神の使徒、魔王卿となり平和を求む
入学式らしい
国王との対談も終わり、ゆっくりする間もなく次の日の入学式を迎えた。え?夜あっただろうって?レイに封印解いた事でものすごく怒られて休む間なんて寝る時ぐらいしか無かったよ。
今は、皆で朝食を食べている。
「ナーガ、今日は入学式だな。午前中で終わるとはいえ、問題を起こすなよ?」
「多分、大丈夫だよ…父さん。」
「大丈夫…多分。」
2人とも多分をつけたことで父さんはため息をついている。
「そういえば父さん、バースさんは?」
「あぁ、あいつはグリムから念話が入ったとかでバタバタと屋敷に戻って行ったぞ?俺もある程度自衛手段があるから大丈夫だしな」
「あー。なるほど」
多分、あれだろう。バースが付き添いとして出ていって2人でいる時間がほとんど無いから拗ねているんだろう。100年以上放置してこの仕打ちだから仕方ないのだろうけど
「にしてもあの夫婦は驚きだな。年の差結婚なんて珍しくは無いがさすがに離れすぎだろう。」
「あっうん。俺もそう思う。」
俺は目を逸らしながら答えた。バースが姿を偽装しています。なんて言えるわけが無い。
「とっ、お前らそろそろ学校行けよ?遅れるぞ?」
「やべっ」
「ナーガ…急い…で」
レイはもう扉の前で待っていた。早いなぁ。
俺は急いで食べ終えて
「行ってきます!」
「…きます」
「おぅ!行ってこい!」
時間を見ると入学式が始まるまであと10分しかない。家から学校までが10分ぐらいだから…間に合わない!ちなみに10分ぐらいというのは俺とレイがスキルや魔法を使わないで素のステータスで全力で走った場合の数値だ。
俺が身体強化を使おうとすると
「ナーガ…こっち」
なんとレイが近くの雑貨屋の方へ手を引いて走っていく。そんな時間ないぞ!?
「レ、レイ!雑貨屋なんてそんな時間な…」
「黙って…ついて…くる!」
「あっはい。」
言い返せないんだよなぁ。
雑貨屋の前まで来てレイが扉を開ける。
「着いた」
「は?えっ?」
目の前は講堂の中だった。どうなっているんだ?
「雑貨屋の…扉…と、講堂…の扉を…繋げた。」
俺の顔を見て何を考えてるか察したのだろう。説明してくれた。
「そんなこと出来るのか?」
「うん。転移魔法…とって…も、繊細…だから…大変…だけど、今日は…特別。」
「ありがとう。レイ。それ俺にもでき…」
「ないよ?…なに…言ってる…の?」
ですよねぇ。知ってました。繊細な作業は前世からホント苦手です。家庭科の裁縫の評定なんて2かよくて3だったし…
「いく…よ?」
「あっうん。」
自分たちの席に着くと周りが騒がしくなった。
「あの二人だよ。首席と次席って…」
「首席は貴族で、次席は平民らしいぞ?」
「首席のやつと席が隣だから筆記試験答え教えてもらったんじゃ…」
違います。教えてもらったのは俺の方です。
「静粛に!これより入学式を始めます!まず初めに理事長あい…えっ…何だって!?そんなこと今までなかっのに…」
どうしたんだろう?なにかあったのだろうか。
「んん!!失礼しました。まず国王陛下から一言頂きます!」
「「「「!!!!!」」」」
皆無言で目を見開いている。俺だって驚いている。そんなこと今までなかったはずなのに
「急に悪かっな。今年は訳あって私が挨拶をする。えー、入学した皆の者おめでとう。しかしこれからだ。入学して安堵しているようではまだまだ足りん。入学し卒業するまで気を抜くな。残念ながら卒業するまでに3割の人間が死ぬか脱落して行く。そうなりたくなければ必死で文武共に励むように。それと、今年は何かとイレギュラーな生徒が入っているようだから上級生は頑張るように。以上」
パチパチパチ
「次に首席挨拶。ナーガ・エル・ウォーグ前へ」
「はい!」
国王があんな演説したあとだから俺への注目が凄い。イレギュラーな生徒って首席の俺と次席のレイぐらいしか居ないじゃん。あの人王城半壊させたこと根に持ってるな。直したのに
「えー。この学園では有意義な時間を過ごしたいと思っております。同級生の皆さんはよろしくお願いします。上級生の先輩方、これからご指導お願いします。至らない点も多々あると思いますがどうぞよろしくお願いします。入学生代表。首席ナーガ・エル・ウォーグ」
パチパチパチ
「それでは諸注意に移ります。」
それから何事もなく終わり、クラス分けが発表された。成績がいい順にAからEのクラスに分けられるようだ。あれ?俺の名前なくね?
