レーヴハーモニー輝く星の希望
第51話 新たな世界
愛理は自身の服を着させると、身長差もそれ程なかったので難なく着ることが出来た。 エレナに服を着させると、病院の玄関前にいた愛理たち家族や医師たちは突然現れたエレナに再度驚いていた。
「君はどこから来たの!? それに突然現れて、何かに追われていたの?」
医師の一人がそう話しかけると、私はとエレナが口を開いた瞬間、エレナの後ろに小さな亀裂が開いてそこから骸骨の怪物が現れた。 エレナがその骸骨を見ると、こいつらにさっきまで追われてたのとエレナが叫びながら愛理の背後に抱き着いた。
「早く皆さん逃げてください! ここは私が!」
愛理がライトソードとライトシールドを展開しながら家族や医師の人たちに言う。 楓と奏は私たちも残ると言うは、正人が愛理の邪魔になると言って二人の出を掴んで,医師と共に病院内に入っていく。
「お姉ちゃん死なないで! これ以上傷つく姿は見たくない!」
楓と奏が叫ぶ姿を見た愛理は、もう心配かけないようにすると叫び、背後にしがみつくエレナに病院に入っててと言った。 エレナは最初渋っていたが、愛理の指示だからと納得して小走りで病院の入り口に入った。
「骸骨の怪物ね……私はまだ弱いけど、守りたい人のために戦う!」
愛理の声がその場所一帯に響き渡ると、病室の窓から何があったんだと患者やお見舞いできていた患者の家族たち、そして病院関係者の人たちが顔を出していた。病院の窓から顔を出した人たちは、骸骨の怪物とそれに対峙をしている愛理をみていた。 テレビで愛理のことを見ていた人たちは、頑張ってや助けてと応援をしていた。 愛理は応援する声を聞くと、ありがとうございますと返事をした。 そして骸骨の怪物を見つめると、一直線にライトソードで攻撃をしていく。
「もう負けない!」
愛理の攻撃は骸骨の怪物の持つ骨の剣を壊し、一刀両断した。 それを見た他の骸骨の怪物はお互いの顔を見合わせると、愛理に攻撃を仕掛けた。 愛理はライトソードとライトシールドを上手い具合に交互に使用をして戦っていく。その戦闘を見た人たちは、頑張れやそこだと愛理に応援をし続けていた。 その声は愛理に届いているので、一人で戦うより全然違うと感じていた。
「これで終わりよ!」
その言葉通り最後の骸骨の怪物を倒すと、現れた怪物を全て倒すことが出来た。 愛理はやったわと喜ぶと、すぐに病院の入り口に急ぎ、エレナにもう大丈夫よと伝えた。 エレナはありがとうと愛理に抱き着くと、私は黒羽愛理に会って救ってもらうために生まれたのと話し始めた。
「私に救ってもらうために生まれた? 話が分からないわ……」
困惑する愛理をよそに、奏はどこで生まれたのとエレナに問いかけた。 すると、履いていたスカートの裾を掴んで、漆黒の闇で覆われた暗い世界の泥から生まれたと話した。漆黒の闇で覆われたと言う言葉を聞いた愛理は、どこよそれとさらに困惑していた。 また、泥から生まれたとの言葉にも疑問が残った。 どこから見ても人間の女の子なのに、どうして泥から生まれるのかと悩んでいた。
「本当に泥から生まれたの?」
愛理のその言葉にエレナは、気がついたら意識があって泥の中を這いずり回っていたと言う。 そして、短い時間で今の姿に成長をしたと言った。 それを聞いた愛理と奏は、泥から生まれてもエレナはエレナだよと姉妹でエレナに抱き着いた。
「ありがとう……光の世界ってこんなに暖かいんだね……」
愛理と奏の二人を抱きしめ返したエレナは、号泣し始めてしまう。 愛理たち家族は、一度エレナを落ち着かせるために、病院内の食堂に移動をすることにした。 医師たちはエレナの検査をすると言い、準備のために検査室に戻っていく。
「検査の準備が出来たらここに来てくれるみたいだね。 お腹空いたって言ってたから何でも好きなの頼んでいいよ」
楓がエレナに話しかけると、スパゲッティを指さした。 愛理は分かったわ言って食券を買いに行った。 エレナは愛理にお願いしまーすと言って楓や奏と話し始めた。 正人はビールをいつの間にか飲んでおり、楓に酔わないでよと注意を受けていた。
「この一缶だけだから、大丈夫さ。 それより、このエレナちゃんはこれからどうするんだ? 別の世界からきたのなら、この世界でどうやって暮らす?」
正人が楓に話しかけると、楓は頭を抱えていた。 このまま放っておくのも可哀そうだし、かといって家に住まわせるのもと考えていると、愛理がエレナは今日から私の家に住みなよと言った。
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