グラデーション
14 二人の夜
思わず長湯してしまい湯だって正樹が出ると☆乙女☆は横たわってうたたねをしていた。(疲れたのかな)
このまま寝かしたほうがいいのか、布団に運んだ方がいいのか少し悩んだ後、そっと☆乙女☆の身体を抱いて布団に運んだ。(そんなに重くないんだな)
そっと布団に降ろすと☆乙女☆がパチッと目を開けて
「あ、寝てた、ごめん」
と言いながら身体を起こした。
「ごめん。起こしちゃったか」
「いいよいいよ。」
「いっぱい歩いたし疲れたろ。ここで寝ていいよ」
「姫はどこで寝るの?」
「そこらへん」
「一緒に寝てもいいよ。」
「それはなんかまずいかな。」
「――いいよ」
☆乙女☆は俯いて呟いた。正樹は彼女の両肩をつかんで顔を近づけ口づけをした。☆乙女☆はしっかり目を閉じて正樹の口づけに応える。
そのまま☆乙女☆の身体を抱いて布団になだれ込んだ。夢中で正樹は口づけをして☆乙女☆の身体を弄った。同じボディーソープを使ったはずなのに☆乙女☆から漂うラベンダーの香りは甘く優しい気がした。
「あ」
声にはっとして正樹は手を止めた。
「ご、ごめん。俺……初めてなんだ」
「私もだよ」
「あの。嫌じゃない?」
「うん」
緊張で震える指先で☆乙女☆のパジャマのボタンをはずした。小ぶりだが綺麗なアーチを描く乳房が現れ先端の薄桃色の小さな突起を見つめた。
「あんまり見ないで」
「ごめん。綺麗だ」
正樹もTシャツを脱いで身体を重ねた。
「裸でくっつくと気持ちいいもんだな」
「ほんと。あったかいね。」
少し慣れ始めた口づけを交わす。二人とも全裸になって、触れるところ全てに手を伸ばした。
恐る恐る行う拙い愛撫に甘い声を出す☆乙女☆の表情を見るとネットのアダルト動画とも違っていて可愛いと思った。(乙女ってこんなに可愛かったのか)
相手のことを知るということがこんな方法もあるのだと正樹はセックスの仕組みになんだか感動していた。
しばらく裸で抱き合った後、正樹は冷蔵庫からペットボトルのお茶をもってきて☆乙女☆に渡した。
「シャワーする?」
「ううん。このままでいたい」
☆乙女☆はパジャマをつかんで羽織った。正樹は隣に座って下着とズボンを渡した。
「ありがと」
「大丈夫だった?あの……」
「ちょっとまだなんか変だけど大丈夫」
「よかった」
ごくごくと正樹は冷えたお茶を飲んでから言った。
「俺さ、別に一生セックスなんてしなくても平気だと思ってたんだ。自分でやってりゃいいし。でも。今すごい気持ちよかった。あ、俺だけ。ごめん……」
「いいよ。私も同じ。どっちかっていうとしたくなかった」
「え」
「ああ。違うよ。姫とじゃなくて。前に勤めてたホテルでさ、ちょっとセクハラに合ってね。ただでさえ男のいない環境で過ごしてきてるのに、いきなりそんなんですごく嫌悪感があったんだ」
「もっと早く言えよ。なんだよ。何されたんだよ」
「怒んないでよ。抱きつかれただけだから」
「だけってことないだろ」
「まあね。気持ち悪かった。リアルで先に姫に会ってなかったら、セクハラが先だったらこうやって姫とリアルで会うことなんかなかったろうな」
「今はおばちゃんばっかりで優しくしてもらってて居心地いいよ」
「そうか。ならいいのか?」
「ん」
「まあ、やる前に聞かされなくてよかったよ。むしゃくしゃして乱暴にしちまったかもしれん」
「ごめんごめん。言わなきゃよかったね」
「いや、乙女は何も悪くないから。でもお前に比べて俺、お気楽人生な感じでちょっと恥ずかしいな」
「いいじゃん。姫といると明るくなれるよ」
正樹は☆乙女☆を抱きしめてキスをした。ちょうど良いぬくもりが二人を包み込んで心地よく眠りについた。
