神の使徒、魔王卿となり平和を求む
再開と邂逅?らしい
すぐに教会には着いた。けど、どうしようなんて言って中に入ろう…教会は病人がいつ来ても良いように昼夜問わず開いている。しかしこれによって困るのがどう理由を付けて入るかだ。俺が悩んでいると
「ナーガ様、私が認識阻害で私と貴方をシスターの姿にします。そして礼拝堂の中に入りましょう。」
「なるほど、いい案ですね。」
そうしてシスターの姿になると難なく礼拝堂に入れた。
「バースさんはこれから俺と一緒にお祈りしてください。」
「そんなことでいいのですか?」
「はい。称号の影響で僕は創世神様と会えますので何とかして貴方を神界まで連れていきます。」
「わかりました。ですが、もう100年も経っているので半分諦めてはいますが…」
「問題ないですよ。神様は時間の感覚が人間より遅いですから100年程度なら大丈夫です!」
そう会話した後、俺たちは膝をつきお祈りをした。
浮遊感を感じて目を開けると、寝ようとしていたレイさんがいた。白い寝巻きで銀髪と相まってすごく綺麗に見える。 
やべぇ…タイミングミスったかなぁ
「えっと、レイさん久しぶり?」
「白夜?なん…で、こんな…じかん…に?」
「えっと急遽頼みたいことがあったんだけど」
「だけ…ど?」
「とりあえず着替えない?」
「??……/////!!!」
そう言うとレイさんが光って一瞬で着替えた。顔はもちろん真っ赤である。
「それ…で?頼みたいことって?」
「死神のグリムさんの夫。バースさんをここに連れてきてグリムさんと運命神様と話をさせたいんだけど」
「いい…よ。まず…は、そのバースさん?って人…呼ぶね?」
そういうと、隣にお祈りをした状態のバースさんが現れた。創世神ってなんでもありかよ…
「ここは、神界ですかな?」
「そうですよ。バースさん。そして目の前にいるのが創世神のレイエルさんです。」
「こんばん…わ?」
「お初にお目にかかります。私はバースと申します。この度は創世神様にお願いがあり…」
「いい」
「え?」
「さっき、白夜に…聞いた。だから…呼んだ。」
もう呼んだ?えっ早くない?
流石に俺もバースさんも心の準備が…
「きた。」
えっ?
「創世神様。呼ばれて参上致しました。この死神グリムです。」
「同じく運命神フェルトです。」
そう言って現れたのは漆黒のような黒い髪に白いワンピースの様なものを着た綺麗な女性と、金髪に耳にピアスをしたイケメンの男性だった。前世で言うところのチャラ男である。
「よく…きた。そなたらに…話が…したい…いう者がいた…から呼ん…だ。」
レイさん、他の神の前だとしっかり切り替えが出来るだ。改めて尊敬した。
「はっ、ならばその方たちはどちらに?」
「ここ」
そう言ってレイさんが横に流れると後ろには俺とバースさんが突っ立っていた。
それを見て2人とも驚いていたが、バースさんは認識阻害を解いてなかったこともあり、分からないかなぁと思っていると
グリムさんが走ってきて、否、一瞬で距離を詰めてきてバースさんの胸に飛び込んでいた。と横にいた俺には見えたんだが反対側の腕は鳩尾にのめり込んでいた。バースさんは耐えきれず「グハッ」と軽く血を吐いていたが見なかったことにしよう。
「バース!あなたは馬鹿なのですか!救えないほどに!私と離れてから約100年、誰とも付き合わず強さだけを求め、私を追い続けるなんて馬鹿じゃないんですか!」 
「そう言われてもな?俺はお前が好きだしお前以外を好きなることなんて絶対ないぞ?」
うーん。感動的なシーンなんだろうけどバースさんの口から血が出てることがすごい気になる
などと考えていると話は進んでおり、
「バース。私は貴方から2度と離れないと誓います。」
「グリム。俺は君を2度と手放さないと誓うよ」