「ナーガと私…こっち」
レイに言われて指された方を見てみるとあった。ってなんだよXクラスって
「Eより下のXクラスなんてあるぞ?」
「まて、首席と、次席がXクラスという事はXはAより高いんじゃ…」  
どうやら今までなかった事のようで混乱している生徒も多いがなんとかそれぞれの教室に入ることが出来た。
「ここがXクラスかぁ。」
俺とレイが最初のようで、教室を見て驚いた。
……汚い……
これはどういうことだろうか?
そう思っていると次々と生徒たちが入ってきて最初は驚いていたがなんだか納得してそれぞれの席に座った。俺は1番上の右の席。隣はレイだ。
「ナーガ…先生…誰…だろう?」
「うーん。わかんね。案外国王だったりして…」
なんて冗談かましていると扉が開いた。先生がきた…よう…だ?
「やぁ!こんにちは!私がこのクラスの担任!ビーナ・エル・サイトスだ!」
なにやってんの!?大罪卿!!!
「それでは、皆自己紹介を…」
「まてこらぁぁ!!」
さすがに黙っていられなかった。
「何やってんですか!ビーナさん!」 
「ナーガ!久しぶりだねぇ。いやぁ実は私、表の顔は教師なんだ。」
「あっそうなんですね…ってちがああう!この前の話的にここにいていいんですか!?」
「あぁ、許可は取った。」
婚約者には甘いなぁ!あの国王は!
「えーと、ナーガさんとビーナ先生はお知り合いで?」
クラスの優男そうな人が聞いてきた。
「ん?あぁそうだな。たまに剣の訓練をしているんだよ。」
「そ、そうなんですね」
そう言って押し黙る優男。
ふーん。そういうことか
「それにしてもナーガ。この環境どうにかしてくれないか?Xクラスなんて今まで無かったから空いてるクラスを使うことになったんだが、汚くてかなわん。魔法でちょちょいと」
「はぁ、わかりました。しかしそうですね…アレンジしてもいいですか?」
「アレンジだと?」
「はい。綺麗にする代わりと言ってなんですが」
「構わんよ」
「では」
『光・水・創造魔法魔法混合:リクリエイト』
魔法を唱えると部屋が綺麗になり、さらに傷んでた机・椅子など備品なども新品のように綺麗になった。さらには後ろの棚に魔法書も置いてた。アレンジというアレンジはほぼしていない。
「これでどうですかね、先生」
「いいと思うぞ。この程度なら掃除して買い替えましたで通じるだろう。多分」
じゃあ、まぁいよかった。それにしても
「この教室、広い割に生徒少なくないですか?」
そうなのだ。教室はバカでかいのに俺とレイを合わせて合計7人しかいない。他のクラスは大体20人単位であるのにだ。
「それはな。このクラスが異常者の集まりだからだ。」
なんだと?
