仮想粒子

ソロモンの屋敷

四話


「え?リオレスさんは神様ですよね?職業ジョブ技術スキルは3つあるものの神様と戦うと俺がすぐ負けるのが目に見えてるんですけど」

『お前は俺が見る限り何か武術をやってただろ。』

「よくわかりましたね。俺の家はそこまで大きくはないけど剣術の家系で代々剣術を継承してるんですよ。まぁちゃんとした剣術とは違って変な技が多いんですけどね。」

『そうか。では、剣を使って勝負をしようか。それで加護を与えるにふさわしいか判断し加護を与えてやろう。』

「そもそも、リオレスさんの加護ってどういう効果があるんですか?」

『僕の加護は魔法の習得を助ける、魔法の攻撃力を高める、魔力の回復速度上昇の3つなんだけど、リオレスさんのは影魔法の取得、鬼化の取得、素早さ上昇ですね。』

「なるほど、凄く便利で使い勝手が良さそうだな。」

『やる気になったか、じゃあこの剣をやる。』

そういって渡されたのは黒い刀だった。

『この刀は俺の角で出来てる、この勝負に勝てたらくれてやるよ。では、勝負できるところに移動しようか。』

~~~移動~~~

『よし、じゃあ始めるか。ビリアス、審判してくれ。』

『分かりました。では、にのまえ君。健闘を祈るよ。戦闘開始』

シュッ

その音と共に煙のようにリオレスの姿が消えた。

『【暗鬼流暗殺術】 壱 亜空飛行』バッ

急にリオレスが背後に現れた。

『勝負ありだなぁ、こんなもんだったのか?残念だ』

速すぎる、勝てる気がしない。

「≪仮想反応タキオン≫」

職業ジョブ仮想粒子タキオンの保有者にのまえとおるの恐怖を感じ取りました。職業ジョブ技術スキル仮想反応タキオンの使用を許可します。》

とっさに言葉が出た。それと同時に足がとてつもなく軽くなった気がして、攻撃の来る場所も分かった。勝手に攻撃を避けようとして足が動いた。見事攻撃を避けたが元いた場所には大きい穴があいていた。

『なんだ今のは?』

「俺にもわからないがどうやら職業ジョブ技術スキルの一つらしい。この速度があれば勝てるかもな。」

『慢心は良くないな。本番と行こうか、これくらい位くると腕が鳴るってもんよ。』

「へぇ、俺の流派には速さがあればあるほど威力の高くなる技があるのさ。俺は全く威力が高くなんなかったが技術スキルでカバーできそうだな。」

『自信があるならやってみればいいじゃないか。』

「あぁ、そうさせてもらうよ。」

仮想反応タキオン

『これは、速すぎる。想定外の出来事だが、守りに入るか。【影魔法】陰栫カコイ

昔はいまいち威力が上がんなかったがこれならどんな壁でも貫けそうだ。
今だ!喰らえ!

「【はじめ流剣術】クワン

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