おぉ!!クライマックスだな!よしよし、めでたしめでた…
「ちょっと待て!」
ですよね。ずっとフリーズしてたけど運命神は黙ってないよね。
「グリム!俺との婚約はどうした!!俺を愛してると言ったのは嘘だったのか!」
「そんなこと一言も言ってません!私が愛してるのはバースだけです!婚約だって貴方が運命を歪めて無理矢理結ばせたものではないですか!」
「黙れ!黙れ!お前は俺のモノだ!他の誰にも渡さない!!一生俺の所有物なんだ!死神の力も手に入れれば俺は強くなり、もっとモテることが出来るんだ!」
これは黙って見てられないな。俺が動こうとした時、
「お前はそんな理由でグリムを奪ったのか?そんなくだらない私利私欲の為にグリムを傷つけたのか?」
後ろから凄まじい殺気が流れてきた。これはバースさんだな。振り向くと怒りの形相で認識阻害を解いたバースさんがいた。
「あぁ、そうだよ!問題あるか!?」
「ゲスめ」
バースさんが距離を詰めて運命神を殺そうとした。その時
「それは…ダメ」
なんとずっと静観していたレイさんが間に入って止めたのだ。
「お前、俺の邪魔するのか?」
「神…を殺す…と…世界…摂理…崩壊す…る。」
 「そんなの関係ない。俺からグリムを奪い、人としても神としてもクズなアイツに制裁を与える。」
「バース、気持ちは有難いけど神は不老不死。好きな時に歳を止め、死ぬ事が絶対無い。」
「ならどうしろって言うんだよ!」
バースさんは激昂した。それもそうだ。自分の妻を無理矢理自分の手が絶対に届かない所に連れていかれ、そして今モノ扱いされたのだから。
尚、この問答の間、運命神はずっとニタニタ笑っていた。
自分が死ぬことは絶対無いという事の表れだ。しかし、次のレイさんの一言にその笑みも凍りついてしまう。
「殺す…の…ダメ。だ…けど、世代交代なら…よし。今から運命神フェルトと死神の夫バースとの世代交代の儀を行う。」
これは驚いた。ここまでレイさんがするとは思ってなかったからだ。
「レイさん、確認したいことが…」
「ん?…なに?」
「そんな簡単に世代交代の儀って執り行っていいんですか?」
「本当は…良くない。けど…今…までの…問答を看破の目?…で見ていた…けど、嘘は…無かった。運命神…最近…仕事が…雑。そろそろ…交代と思ってた…から」
と、小さな声で俺に教えてくれた。
看破の目に疑問符が着いてたことは聞かないとして創世神が決めるんだ。皆驚いているけど、逆らえるはずもない。
「創世神様、1つお聞きしたいことがあります。」
「な…に?」
「世代交代の儀とはどのような事を行うのでしょうか?」
「それ…は、決闘」
「「えっ?」」
俺と、流石にバースさんも驚いたようだ。
「決闘…して…勝った方が…運命神」
なるほど、それなら力関係も上手くいくし、今回の場合のような時でも融通が効くということか。
「わかりました。創世神様のお言葉のままに」
と答えたのは意外にも運命神だった。多分、人間ごときには負けないと踏んでいるのだろう。
「ちなみ…に…決闘が…終わる…まで…運命神としての力の八割を…奪う。そのままじゃ…決闘が…成り立たない…から。」
「わかりました。」
「あの、レイさん。その決闘はいつ行われるのですか?」
俺は気になっていたことを聞いた。
「うー…ん。地上の時間で…1週間後の…昼。今回みた…いに、夜は…ダメ。私も…寝る…から」
「わ、わかりました。」
俺はレイさんにじっと睨まれて目を逸らしながら答えた。
「じゃあ…解散」
「人間よ、覚悟しておけよ。ヒヒヒw」
「そちらこそ、当日は刻んでくれる。」
「死神は…神界に…いるように」
「はい。わかりました。」
「じゃあ…ね?白夜」
「はい!また、1週間後」
そうして、俺とバースさんは一旦、地上に戻った。
