採集者の役得

赤猪千兎

採集者の探索①

所持品を一通り確認した所で次に、自分の『ステータス』を確認することにした。
この世界では人それぞれ皆違うステータスを『天職』と共に授かる。
『ステータス』には『天職』の他に『スキル』と『レベル』が記載されている。
『レベル』とは、その人間がモンスターを倒したり、ダンジョンをクリアしたり、何か特殊なアイテムを使ったりして上げることが出来る。また、レベルを上げることによりその天職に合った新たなスキルを得たり、また既存のスキルのレベルが上がり強化されたりする。

「『ステータス』」

ローグがそう声に出すと、目の前に半透明な板が出現した。その板には様々な文字が綴られていた。





アルベルト・ローグ

天職『収集者』

レベル8

スキル:

『採集』レベル3

投擲とうてき』レベル2

『合成』レベル2





普通ローグと同じ年の冒険者はレベル二十には達している筈なのだが、如何せん『収集者』という冒険者不向きの天職を持つ所為で、ろくにモンスターを倒す事も出来ず、ダンジョン攻略など夢物語な為、レベルがなかなか伸びることがなかった。
自分の見慣れた数年変わらないステータス情報を再確認して、深い溜息を吐く。
それを気分の起点にし、「よしっ!」と根気付ける。

「それじゃあ、行くか」

ローグは足を洞窟の方向へ向け歩みを進めた。慎重に。




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