これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!

ノベルバユーザー417511

おまけ

 ついに、この日が来てしまったのね....


「マリー様、王子を迎える準備を
致しませんと」
今日は結婚してから、
初めての一緒の部屋なのだ。
新婚初夜っていうやつだ。


そう、ルーファスと約束してたのだ。
初めては、ルーファスと。
なんて乙女な約束を......


どーすんだよ。日本でも、こっちでも
正真正銘の乙女です。
知ってるよ。何をするかなんて。
だって、日本ではそんな
情報溢れまくってるもん。
だがですよ。いざとなるとね.....
「マリー様?何をブツブツと
言ってらっしゃるのですか?」
「ううん、何でもないわ」
「では、綺麗に磨き上げて、
お迎えしませんとね」
わ~、はりきってますね。


バラの花びらを浮かべた湯に
浸からさせられると、肌を磨き上げられ、
これでもか?というくらい香油をたっぷり
塗られる。


そして、
「マリー様、これを身に付けて下さいませ」
んっ?これ着る物?
手に取ると、シースルーのネグリジェを
手渡される。
シースルーって言えば聞こえは、いいけど
ようは、透け透け。
これ着る意味あんの?
「やっ、私にはレベル高すぎです。
却下でお願い致します」
「何を言ってらっしゃるのですかっ!
これは、王家に伝わる、爆速で子を授かる
魔法のネグリジェですのよ」


そうでしょうよ。
魔法でも何でもないから。
こんなの着て迎えられたらね。
ルーファスだって.......
やだっ恥ずかしい。


「他に無いの?なんならいつもの
ネグリジェでいいけど....」
「ございませんっ」
絶対嘘だ。侍女は他のネグリジェを
隠してしまっていた。


えいっ、もうどうとでもなれっ!
マリーは透け透けのネグリジェを身につける。
「では、私はこれで。ごゆっくり。
ふふふふふ」
本当、恥ずかしいよね。
皆にこれから致します。って公言してる
もんだもんね。


マリーはドキドキしながら
ルーファスを待つ。
こんな格好じゃ恥ずかしいから
ベッドに入り、ブランケットにくるまる。


ガチャ。
ルーファスが部屋に入ってくる。
ルーファスも湯浴みした後のようで
濡れた髪が、妙に色っぽい。


「マリー、芋虫みたいなって
なにやってるんだ。こっちにこい」
「無理」
「何っ?俺は、結構待ったんだぞ。これでも
我慢したんだからな」
「分かってるよ。でも、今、私すごい
格好なんだよね」


ルーファスはマリーのブランケットを
引っ張る。
「きゃ~、やめて~」
マリーの抵抗もむなしく、ブランケットは
剥ぎ取られる。
手に持っていたブランケットを
無意識に落とし、マリーに釘付けになる。
ごくっと喉が鳴った。


マリーは恥ずかしくて、ルーファスの目を
手で覆い隠す。
「ジロジロ見ないで!」
「マリー、可愛い事をして、あんまり
俺を煽るな。我慢出来なくなるだろ.....」


ルーファスは、マリーを引き寄せると
抱きしめ、体中にキスを浴びせる。


「やっ、んっ、ルーファス.....」
「すまん、今日は、優しく出来そうにない」


それから、ルーファスは、朝までマリーを
離す事は無かった......


「もう、ルーファス勘弁して~」
とマリーの叫びが部屋に響いたのだった。

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