このまま寝かしたほうがいいのか、布団に運んだ方がいいのか少し悩んだ後、そっと☆乙女☆の身体を抱いて布団に運んだ。(そんなに重くないんだな)
そっと布団に降ろすと☆乙女☆がパチッと目を開けて
「あ、寝てた、ごめん」
と言いながら身体を起こした。
「ごめん。起こしちゃったか」
「いいよいいよ。」
「いっぱい歩いたし疲れたろ。ここで寝ていいよ」
「姫はどこで寝るの?」
「そこらへん」
「一緒に寝てもいいよ。」
「それはなんかまずいかな。」
「――いいよ」
☆乙女☆は俯いて呟いた。正樹は彼女の両肩をつかんで顔を近づけ口づけをした。☆乙女☆はしっかり目を閉じて正樹の口づけに応える。
そのまま☆乙女☆の身体を抱いて布団になだれ込んだ。夢中で正樹は口づけをして☆乙女☆の身体を弄った。同じボディーソープを使ったはずなのに☆乙女☆から漂うラベンダーの香りは甘く優しい気がした。
「あ」
声にはっとして正樹は手を止めた。
「ご、ごめん。俺……初めてなんだ」
「私もだよ」
「あの。嫌じゃない?」
「うん」
緊張で震える指先で☆乙女☆のパジャマのボタンをはずした。小ぶりだが綺麗なアーチを描く乳房が現れ先端の薄桃色の小さな突起を見つめた。
「あんまり見ないで」
「ごめん。綺麗だ」
正樹もTシャツを脱いで身体を重ねた。
「裸でくっつくと気持ちいいもんだな」
「ほんと。あったかいね。」
少し慣れ始めた口づけを交わす。二人とも全裸になって、触れるところ全てに手を伸ばした。
恐る恐る行う拙い愛撫に甘い声を出す☆乙女☆の表情を見るとネットのアダルト動画とも違っていて可愛いと思った。(乙女ってこんなに可愛かったのか)
相手のことを知るということがこんな方法もあるのだと正樹はセックスの仕組みになんだか感動していた。
しばらく裸で抱き合った後、正樹は冷蔵庫からペットボトルのお茶をもってきて☆乙女☆に渡した。
「シャワーする?」
「ううん。このままでいたい」
☆乙女☆はパジャマをつかんで羽織った。正樹は隣に座って下着とズボンを渡した。
「ありがと」
「大丈夫だった?あの……」
「ちょっとまだなんか変だけど大丈夫」
「よかった」
ごくごくと正樹は冷えたお茶を飲んでから言った。
「俺さ、別に一生セックスなんてしなくても平気だと思ってたんだ。自分でやってりゃいいし。でも。今すごい気持ちよかった。あ、俺だけ。ごめん……」
「いいよ。私も同じ。どっちかっていうとしたくなかった」
「え」
「ああ。違うよ。姫とじゃなくて。前に勤めてたホテルでさ、ちょっとセクハラに合ってね。ただでさえ男のいない環境で過ごしてきてるのに、いきなりそんなんですごく嫌悪感があったんだ」
「もっと早く言えよ。なんだよ。何されたんだよ」
「怒んないでよ。抱きつかれただけだから」
「だけってことないだろ」
「まあね。気持ち悪かった。リアルで先に姫に会ってなかったら、セクハラが先だったらこうやって姫とリアルで会うことなんかなかったろうな」
「今はおばちゃんばっかりで優しくしてもらってて居心地いいよ」
「そうか。ならいいのか?」
「ん」
「まあ、やる前に聞かされなくてよかったよ。むしゃくしゃして乱暴にしちまったかもしれん」
「ごめんごめん。言わなきゃよかったね」
「いや、乙女は何も悪くないから。でもお前に比べて俺、お気楽人生な感じでちょっと恥ずかしいな」
「いいじゃん。姫といると明るくなれるよ」
正樹は☆乙女☆を抱きしめてキスをした。ちょうど良いぬくもりが二人を包み込んで心地よく眠りについた。
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