本当の君が好き

ノベルバユーザー416547

2話 男の娘とよろしこH

???「…で、それの何が問題何ですか?」

聡「いや…何がって…」

彼女は数少ない頼れる後輩
「神童 はつね(しんどう はつね)」
小柄でかわいい僕とおなじ白い髪が特徴の子だ

FXで大金稼いだり
大して筋肉も無いくせに
運動神経抜群のあかねよりも
足が速かったり

とてつもないスペックを持っている癖に
何故か僕に惚れている…
本当に世の中は不思議だ

そんなはつねに卑猥なメールの件を
相談をしていたの…だが

はつね「付き合えない好きな人の裸見れてラッキーじゃないですか?」

僕の気持ちを察してくれない…
というか、なんだかんだちょっと不機嫌そうだ

聡「いや…まぁ考え方変えればそうなのかも知れんけど…やっぱそんな気分には…」

寝取られ趣味があるなら最高かもだが…
残念ながら僕にその様な趣味はない

はつね「…でもま、確かに自分の性行為の動画送るなんて…おかしいですよね、変態痴女です」

聡「そ、そうだろっ?…でもあの娘はそんな人には…」

はつね「人には誰しも裏表があるものですよ…で、それの何が問題何ですか?」

聡「いや、裏表あるって言っても度が過ぎんだろ…」

はつね「彼女は変態…もし違うとしても
何処かの男の性奴隷か何かでしょう」

聡「う、うん…そうかもだが…」

あの子が性奴隷…まさかアイツに…

はつね「…で、その事実は変わりません
そして私は人より優れている所はあれど
残念ながら現実を歪める能力者ではありません…
で、聡先輩はどうしたいんですか?
そんな女好きになった黒歴史を忘れたいから
その女…消して欲しいんですか?」

はつねは紫のパーカーから
何やら銀色の刃物をチラつかせた…
…この人やっぱりヤバイ…かも?


聡「け、消すって…はつねさんは冗談が上手いなぁ」

僕は引きつった笑いを浮かべながら

聡「ま、取り敢えず知りたいの…かも
彼女がなんでこんなことしたのか?」

そう僕が言うとつまらなそうに…

はつね「はぁ…なら聞けば良いじゃないですか?本人に直接…もし抵抗があるならそのアカウントにスマホで…相変わらず意気地がない人ですね」

いや、アンタが肝が据わり過ぎなのでは…

聡「な、なんと言うか…やっぱり怖い」

はつね「わからなくもないですよ…
なんかキモいですし…なら忘れましょう」

聡「…忘れ…その方がいいかもだけど…」

僕が彼女を忘れる…
まだ好きなのかな?…よくわからない
そんな風に思っていると…
また僕はゆっくり抱きしめられた

はつね「そうです、忘れましょう
お手伝いなら…してあげますから…はぁはぁ///」

ジュルッと唾をすする様な音が聞こえた様な…

聡「えっ!?…は、はつねさん!?」

デジャブ…かな?
い、いや…変態度が違い過ぎるっ!
ていうか怖いっ!

はつねは小柄で誰が見てもとても
かわいい容姿の女の子だ
学園成績も異様に良いし
独自の才能でお金も沢山稼いでいる
賞を取るほど運動が得意なあかねよりも足が速い
まさにスペシャルと言っていいスペックだ

僕がはつねにモテるのは奇跡なのかも知れないし、しかし…

聡「お、男は…ちょっと…」

やはり貞操を、見た目が美少女とはいえ
男に奪われるのは…僕は童貞なのだ

はつね「はぁ…本当に聡先輩は失礼な方ですね…私は男じゃありません『男の娘』ですから、何度も言わせないで下さい」

本当に面倒臭そうに言う

聡「い、いや…でも結局男だからっ!」

はつね「はぁ…本当に呆れます
良く考えて下さい、聡先輩みたいな冴えない人を好きになる完璧美少女は私くらいですっ!
私と結婚すればお金に困らず超絶美少女とラブラブ生活ですよっ!?
はやく規制事実を作りましょうっ!
さぁはやくっ!」

