月に水まんじゅう
2 月姫との出会い
『Knight Road』通称『KR』は二国に分かれて戦うMMORPGで、大規模多人数同時参加型オンラインRPGと言われるものだ。
二国はそれぞれ獣人である亜人種とヒューマンに分かれていてる。
星奈はゲームにログインした。
ローディング画面が流れ、☆乙女☆が登場する。
画面の中の☆乙女☆は桃色の妖狐だ。少し大人っぽい気がするが星奈は昔、修一に読んでもらった絵本のおかげで狐が好きなのだ。
職業はヒーラーを選んだ。やはり修一の影響だろうか。
自分でもなぜこのゲームを始めたのかわからない。兄のおさがりの携帯ゲーム機を少しばかり触ることはあったが特にゲームが好きと言うわけでもない。
ただ年月とともに離れていく兄との距離が切なくなり、同じことに触れていたい気持ちがあったのだろう。
ぼんやりとチュートリアルを眺め、促されるまま大きなミミズの様なワームと言うモンスターを倒しに行った。
レベル一ではマイヒールという少しだけHPを回復させられるスキルしかなかった。NPCからもらった棍棒を持ちワームを殴る。
殴ると体当たりされ☆乙女☆のHPのゲージが三分の一が削られた。こちらが殴るとワームのHPは半分減る。
一匹倒してはマイヒールを打ち、なんとか5匹倒した。しかしクエストでは三十匹倒さねばならない。
気が付くと近くで銀白色のウサギが立っていた。キャラクターの上には『月姫』と書いてある。
☆乙女☆の武器とは違い金属の細長いタクトの様な杖を持っている。恐らく魔法使いだろう。
月姫:こん
声を掛けられた。これが初めてではなかったが、どうすれば会話ができるのか調べておらず無言で立ち尽くしていると相手は去っていった。
星奈は今度もそうだろうと思いじっとしていた。すると再度、月姫は話しかけてくる。
月姫:チャットできる?Enter押して、普通に文字打つんだよ
☆乙女☆:ありがとお できませた
☆乙女☆:できました
月姫のおかげでチャットができるようになった。さらには一緒にクエストをこなしてくれるらしい。
月姫は杖を振るい雷を落とす。五匹沸いてるワームをまとめて攻撃できる範囲魔法を使えるようだ。
レベルが☆乙女☆に比べると随分高いのだろう。ワームに攻撃されてもあまりHPは減らないようだ。
しかし☆乙女☆は気持ちばかりの回復魔法をかけワームの落とす宝箱を次々と開けて行った。レベルも三ほど上がった。
☆乙女☆:すごいいです ありがとうございあmす
月姫:ネトゲ初めて?
☆乙女☆:うn でもおもしろいよ
月姫:その職だと誰か攻撃職の奴と組まないとこれから辛くなるよ
☆乙女☆:そうですかあ 困ったなあ
月姫:ギルドはいったら
☆乙女☆:ぎるど・
☆乙女☆:?
親切な月姫は詳しくこのゲームでの目的を教えてくれる。☆乙女☆にはまだ目的意識がなかった。
しかし一緒に遊べる仲間がこのネット上でいるのかと思うとなんだか世界が広がった気がする。なんせ目の前のこのウサギの魔法使いは自分と同じように、どこかでパソコンを使って操作しているのだから。
月姫とのチャットを食い入るように見ていると、そこへ大きな狼の戦士が通りがかり声を掛けてくる。名前はミスト。月姫の知り合いのようだ。
名前の上に『アンダーフロンティア』とギルド名が表示されている。
ミスト:hi
月姫:こんちゃ
☆乙女☆:こんいちは
ミスト:俺ギルド入ったんだけど月姫もどう?気楽でいいとこだよ
☆乙女☆:わたし入れてもらえmすか・?
ミスト:プリはいつでも歓迎だと思うよ
月姫:じゃあ私も入ろうかしら
ミスト:本土おいでよギルマスいるからさ
二国はそれぞれ獣人である亜人種とヒューマンに分かれていてる。
星奈はゲームにログインした。
ローディング画面が流れ、☆乙女☆が登場する。
画面の中の☆乙女☆は桃色の妖狐だ。少し大人っぽい気がするが星奈は昔、修一に読んでもらった絵本のおかげで狐が好きなのだ。
職業はヒーラーを選んだ。やはり修一の影響だろうか。
自分でもなぜこのゲームを始めたのかわからない。兄のおさがりの携帯ゲーム機を少しばかり触ることはあったが特にゲームが好きと言うわけでもない。
ただ年月とともに離れていく兄との距離が切なくなり、同じことに触れていたい気持ちがあったのだろう。
ぼんやりとチュートリアルを眺め、促されるまま大きなミミズの様なワームと言うモンスターを倒しに行った。
レベル一ではマイヒールという少しだけHPを回復させられるスキルしかなかった。NPCからもらった棍棒を持ちワームを殴る。
殴ると体当たりされ☆乙女☆のHPのゲージが三分の一が削られた。こちらが殴るとワームのHPは半分減る。
一匹倒してはマイヒールを打ち、なんとか5匹倒した。しかしクエストでは三十匹倒さねばならない。
気が付くと近くで銀白色のウサギが立っていた。キャラクターの上には『月姫』と書いてある。
☆乙女☆の武器とは違い金属の細長いタクトの様な杖を持っている。恐らく魔法使いだろう。
月姫:こん
声を掛けられた。これが初めてではなかったが、どうすれば会話ができるのか調べておらず無言で立ち尽くしていると相手は去っていった。
星奈は今度もそうだろうと思いじっとしていた。すると再度、月姫は話しかけてくる。
月姫:チャットできる?Enter押して、普通に文字打つんだよ
☆乙女☆:ありがとお できませた
☆乙女☆:できました
月姫のおかげでチャットができるようになった。さらには一緒にクエストをこなしてくれるらしい。
月姫は杖を振るい雷を落とす。五匹沸いてるワームをまとめて攻撃できる範囲魔法を使えるようだ。
レベルが☆乙女☆に比べると随分高いのだろう。ワームに攻撃されてもあまりHPは減らないようだ。
しかし☆乙女☆は気持ちばかりの回復魔法をかけワームの落とす宝箱を次々と開けて行った。レベルも三ほど上がった。
☆乙女☆:すごいいです ありがとうございあmす
月姫:ネトゲ初めて?
☆乙女☆:うn でもおもしろいよ
月姫:その職だと誰か攻撃職の奴と組まないとこれから辛くなるよ
☆乙女☆:そうですかあ 困ったなあ
月姫:ギルドはいったら
☆乙女☆:ぎるど・
☆乙女☆:?
親切な月姫は詳しくこのゲームでの目的を教えてくれる。☆乙女☆にはまだ目的意識がなかった。
しかし一緒に遊べる仲間がこのネット上でいるのかと思うとなんだか世界が広がった気がする。なんせ目の前のこのウサギの魔法使いは自分と同じように、どこかでパソコンを使って操作しているのだから。
月姫とのチャットを食い入るように見ていると、そこへ大きな狼の戦士が通りがかり声を掛けてくる。名前はミスト。月姫の知り合いのようだ。
名前の上に『アンダーフロンティア』とギルド名が表示されている。
ミスト:hi
月姫:こんちゃ
☆乙女☆:こんいちは
ミスト:俺ギルド入ったんだけど月姫もどう?気楽でいいとこだよ
☆乙女☆:わたし入れてもらえmすか・?
ミスト:プリはいつでも歓迎だと思うよ
月姫:じゃあ私も入ろうかしら
ミスト:本土おいでよギルマスいるからさ
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