レジット

Noir

第1階会議室

裕哉とハクは、地区会館の一階の階段の手前にいた。
「じゃあ俺2階だから。」
裕哉は階段を指差した。
「ハク、場所はわかるよな?」
するとハクはコクリとうなずいた。
ハクは下を向いていた。
どうやら緊張しているようだ。
「ぽん」
裕哉はハクの方を軽く叩いた。
「緊張しないで!セミナー頑張ってね!」
裕哉はそう言って階段を登った。

「ここ…?」
そこには第1会議室と書かれてあった。
そして、目の前の看板に、「車用講習会第1会議室」と書かれてあった。
「よし…合ってるか。」
そう言ってハクはドアを開けた。
するとたくさんの人で席がほとんどうまっていた。
「こんにちは。」
左側から女性の声がした。
振りかえるとそこには受付と書かれてあった。
「お名前と車種とゼッケン番号をお願いします。」
尻まである青い長い髪に、つり目で大きい胸が特徴的だ。
「86のハクです。番号は32番です…」
すると受付の女性は目を見開いた。
「86?!あら、そう!私はBRZのビズ。よろしくね。」
するとビズはハクに握手を求めた。
ハクはビズと握手をした後、32と表記してある席に座った。












つづく

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品