんの演技」

衣玖「~♪」モシャモシャ

お菓子を食べ、ジュースを飲みながら、僕らは雑談をしていた。

そもそもなんでこんなことになっているのかと言うと、アフィアちゃんから遊ぼうと誘ってくれたんだ。嬉しかったんだけど、すぐに妹達にバレてしまい、結果皆で遊ぶということになった。

日向「衣玖、口にめっちゃ付いてるから・・・」

衣玖「??」ベトー

日向「ほらこっち向いて。」ヌグイ

衣玖「んみゅ・・・おにーしゃんありがとう!」

日向「どういたしまして。」

由良達を見ると、何故かジト目をしていた。

由良「・・・ロリコン?」

日向「違います」

江美「じゃあシスコン?・・・ということは、私たちにも勝機が!?」

叶恵「なんですと!?それはホントですかい!?」

日向「シスコンでもないよ!」

アフィア「・・・日向、あんた」

日向「違うってば!」

アフィア「まだ何も言ってないのだけど。」

全く、衣玖のお世話しただけでこの扱いだもん・・・まいっちゃうよ。

奈々「にーが可哀想なの!」

睦月「でも羨ましい・・・衣玖だけずるい」

衣玖「?」モシャモシャ ベトー

アフィア「衣玖ちゃん・・・少しお菓子食べるのは・・・」

日向「あーもう!衣玖、こっちにいらっしゃい!」

また衣玖を僕の上に乗せ、口元を拭う。

由良たちをみると・・・やっぱりこっちをじーっと見ていた。・・・無限ループって、怖くない?

結局、夕方までそんな感じが続き、なんか無駄にしたような気分になりましたとさ。


「女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く