戻った後、2人で一息ついて周りを見ると父さん達がいた。なんとあれから30分も経っていたのだ。そりゃあ、教会の人にバレるわな。それから、こんな夜中に教会に来たことをしっかり怒られて、家に帰った。
「ナーガ様、私が認識阻害で私と貴方をシスターの姿にします。そして礼拝堂の中に入りましょう。」
「なるほど、いい案ですね。」
そうしてシスターの姿になると難なく礼拝堂に入れた。
「バースさんはこれから俺と一緒にお祈りしてください。」
「そんなことでいいのですか?」
「はい。称号の影響で僕は創世神様と会えますので何とかして貴方を神界まで連れていきます。」
「わかりました。ですが、もう100年も経っているので半分諦めてはいますが…」
「問題ないですよ。神様は時間の感覚が人間より遅いですから100年程度なら大丈夫です!」
そう会話した後、俺たちは膝をつきお祈りをした。
浮遊感を感じて目を開けると、寝ようとしていたレイさんがいた。白い寝巻きで銀髪と相まってすごく綺麗に見える。 
やべぇ…タイミングミスったかなぁ
「えっと、レイさん久しぶり?」
「白夜?なん…で、こんな…じかん…に?」
「えっと急遽頼みたいことがあったんだけど」
「だけ…ど?」
「とりあえず着替えない?」
「??……/////!!!」
そう言うとレイさんが光って一瞬で着替えた。顔はもちろん真っ赤である。
「それ…で?頼みたいことって?」
「死神のグリムさんの夫。バースさんをここに連れてきてグリムさんと運命神様と話をさせたいんだけど」
「いい…よ。まず…は、そのバースさん?って人…呼ぶね?」
そういうと、隣にお祈りをした状態のバースさんが現れた。創世神ってなんでもありかよ…
「ここは、神界ですかな?」
「そうですよ。バースさん。そして目の前にいるのが創世神のレイエルさんです。」
「こんばん…わ?」
「お初にお目にかかります。私はバースと申します。この度は創世神様にお願いがあり…」
「いい」
「え?」
「さっき、白夜に…聞いた。だから…呼んだ。」
もう呼んだ?えっ早くない?
流石に俺もバースさんも心の準備が…
「きた。」
えっ?
「創世神様。呼ばれて参上致しました。この死神グリムです。」
「同じく運命神フェルトです。」
そう言って現れたのは漆黒のような黒い髪に白いワンピースの様なものを着た綺麗な女性と、金髪に耳にピアスをしたイケメンの男性だった。前世で言うところのチャラ男である。
「よく…きた。そなたらに…話が…したい…いう者がいた…から呼ん…だ。」
レイさん、他の神の前だとしっかり切り替えが出来るだ。改めて尊敬した。
「はっ、ならばその方たちはどちらに?」
「ここ」
そう言ってレイさんが横に流れると後ろには俺とバースさんが突っ立っていた。
それを見て2人とも驚いていたが、バースさんは認識阻害を解いてなかったこともあり、分からないかなぁと思っていると
グリムさんが走ってきて、否、一瞬で距離を詰めてきてバースさんの胸に飛び込んでいた。と横にいた俺には見えたんだが反対側の腕は鳩尾にのめり込んでいた。バースさんは耐えきれず「グハッ」と軽く血を吐いていたが見なかったことにしよう。
「バース!あなたは馬鹿なのですか!救えないほどに!私と離れてから約100年、誰とも付き合わず強さだけを求め、私を追い続けるなんて馬鹿じゃないんですか!」 
「そう言われてもな?俺はお前が好きだしお前以外を好きなることなんて絶対ないぞ?」
うーん。感動的なシーンなんだろうけどバースさんの口から血が出てることがすごい気になる
などと考えていると話は進んでおり、
「バース。私は貴方から2度と離れないと誓います。」
「グリム。俺は君を2度と手放さないと誓うよ」
おぉ!!クライマックスだな!よしよし、めでたしめでた…
「ちょっと待て!」
