俺をとりまく彼女らからの愛が深すぎる
第16話 紫音との再会
ということで翌日。
今日は土曜日でついに妹が帰ってくる日だ。
今は12時前で既に引っ越しの段ボールが届いている状態。
ひなには悪いが一旦布団を片付けさせてもらって、段ボールをどんどん運んでいく。
―やば。心臓がばくばくする。
俺は今日、約9年ぶりに妹の紫音に会う。
2歳差だから今は15歳か...。
俺が女性不審になる前は「お兄ちゃん大好き~♪」とか言ってくれた気がする。
いや、結構前だから記憶も曖昧だな。
でも事件のあとからは紫音も俺のことを遠慮していた気がする。
怒ってるかなぁ~、怒ってるよなぁ~。
いやしかしまたこうして家に帰ってきてくれるということはそこまで怒ってはいなかったりして?
そんなことを考えぐだぐだしていると不意に「リィンドーン」と家のチャイムが鳴った。
家のチャイムは「ピンポーン」ではなく「リィンドーン」である。
...雰囲気あるでしょ?
「さぁ、どーんとこいっ!」
俺は腹をくくり家に残っている母さんと一緒に玄関へと向かった。
...「どーん」ハ、カケテイルワケジャナイヨ?
「大丈夫よ」
母さんは俺の脳内をまるで覗き混んでいるかのように俺に言った。
一瞬ぎょっとしたけど、母さんの言葉は妙な安心感と信頼がある。
「はぁい、今出まぁす」
母さんがドアのロックを外しドアを開ける。
と、そこには...
「わ~~~ん!お久しぶりですお母様ぁ~!!」
「紫音~!久しぶりねぇ!」
「お母様も相変わらずお元気でお美しいのだから~!」
「あら!見ない内にお上手になったわねぇ」
「えへへぇ~、お母様LOVE 過ぎぃ~!」
母さんに抱きつく美少女がいた。
これが本当に俺の妹...?
てかLOVE すぎってなんだよ。
俺や父さんに良く似た少し赤みがかったさらさらな髪や母さんに似た小さくて丸い鼻は昔のままだ。
なのだけれど15歳ということもあって昔からの可愛さと見ない内に備わった美しさが交わってなんとも愛らしい。
さらにそのボディーラインを強調するシャツ!
胸こそ花憐ほどだが(すまない)腰のくびれやら肩のラインやらで、本当に目のやり場に困る。
妹よ...きれいになって...。グスン。
と紫音は次に俺の前に立った。
もじもじしながら俺の手をしっかりと握って。
「ただいま戻りましたわ。お兄様?」
ヤバい。どぎまぎしてしまう。
単に俺が女の子がまだ苦手だってこともあるけど。
でもこんなかわいい娘、それも花憐やひなにも引けを取らないほどで。
―いや落ち着けぇー!相手は妹だ!妹なんだぁー!!
「あっ、ああ。いや、なんだ。こちらこそ久しぶりだね」
俺が口を開くと紫音はぱぁっと嬉しそうな顔をして、
「えへへ。お兄様、ドキドキしてますね?私も、なんです」
「私もはやくお兄様にお会いしたくて...」
ゴクリ。
生唾を飲み込んでしまう。
「あ、あぁ。俺も、なんだ」
「まぁ本当?嬉しい!」
と紫音は続ける。
「私この9年間、お兄様のことを想わなかった日は一度もございません。ずーーーーーーーーっとこの日を楽しみにしておりました。まさかこんなにもかっこ良く、たくましくなられておられるだなんて...。ねぇ、お兄様。私まだ昔誓い合った約束、覚えているんですよ?お兄様はどうですか?」
約束...
「ふふっ、仕方ありませんわね。でも大丈夫。これからはずぅーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっと」
一緒ですよ?
この日から、俺をとりまく彼女らの争いはさらにヒートアップしていくことになる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
お疲れ様です。ろりおです。
新型肺炎で絶賛学校休講中でございます。
皆さんご調子はいかがでしょうか?