「考えてもみろ。そうだろう?試験で剣聖を倒すわ、結界魔法と防御魔法をぶち壊すわ、そんな異常者普通のクラスに入れるわけないだろ」 
言われてみれば確かに
「他のやつもそれなりに問題を抱えてるしな。」
そうなのか。それは気になるな
「とりあえず自己紹介からしようか」
自己紹介は俺から順にレイエルその他と続いていった。
順に
優男がニルベルク・エル・フォアード
寡黙な男がアダス・エル・ドリアース
メガネの女子がシンセ・エル・ウィービル
ツインテールの女子がレオーナ・フィービス
ポニテの活発女子がフィーネ・エル・ヤタール
らしい。
「では自己紹介も終わったし、HRして帰宅な。」
そのあと、何事もなく俺たちは帰路に着いた。
誤字脱字報告よろしくお願いします
今は、皆で朝食を食べている。
「ナーガ、今日は入学式だな。午前中で終わるとはいえ、問題を起こすなよ?」
「多分、大丈夫だよ…父さん。」
「大丈夫…多分。」
2人とも多分をつけたことで父さんはため息をついている。
「そういえば父さん、バースさんは?」
「あぁ、あいつはグリムから念話が入ったとかでバタバタと屋敷に戻って行ったぞ?俺もある程度自衛手段があるから大丈夫だしな」
「あー。なるほど」
多分、あれだろう。バースが付き添いとして出ていって2人でいる時間がほとんど無いから拗ねているんだろう。100年以上放置してこの仕打ちだから仕方ないのだろうけど
「にしてもあの夫婦は驚きだな。年の差結婚なんて珍しくは無いがさすがに離れすぎだろう。」
「あっうん。俺もそう思う。」
俺は目を逸らしながら答えた。バースが姿を偽装しています。なんて言えるわけが無い。
「とっ、お前らそろそろ学校行けよ?遅れるぞ?」
「やべっ」
「ナーガ…急い…で」
レイはもう扉の前で待っていた。早いなぁ。
俺は急いで食べ終えて
「行ってきます!」
「…きます」
「おぅ!行ってこい!」
時間を見ると入学式が始まるまであと10分しかない。家から学校までが10分ぐらいだから…間に合わない!ちなみに10分ぐらいというのは俺とレイがスキルや魔法を使わないで素のステータスで全力で走った場合の数値だ。
俺が身体強化を使おうとすると
「ナーガ…こっち」
なんとレイが近くの雑貨屋の方へ手を引いて走っていく。そんな時間ないぞ!?
「レ、レイ!雑貨屋なんてそんな時間な…」
「黙って…ついて…くる!」
「あっはい。」
言い返せないんだよなぁ。
雑貨屋の前まで来てレイが扉を開ける。
「着いた」
「は?えっ?」
目の前は講堂の中だった。どうなっているんだ?
「雑貨屋の…扉…と、講堂…の扉を…繋げた。」
俺の顔を見て何を考えてるか察したのだろう。説明してくれた。
「そんなこと出来るのか?」
「うん。転移魔法…とって…も、繊細…だから…大変…だけど、今日は…特別。」
「ありがとう。レイ。それ俺にもでき…」
「ないよ?…なに…言ってる…の?」
ですよねぇ。知ってました。繊細な作業は前世からホント苦手です。家庭科の裁縫の評定なんて2かよくて3だったし…
「いく…よ?」
「あっうん。」
自分たちの席に着くと周りが騒がしくなった。
「あの二人だよ。首席と次席って…」
「首席は貴族で、次席は平民らしいぞ?」
「首席のやつと席が隣だから筆記試験答え教えてもらったんじゃ…」
違います。教えてもらったのは俺の方です。
「静粛に!これより入学式を始めます!まず初めに理事長あい…えっ…何だって!?そんなこと今までなかっのに…」
どうしたんだろう?なにかあったのだろうか。
「んん!!失礼しました。まず国王陛下から一言頂きます!」
「「「「!!!!!」」」」
皆無言で目を見開いている。俺だって驚いている。そんなこと今までなかったはずなのに
「急に悪かっな。今年は訳あって私が挨拶をする。えー、入学した皆の者おめでとう。しかしこれからだ。入学して安堵しているようではまだまだ足りん。入学し卒業するまで気を抜くな。残念ながら卒業するまでに3割の人間が死ぬか脱落して行く。そうなりたくなければ必死で文武共に励むように。それと、今年は何かとイレギュラーな生徒が入っているようだから上級生は頑張るように。以上」
パチパチパチ
「次に首席挨拶。ナーガ・エル・ウォーグ前へ」
「はい!」
国王があんな演説したあとだから俺への注目が凄い。イレギュラーな生徒って首席の俺と次席のレイぐらいしか居ないじゃん。あの人王城半壊させたこと根に持ってるな。直したのに
「えー。この学園では有意義な時間を過ごしたいと思っております。同級生の皆さんはよろしくお願いします。上級生の先輩方、これからご指導お願いします。至らない点も多々あると思いますがどうぞよろしくお願いします。入学生代表。首席ナーガ・エル・ウォーグ」
パチパチパチ
「それでは諸注意に移ります。」
それから何事もなく終わり、クラス分けが発表された。成績がいい順にAからEのクラスに分けられるようだ。あれ?俺の名前なくね?