ですよね。ずっとフリーズしてたけど運命神は黙ってないよね。
「グリム!俺との婚約はどうした!!俺を愛してると言ったのは嘘だったのか!」
「そんなこと一言も言ってません!私が愛してるのはバースだけです!婚約だって貴方が運命を歪めて無理矢理結ばせたものではないですか!」
「黙れ!黙れ!お前は俺のモノだ!他の誰にも渡さない!!一生俺の所有物なんだ!死神の力も手に入れれば俺は強くなり、もっとモテることが出来るんだ!」
これは黙って見てられないな。俺が動こうとした時、
「お前はそんな理由でグリムを奪ったのか?そんなくだらない私利私欲の為にグリムを傷つけたのか?」
後ろから凄まじい殺気が流れてきた。これはバースさんだな。振り向くと怒りの形相で認識阻害を解いたバースさんがいた。
「あぁ、そうだよ!問題あるか!?」
「ゲスめ」
バースさんが距離を詰めて運命神を殺そうとした。その時
「それは…ダメ」
なんとずっと静観していたレイさんが間に入って止めたのだ。
「お前、俺の邪魔するのか?」
「神…を殺す…と…世界…摂理…崩壊す…る。」
 「そんなの関係ない。俺からグリムを奪い、人としても神としてもクズなアイツに制裁を与える。」
「バース、気持ちは有難いけど神は不老不死。好きな時に歳を止め、死ぬ事が絶対無い。」
「ならどうしろって言うんだよ!」
バースさんは激昂した。それもそうだ。自分の妻を無理矢理自分の手が絶対に届かない所に連れていかれ、そして今モノ扱いされたのだから。
尚、この問答の間、運命神はずっとニタニタ笑っていた。
自分が死ぬことは絶対無いという事の表れだ。しかし、次のレイさんの一言にその笑みも凍りついてしまう。
「殺す…の…ダメ。だ…けど、世代交代なら…よし。今から運命神フェルトと死神の夫バースとの世代交代の儀を行う。」
これは驚いた。ここまでレイさんがするとは思ってなかったからだ。
「レイさん、確認したいことが…」
「ん?…なに?」
「そんな簡単に世代交代の儀って執り行っていいんですか?」
「本当は…良くない。けど…今…までの…問答を看破の目?…で見ていた…けど、嘘は…無かった。運命神…最近…仕事が…雑。そろそろ…交代と思ってた…から」
と、小さな声で俺に教えてくれた。
看破の目に疑問符が着いてたことは聞かないとして創世神が決めるんだ。皆驚いているけど、逆らえるはずもない。
「創世神様、1つお聞きしたいことがあります。」
「な…に?」
「世代交代の儀とはどのような事を行うのでしょうか?」
「それ…は、決闘」
「「えっ?」」
俺と、流石にバースさんも驚いたようだ。
「決闘…して…勝った方が…運命神」
なるほど、それなら力関係も上手くいくし、今回の場合のような時でも融通が効くということか。
「わかりました。創世神様のお言葉のままに」
と答えたのは意外にも運命神だった。多分、人間ごときには負けないと踏んでいるのだろう。
「ちなみ…に…決闘が…終わる…まで…運命神としての力の八割を…奪う。そのままじゃ…決闘が…成り立たない…から。」
「わかりました。」
「あの、レイさん。その決闘はいつ行われるのですか?」
俺は気になっていたことを聞いた。
「うー…ん。地上の時間で…1週間後の…昼。今回みた…いに、夜は…ダメ。私も…寝る…から」
「わ、わかりました。」
俺はレイさんにじっと睨まれて目を逸らしながら答えた。
「じゃあ…解散」
「人間よ、覚悟しておけよ。ヒヒヒw」
「そちらこそ、当日は刻んでくれる。」
「死神は…神界に…いるように」
「はい。わかりました。」
「じゃあ…ね?白夜」
「はい!また、1週間後」
そうして、俺とバースさんは一旦、地上に戻った。
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