はつねは自分の紫のパーカーを脱ぎ
ショートパンツを降ろそうとしていた。

聡「い、いやいやいやっ!
…実際かわいい事は認めるけどっ!…
しょ、少女ちゃうだろっ!…それに段階とかすすっとばすなっ!」

はつね「聡先輩?…そんなこと些細じゃないですか?愛し合う二人に壁なんて不要ですっ!
あんまりピュア過ぎると…モテませんよ?」


聡「う、うるさい!見た目は美少女でもリアルち○こはキツいからっ!…」

はつね「…っ!」

今まで押していたはつねの勢いは消え
急に黙り目には涙を浮かべていた…
傷付けてしまったのだろう

聡「…ご、ごめん」

はつね「…ま、まぁ『童貞』の聡先輩ですからね
多少のデリカシーの無さは仕方ありません
私も大人になり今回は許します…」 

腕を組んでそっぽを向くその姿は
まさに美少女だった…
神よ、何故この子を男にした…

聡「あ、ありがとう…はつねは優しいな」

ちょっと『童貞』を強調され傷付いたが
それを言ってしまえばまた
既成事実がどうたらという話になるので
黙っておく

はつね「いえ…これも聡先輩への愛故にですよぉ~♪」

くねくねしながら照れている
さっき褒めたのは取り消そう
正直ちょっとキモい
黙ってれば天才美少女だけに本当に残念だ

聡「ははっ…ありがと…」

はつね「所で聡先輩は、まだあの痴女の事、好きなんですか?」

エル「えっ…急に聞かれても…」

まだ気持ちの整理なんてついてない

はつね「んー、それとも…」

聡「それとも?」

はつね「や、やっぱりあかねさんですか?」

聡「え?…あ、あかね?!」

確かにあかねはかわいいとは思うし
人気はあるけど…
付き合うというよりは親友って感じだし
関係は壊したくないというか…

聡「え、えっと…なんで?」

はつね「…先輩ごときが…先輩ごときがっ!
この完璧美少女な私に惚れないなんて絶対おかしいんすっ!
絶対私とエッチな事もしたい筈ですっ!」

はつねは僕にビシッ!っと指を指しながら言い放った

聡「…い、いや…全然…」

はつね「んもー、聡先輩は照れ屋さんですねぇ
好きな人が居ないなら私で良いじゃないですか~♪」

聡「い、いや…照れてないし…てかなんで僕なんかを…」

はつね「…はぁ…恋愛で好きな理由聞くとか野暮過ぎで呆れます、正直ちょっと萎えました」

やっと諦めてくれた…と思ったその時

はつね「そんな素直になれない聡先輩には
意地悪しちゃお~っと☆」

はつねは僕のスマホを自分の手から取り上げると僕の肩に手を回し

はつね「あっ!聡先輩、あそこにパンチラ美少女がっ!」

聡「えっ!パ、パンチラ美少女ってなんだよw」

嘘とはわかったが、余りに露骨な嘘と
パンチラというパワーワードに引かれ
僕は笑顔ではつねの指差す方向を見てしまった…

パシャッ!

なぜか笑顔のツーショット写真を撮られてしまった。


聡「は、はつねさん?!なにをなさってるんですか?!…」

ポチポチ!

はつね「んー、ここはこうデコレーションして~…いやぁ、我ながらこれは…
どう見てもこれはラブラブカップルですねぇ
私のスマホにも送っとこ~♪」

聡「えっ…そんなの何に…」

寒気がした、よくわからないけどはやく止めないと…そんな気がした

聡「はつね、やめろっ!」

と言う瞬間…
 
はつね「…『僕もこれから、はつねとよろしこHするわ~君も幸せにな☆』…っと送信!」
 
はつねは、華麗な指さばきでメールを送り返していた

聡「えっ!ちょっ!?えっーー!?」

はつね「反応が楽しみですね、さとる先輩☆」

はつねの小悪魔な笑顔を見て
相談なんてしなければよかったのかも知れない
…そう思った。



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