狂った世界にクルクル廻され
光の中でとびらを見つけました
気づくと光の中にいた。どこまでも広がる光の空間、状況が理解出来ず呆然としていたが倒れていたのを思い出し、まずは立ちあがることにした。
「ここはどこなんだ?」
目の前にいた魔王はいなくなり、それどころか周りには何も無く、広い光の空間が永遠と続いている。辺りを見回すと、少し先に片開きの扉があった。ダンジョンなどなら広い空間に扉が現れたら警戒して避けて通ったり後に回すが、ここにはそれ以外が見当たらないので、ひとまず扉の前まで行くことにした。
「普通だな」
扉の前まで来て改めて思う極々普通の木製の扉なのだ。派手な装
飾がある訳でもなく、特段大きい訳でもない普通の扉。裏に回って見てもそれは変わらず、枠に入っており閉まっていることが分かるぐらいしか情報がない。戸惑ったが開ける以外の選択肢が思いつかずそうすることにした。
「ッ!!?」
「キャーーーーー!!!」
女の子がいた。
10才程の人間の女の子が裸ベッドの上で本を読んでいた。扉の先にはモダン調の部屋が広がっており、ベッド、クローゼット、椅子、机、キッチンから本棚まで生活のスペースが出来上がっていたのだ。
「ご、ごめんなさいっ!」
突然の事で驚き1歩下がり勢いよく扉を閉めた。わけがわからない。扉を開けると部屋に繋がったし、そこには女の子がいた。いや、扉を開けたらその先は部屋で中で子供が本を読んでいた。この1文だけなら何の変哲もない。しかしこの扉は開けるまで先には何もなく、更に住人の女の子は裸で読書中だった訳だ。わけがわからない。
「失礼しま〜す」
今度は一応断りを入れてから扉を開けることにした。
「キャーーーーー!!!」
「いてっ」
ハンガーが飛んできた。なるほど着替え中だったわけだ。裸を見られたから、それを隠す為に服を着る。理にかなっまた行動なのでこれは返事を待たずに扉を開けた勇者が悪いだろう
「ごめんなさいっ!」
シャツで胸元を隠しこちらを睨む女の子から目を逸らし、また1歩下がり扉を閉めた。 流石に3度目失態をする訳にはいかず扉の前
で待つことにした。
「どうぞ…」
10分ほど経つと向こうから扉が開き女の子が恥ずかしそうに顔を覗かせた。
「お邪魔します」
無断で入った事を申し訳なく思い冷の中を確認しながらゆっくり入る事にした。部屋は一通り生活が出来るようになっていて目立つ所はないが1つ上げるなら目の前の女の子だ、外の光のように白い肌と首元で切りそろえられた白い髪、服はフリルの多シャツとスカートを綺麗に着こなしている。幼い顔立ちで大きなまん丸の瞳はこちらを観察しているようだった。
「ここ、座って下さい」
そう言いながら女の子は机を挟んだ反対の高い椅子に起用に登っていた。恐らく小さい子共が机に向かうためのものだろう。机にはカップに並々そそがれた紅茶が湯気をたててた。着替えた後に準備したのだろう。
「あ、ちょっと待って下さいね」
そう言うとせっかく登った椅子を降り、走ってキッチンに飛び乗ったそして上の戸棚を引っ張って開け、中からお菓子の缶を取り出し、それを大事そうに抱えて飛び降りてこっちまで持ってきてくれた。丁寧に机の上に缶を置いて椅子に登ると中を見せるようにして開けてくれた。
「これ、食べていいよ」
中には色とりどりのクッキーが入っており、それのことを言っているのだろう
「ホントはね大事な時にしか食べちゃだめなんだけど特別だよ?」
そう言いながら美味しそうにクッキーを食べた。僕は量の多い紅茶を飲むことにした。安心する。まるでさっきまでの戦いがなかったかのような静かな時間に心が許されたようだった。
「ここはどこなんだ?」
目の前にいた魔王はいなくなり、それどころか周りには何も無く、広い光の空間が永遠と続いている。辺りを見回すと、少し先に片開きの扉があった。ダンジョンなどなら広い空間に扉が現れたら警戒して避けて通ったり後に回すが、ここにはそれ以外が見当たらないので、ひとまず扉の前まで行くことにした。
「普通だな」
扉の前まで来て改めて思う極々普通の木製の扉なのだ。派手な装
飾がある訳でもなく、特段大きい訳でもない普通の扉。裏に回って見てもそれは変わらず、枠に入っており閉まっていることが分かるぐらいしか情報がない。戸惑ったが開ける以外の選択肢が思いつかずそうすることにした。
「ッ!!?」
「キャーーーーー!!!」
女の子がいた。
10才程の人間の女の子が裸ベッドの上で本を読んでいた。扉の先にはモダン調の部屋が広がっており、ベッド、クローゼット、椅子、机、キッチンから本棚まで生活のスペースが出来上がっていたのだ。
「ご、ごめんなさいっ!」
突然の事で驚き1歩下がり勢いよく扉を閉めた。わけがわからない。扉を開けると部屋に繋がったし、そこには女の子がいた。いや、扉を開けたらその先は部屋で中で子供が本を読んでいた。この1文だけなら何の変哲もない。しかしこの扉は開けるまで先には何もなく、更に住人の女の子は裸で読書中だった訳だ。わけがわからない。
「失礼しま〜す」
今度は一応断りを入れてから扉を開けることにした。
「キャーーーーー!!!」
「いてっ」
ハンガーが飛んできた。なるほど着替え中だったわけだ。裸を見られたから、それを隠す為に服を着る。理にかなっまた行動なのでこれは返事を待たずに扉を開けた勇者が悪いだろう
「ごめんなさいっ!」
シャツで胸元を隠しこちらを睨む女の子から目を逸らし、また1歩下がり扉を閉めた。 流石に3度目失態をする訳にはいかず扉の前
で待つことにした。
「どうぞ…」
10分ほど経つと向こうから扉が開き女の子が恥ずかしそうに顔を覗かせた。
「お邪魔します」
無断で入った事を申し訳なく思い冷の中を確認しながらゆっくり入る事にした。部屋は一通り生活が出来るようになっていて目立つ所はないが1つ上げるなら目の前の女の子だ、外の光のように白い肌と首元で切りそろえられた白い髪、服はフリルの多シャツとスカートを綺麗に着こなしている。幼い顔立ちで大きなまん丸の瞳はこちらを観察しているようだった。
「ここ、座って下さい」
そう言いながら女の子は机を挟んだ反対の高い椅子に起用に登っていた。恐らく小さい子共が机に向かうためのものだろう。机にはカップに並々そそがれた紅茶が湯気をたててた。着替えた後に準備したのだろう。
「あ、ちょっと待って下さいね」
そう言うとせっかく登った椅子を降り、走ってキッチンに飛び乗ったそして上の戸棚を引っ張って開け、中からお菓子の缶を取り出し、それを大事そうに抱えて飛び降りてこっちまで持ってきてくれた。丁寧に机の上に缶を置いて椅子に登ると中を見せるようにして開けてくれた。
「これ、食べていいよ」
中には色とりどりのクッキーが入っており、それのことを言っているのだろう
「ホントはね大事な時にしか食べちゃだめなんだけど特別だよ?」
そう言いながら美味しそうにクッキーを食べた。僕は量の多い紅茶を飲むことにした。安心する。まるでさっきまでの戦いがなかったかのような静かな時間に心が許されたようだった。
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