採集者の役得

赤猪千兎

採集者の覚醒④

試しにここから見える丘の上に見える黄色い花を『採集』してみよう。
ローグはターゲットに右手をかざして狙いを定め集中する。

「あの黄色い花を『採集』っ!」

その唱えと同時にローグの右手には、しっかりと狙い通りの黄色い花が握られていた。確認の為、元あった場所を見ると、そこに黄色い姿は見えない。
すかさず今採集できた花を調べる。





フォンドフラワー

情報
この花は季節により色が変わる。




色々な情報が表示されるが、どうやらただの綺麗な花のようだ。
だが、この花に便乗してまた新たなスキルを確認することにした。

「次は、『アイテムボックス』だな。まさかこのスキルが持てるとは……」

スキル『アイテムボックス』とは冒険者なら誰もが羨む、人気の高いスキルである。
その効果は「アイテムを異空間所持することが出来る」というものだった。
つまり、重たいアイテムを『アイテムボックス』で異空間に所有することで荷物を減らすことが出来る。
その容量はレベルに比例して増え、その利便性も増す。

「これは凄いな!」

先程『採集』でゲットしたフォンドフラワーを試しに『アイテムボックス』で所持することにした。
「アイテムボックスに入れ」そう意識すると、手に握られていた黄色い花は姿を消し、『世界樹の眼』『ステータス』の表示と同様に、視界には『アイテムボックス』の現情報が表示されていた。




『アイテムボックス』

内容量∞

アイテム「フォンドフラワー」入手





驚いたのは「内容量∞」の表示だった。流石はレベルMAXというべきか、しかし無限とはどういう定義なのかいささか不安だが、それが本当の無限なら世界をも覆いつくせるというのだろうか?
そんなバカげた妄想が浮かびあがり、自然とローグの口角が上がってしまう。
その時、あるアイデアを閃いた。







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