ヤンデレ娘を見て元気になってください!
次回、花憐登場!?
好評価お願いします!
          
今日は土曜日でついに妹が帰ってくる日だ。
今は12時前で既に引っ越しの段ボールが届いている状態。
ひなには悪いが一旦布団を片付けさせてもらって、段ボールをどんどん運んでいく。
―やば。心臓がばくばくする。
俺は今日、約9年ぶりに妹の紫音に会う。
2歳差だから今は15歳か...。
俺が女性不審になる前は「お兄ちゃん大好き~♪」とか言ってくれた気がする。
いや、結構前だから記憶も曖昧だな。
でも事件のあとからは紫音も俺のことを遠慮していた気がする。
怒ってるかなぁ~、怒ってるよなぁ~。
いやしかしまたこうして家に帰ってきてくれるということはそこまで怒ってはいなかったりして?
そんなことを考えぐだぐだしていると不意に「リィンドーン」と家のチャイムが鳴った。
家のチャイムは「ピンポーン」ではなく「リィンドーン」である。
...雰囲気あるでしょ?
「さぁ、どーんとこいっ!」
俺は腹をくくり家に残っている母さんと一緒に玄関へと向かった。
...「どーん」ハ、カケテイルワケジャナイヨ?
「大丈夫よ」
母さんは俺の脳内をまるで覗き混んでいるかのように俺に言った。
一瞬ぎょっとしたけど、母さんの言葉は妙な安心感と信頼がある。
「はぁい、今出まぁす」
母さんがドアのロックを外しドアを開ける。
と、そこには...
「わ~~~ん!お久しぶりですお母様ぁ~!!」
「紫音~!久しぶりねぇ!」
「お母様も相変わらずお元気でお美しいのだから~!」
「あら!見ない内にお上手になったわねぇ」
「えへへぇ~、お母様LOVE 過ぎぃ~!」
母さんに抱きつく美少女がいた。
これが本当に俺の妹...?
てかLOVE すぎってなんだよ。
俺や父さんに良く似た少し赤みがかったさらさらな髪や母さんに似た小さくて丸い鼻は昔のままだ。
なのだけれど15歳ということもあって昔からの可愛さと見ない内に備わった美しさが交わってなんとも愛らしい。
さらにそのボディーラインを強調するシャツ!
胸こそ花憐ほどだが(すまない)腰のくびれやら肩のラインやらで、本当に目のやり場に困る。
妹よ...きれいになって...。グスン。
と紫音は次に俺の前に立った。
もじもじしながら俺の手をしっかりと握って。
「ただいま戻りましたわ。お兄様?」
ヤバい。どぎまぎしてしまう。
単に俺が女の子がまだ苦手だってこともあるけど。
でもこんなかわいい娘、それも花憐やひなにも引けを取らないほどで。
―いや落ち着けぇー!相手は妹だ!妹なんだぁー!!
「あっ、ああ。いや、なんだ。こちらこそ久しぶりだね」
俺が口を開くと紫音はぱぁっと嬉しそうな顔をして、
「えへへ。お兄様、ドキドキしてますね?私も、なんです」
「私もはやくお兄様にお会いしたくて...」
ゴクリ。
生唾を飲み込んでしまう。
「あ、あぁ。俺も、なんだ」
「まぁ本当?嬉しい!」
と紫音は続ける。
「私この9年間、お兄様のことを想わなかった日は一度もございません。ずーーーーーーーーっとこの日を楽しみにしておりました。まさかこんなにもかっこ良く、たくましくなられておられるだなんて...。ねぇ、お兄様。私まだ昔誓い合った約束、覚えているんですよ?お兄様はどうですか?」
約束...
「ふふっ、仕方ありませんわね。でも大丈夫。これからはずぅーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっと」
一緒ですよ?
この日から、俺をとりまく彼女らの争いはさらにヒートアップしていくことになる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
お疲れ様です。ろりおです。
新型肺炎で絶賛学校休講中でございます。
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