女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

85話 その大会、閉幕す(怒)




閉会式が終わり、お父さん達が片付けをしている頃。帰りの会もどきみたいな事が終わった僕たちは、昇降口近くのベンチでお喋りをしていた。

もちろん、話のネタは今日起きた最悪で最高、やっぱり最悪な出来事のこと。

由良「もー、今年は最悪だよ~・・・。」

江美「かけっこではいいとこ見せられないし・・・。」

叶恵「玉入れでは勝ったのに、結局負けたし・・・。」

アフィア「ついてないわね、私たち・・・。」

日向「まぁまぁ・・・楽しかったんだし、いいじゃん。それも含めて、思い出ってことで。」

由良「でもさ~。」

由良が愚痴ろうとすると

??「そうそう。過ぎたことは、考えても仕方ないよ?」

と、誰かが遮ってきた。顔を上げてみると、そこにいたのは。

日向「あ、リリィさん。」

リリィ「や。落ち込んでるみたいね。」

僕らのお姉さん的存在、リリィさんだった。

由良「そりゃそうだよ~。結局いいとこ1回も見せられなかったし。」

日向「頑張ってるのが分かったし、良かったよ?」

由良「日向はそう言うけどさぁ・・・」

リリィ「日向君にいいとこ見せたかったんでしょ?ならいいんじゃない?」

由良「あ、それもそっかぁ。」

ポン、と手を打つ由良。

江美「天然というか、おバカさんと言うかぁ・・・」

叶恵「言うな、私達もそう変わらないから。」

アフィア「自分でも理解してるのね。」

叶恵「あんたもだからね?」

アフィア「嘘でしょ?」

叶恵「いやいや、天然では無いかもしれないけど、おバカさんでしょ?この前だって日向の」

アフィア「アーアーアー!なーんにもわっかんないなぁぁ!」

日向「ど、どうしたのアフィアちゃん?」

アフィア「おだまり!ぐるるる・・・」

日向「(´・ω・`)」

由良「この顔の日向もいいね・・・」

江美「眼福よねぇ・・・」

叶恵「良きかな良きかな」

アフィア「がう!」ガブ

叶恵「あびぁぁぁ!?」

日向「(´・ω・`)」

リリィ「ダメだこりゃ」

と、こんなカオスな状態で僕達の運動会は幕を閉じた。



一方、大和side。

理子「全く!全く全く全く!」プンプン

聖菜「油断も隙もないんだから・・・」

雫「さすがにそれはないと思いますよ、夜姫さん。」

加奈「人の夫、勝手にたぶらかすのやめてもらえる?」

夜姫「そ、その話もう10回は聞きました・・・」

奈緒「おだまりなのです!大和先輩も大和先輩なのです!なんで着いてくんですか!カモの親子ですか!?」

ジェリー「ご主人様でも許せませんよ!」

大和「いや、ついて行ったというか連れてかれて・・・それにこの話も10回はやったぞ・・・」

6人「おだまり!」

大和&夜姫「(´・ω・`)」

お昼休みに取っ捕まり、1度休戦したにも関わらず、また再燃した。この話を何回も何回もしたし、何回も聞いた。

何があったのかと言うと、妹の友達である夜姫ちゃんが、俺に付き合ってと言い出したのだ。今までそんな雰囲気、1回もなかったがために、凄く驚いた。

もちろん断ったし、無理って伝えたんだけど・・・妙に食い下がるもんで、正直帰りたいと考え出した時に、みんなが出てきたのだ。

なお、以下理由。

夜姫「友達に架空の彼氏自慢・・・まぁほぼお兄さんのことなんですけど、それをしちゃって、今度連れてこいと・・・。断ったんですけど、断りきれなくて・・・。」

とのこと。ここで俺は、愛菜がいたらもっと面白いことになるんじゃと思ったりもしたが、考えるだけにしておいた。人の考えなんて、そう簡単に見るもんじゃねぇよな。

とりあえずそんな感じで、運動会は幕を閉じた。


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