「ナーガと私…こっち」
レイに言われて指された方を見てみるとあった。ってなんだよXクラスって
「Eより下のXクラスなんてあるぞ?」
「まて、首席と、次席がXクラスという事はXはAより高いんじゃ…」  
どうやら今までなかった事のようで混乱している生徒も多いがなんとかそれぞれの教室に入ることが出来た。
「ここがXクラスかぁ。」
俺とレイが最初のようで、教室を見て驚いた。
……汚い……
これはどういうことだろうか?
そう思っていると次々と生徒たちが入ってきて最初は驚いていたがなんだか納得してそれぞれの席に座った。俺は1番上の右の席。隣はレイだ。
「ナーガ…先生…誰…だろう?」
「うーん。わかんね。案外国王だったりして…」
なんて冗談かましていると扉が開いた。先生がきた…よう…だ?
「やぁ!こんにちは!私がこのクラスの担任!ビーナ・エル・サイトスだ!」
なにやってんの!?大罪卿!!!
「それでは、皆自己紹介を…」
「まてこらぁぁ!!」
さすがに黙っていられなかった。
「何やってんですか!ビーナさん!」 
「ナーガ!久しぶりだねぇ。いやぁ実は私、表の顔は教師なんだ。」
「あっそうなんですね…ってちがああう!この前の話的にここにいていいんですか!?」
「あぁ、許可は取った。」
婚約者には甘いなぁ!あの国王は!
「えーと、ナーガさんとビーナ先生はお知り合いで?」
クラスの優男そうな人が聞いてきた。
「ん?あぁそうだな。たまに剣の訓練をしているんだよ。」
「そ、そうなんですね」
そう言って押し黙る優男。
ふーん。そういうことか
「それにしてもナーガ。この環境どうにかしてくれないか?Xクラスなんて今まで無かったから空いてるクラスを使うことになったんだが、汚くてかなわん。魔法でちょちょいと」
「はぁ、わかりました。しかしそうですね…アレンジしてもいいですか?」
「アレンジだと?」
「はい。綺麗にする代わりと言ってなんですが」
「構わんよ」
「では」
『光・水・創造魔法魔法混合:リクリエイト』
魔法を唱えると部屋が綺麗になり、さらに傷んでた机・椅子など備品なども新品のように綺麗になった。さらには後ろの棚に魔法書も置いてた。アレンジというアレンジはほぼしていない。
「これでどうですかね、先生」
「いいと思うぞ。この程度なら掃除して買い替えましたで通じるだろう。多分」
じゃあ、まぁいよかった。それにしても
「この教室、広い割に生徒少なくないですか?」
そうなのだ。教室はバカでかいのに俺とレイを合わせて合計7人しかいない。他のクラスは大体20人単位であるのにだ。
「それはな。このクラスが異常者の集まりだからだ。」
なんだと?
「考えてもみろ。そうだろう?試験で剣聖を倒すわ、結界魔法と防御魔法をぶち壊すわ、そんな異常者普通のクラスに入れるわけないだろ」 
言われてみれば確かに
「他のやつもそれなりに問題を抱えてるしな。」
そうなのか。それは気になるな
「とりあえず自己紹介からしようか」
自己紹介は俺から順にレイエルその他と続いていった。
順に
優男がニルベルク・エル・フォアード
寡黙な男がアダス・エル・ドリアース
メガネの女子がシンセ・エル・ウィービル
ツインテールの女子がレオーナ・フィービス
ポニテの活発女子がフィーネ・エル・ヤタール
らしい。
「では自己紹介も終わったし、HRして帰宅な。」
そのあと、何事もなく俺たちは帰路に着いた。
誤字脱字報告よろしくお願いします
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